関羽、非常に激怒しまくるのこと
お釈迦様の怒りを買い、岩に封じ込められた悟空はある村に落とされる。
それから数十年後、お釈迦様の手違いにより三蔵法師ではなく桃香によって解放された悟空は人間の姿になってしまい、元の妖怪の姿に戻るため桃香の願いである『大陸の皆が平和で暮らせる国を作る』を叶えるため北郷一刀と名乗り桃香一行の旅に同行することになったのだが
愛紗「桃香様、私は反対です!」
桃香の従者である愛紗が一刀の同行を認めなかった。
桃香「愛紗ちゃん、私だっていきなり言われて驚いてるけどお釈迦様っていう偉い人から言われたんだしさ」
愛紗「それが意味不明なのです! そのお釈迦様という者も何も考えていないのでしょう」
愛紗の言う通りだったりする。
愛紗「鈴々、お前もこんな奴と一緒の旅なんて嫌だよな!」
愛紗は同意を求めるべく妹分の鈴々に聞くが
鈴々「鈴々は別に構わないのだ。このお兄ちゃん面白いから好きなのだ」
鈴々は一刀との同行を否定しなかった。
愛紗「お前なぁ!」
一刀「まぁまぁ落ち着いてくれよ。そんなに怒ると美人な顔が台無しだぜ関羽さん」
と言いながら愛紗に触れる一刀
ちなみに真名については既に説明しており、一刀はまだ愛紗から認められていないため名前で呼んでいた。
だが
愛紗「って、どこを触っているのだ貴様!」
ドガァッ!!☆ミ
一刀「ぐほぉっ!?」
触れた場所が愛紗のおっぱいだったためボコられてしまった。
一刀「こ┅これは天界でもやっていることで、怒っている人を止めるには胸を触れと┅!?」
愛紗「嘘をつくでない!」
当然胸を触れる話は一刀がついた嘘である。
愛紗「もういい! 貴様とは付き合いきれん!」
そして愛紗は怒りながら先に行ってしまった。
一刀「何だよあの女、混世魔王に負けただなんて思えないほどの凶暴さだな」
その混世魔王は現在、村を苦しめた罰として村のために働かされているようだ。
桃香「まぁ愛紗ちゃんは少しは怒りっぽいですけど、あれで私達のために言っているんですから嫌わないでくださいね」
桃香が愛紗をフォローするように言うと
一刀「嫌う? 俺はおっぱいが大きな女は嫌わないようにしてるんだ。だから桃香、お前のことも好いてるぜ」
むにゅっ♪
そう言いながらちゃっかり桃香のおっぱいに触れる一刀であったが
桃香「いやぁーっ!!」
バッチィーーンッ!!☆ミ
一刀「ぐえっ!?」
桃香からお仕置きとしてビンタを食らう一刀
妖怪の姿でも敵わないというのに人間の時ですら桃香にも勝てない一刀であった。
一方その頃
愛紗「全く桃香様は甘すぎる。あれでは将来国を背負う人物にはなれぬぞ」
愛紗が怒りながら先を進んでいたその時だった。
『そんな奴のお守りが辛いのならば代わってやろうか?』
愛紗「あぁ、是非とも代わってもらいたい。┅って、今の声は何者だ?」
突然聞こえてきた声に愛紗が驚いたその時だった。
ぬっ!!
愛紗の後ろに大きな物体が現れ
愛紗「うっ!?」
愛紗は不意打ちを食らい、囚われてしまうのだった。
それから数分後
桃香「愛紗ちゃんったら何処まで先に行っちゃったんだろう?」
鈴々「愛紗は怒ると先に進みすぎるから大変なのだ」
桃香達が後から追いかけてくると
そこには┅
愛紗「お待ちしてましたよ桃香様、鈴々」
少し色黒になった愛紗がいた。
桃香「あれ? 愛紗ちゃん、何で肌の色が黒くなってるの?」
もっともな桃香の質問に
愛紗「これは!? 少し日差しの強い場所にいたので日焼けしたのです!?」
愛紗がそう言うと
桃香「ふぅん、そうなんだ」
あっさり信じる桃香
その後
一刀「おぉ~い、待ってくれよ!?」
遅れて一刀がやって来た。
鈴々「も~、お兄ちゃんったら遅いのだ」
一刀「そんなこと言われたってこちとら数十年も岩に封じ込められてたんだぜ!? 文句があるならクソ大仏に言ってくれよ!?」
と一刀は言うが肉体の弱体化は岩に封じられていたのが理由ではなく、人間になってしまったのが理由である。
一刀「おや愛紗、もう機嫌が直ったのかな?」
と一刀が愛紗を呼んだその時
桃香「あっ!? ダメだよ一刀さん!?」
一刀「しまった!?」
鈴々「お兄ちゃんが殺されるのだ!?」
一刀がつい愛紗の真名を呼んでしまった。
恋姫†無双を知っている読者ならわかると思うが真名とは聖なる名である親や名を預けた人以外に呼ばれた場合、首をはねられても文句を言えない。
一刀の命はここまでかと思われたが
愛紗「さぁ、早く行きましょう」
何故か愛紗は怒らなかった。
一刀「えっ!?」
桃香「どうしちゃったの愛紗ちゃん!?」
鈴々「まるで愛紗が愛紗じゃないみたいなのだ!?」
みんなが愛紗の変化に驚くなか
実は鈴々の言葉通り、この愛紗は本物ではなく
愛紗「(あいつが劉備か、奴の肉を食べれば不老不死になれると聞く、そうなればこの黒風怪様が妖怪の天下を取れるな)」
黒風怪という熊の妖怪が化けていたのだ。
そして本物の愛紗は
愛紗「んんーっ!!」
服を奪われた挙げ句、猿轡をつけられ、縛られて洞窟の中にいた。
愛紗「(このままでは桃香様が危ない!? 早くここを脱出せねば!?)」
はたして桃香達は無事なのだろうか!?