表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
43/49

袁紹、過去最高にひどい目に遭わされるのこと

連合軍陣地に捕らわれている華雄こと(まお)に董卓を妖怪の魔の手から救うと約束する桃香達


その一方で総大将である袁紹こと麗羽が次なる目的地である虎牢関に進軍していた。


麗羽「おーほっほっほっ! 董卓軍なんて軽く捻ってあげますわ!」


やけにやる気の麗羽に対し


斗詩「麗羽様、やる気があるのはいいけれど大丈夫なのかな」


不安がる斗詩


何故ならば┅


斗詩「虎牢関には呂布がいるのにさぁ!?」


虎牢関には大陸最強の実力者とされる呂布がいるからだ。


猪々子「大丈夫だって斗詩、あたいの命にかえても斗詩だけは守ってやるからさ」


斗詩「文ちゃん┅」


同じく苦労人である猪々子の発言に安心する斗詩であったが


麗羽「二人とも、さっきから聞こえてますわよ!」


麗羽にはバッチリと聞こえていた。


斗詩「ですが麗羽様、虎牢関には呂布が!?」


猪々子「そうですよ!? おまけに別の世界の麗羽様ってば呂布に傷ひとつ負わすどころか自分が全裸にされて恥をかかされまくりじゃないですか!?」


※西森の別作品での話です。


麗羽「お黙りなさい! 何を怯えているというのですの! 呂布が強かろうと問題ありません。呂布の強さだって尾びれ背びれがついただけでしょう」


斗詩「うわっ!? 何処かで聞いたような台詞が!?」


猪々子「何だか別の世界の麗羽様が言ってた気がする!?」


※西森の別作品での話です。


とにかくこのままでは敗北すると二人は確信していた。


そしていざとなれば麗羽を置いて逃げようと二人が思ったその時


?「貴様ら、連合軍のものだな」


何処からか声が聞こえてきた。


斗詩「な┅何、今の声!?」


猪々子「男っぽい声だけど呂布じゃないよな!?」


麗羽「誰だか知りませんが出てきなさい!」


麗羽が叫ぶと


金角「おぉ、出てきてやるとも」


バァンッ!


麗羽達の前に金角が現れた。


斗詩「何あれ!?」


猪々子「鬼のような姿をした大男だ!?」


麗羽「みっともないから狼狽(うろた)えるんじゃありません! そこの化け物、あなた、何者ですの!」


麗羽が金角に名を尋ねると


金角「俺の名は金角、お前ら連合軍には恨みがあってな。呂布の代わりに俺が相手をしてやるよ」


スッ!


麗羽軍に対して七星剣を構える金角


対する麗羽は


麗羽「おーほっほっほっ! 相手が呂布でないのなら我が軍の圧勝に違いありませんわ! さぁ皆さん、わたくしの進軍を邪魔するこの無礼な(やから)を倒してしまいなさい!」


わぁーっ!!


相手が呂布でないと知るや勇猛果敢に攻める袁紹軍兵士達であったが


金角「馬鹿な奴らめ!」


スッ!


金角は七星剣を構えると


金角「流星七連打!」


ブォンッ!!


七星剣を空目掛けて振った。


・・・


だが、それがどうしたというのか?


麗羽「おーほっほっほっ! どうやらあいつは剣をまともに振るうことすらできないようですわね! あんなアホなんて我が軍の敵ではありませんわ! やっておしまいなさい!」


わぁーっ┅!!


と、袁紹軍兵士達が金角目掛けて迫ろうとしたその時!


キランッ☆


麗羽「へっ?」


突然空に一つの光が輝くと


ドドドォンッ!!


空から七つの隕石が袁紹軍目掛けて繰り出され


うわぁーっ!?


あっという間に袁紹軍の兵士達の大半が倒されてしまった。


金角「見たか! この七星剣は星を操る力を持つ。使い手によってはこんな威力の技になるわけだ。さて、次は誰が来る?」


ギロリッ!


金角が袁紹軍兵士に向けて睨むと


う┅うわぁーっ!?


生き残った袁紹軍達は逃げ出してしまった。


麗羽「ちょっとあなた達、何逃げ出しているというのですか! それでも我が軍の兵士ですの!」


兵士達に向かって叫ぶ麗羽だが誰も麗羽の言葉を聞いていない。


そして逃げる兵士達に紛れて


猪々子「今のうちに逃げるぞ斗詩!?」


斗詩「うん。今しか逃げられそうにないものね!?」


こっそり猪々子達も逃げていた。


麗羽「ムキーッ!! 何て臆病な連中ですの! こうなったらわたくしだけでも┅」


と、一人になっても戦おうとする麗羽であったが


金角「まだやる気か?」


ギロリッ!


金角が麗羽を睨むと


麗羽「きょ┅今日のところは見逃してやりますから感謝なさい!?」


と、この場から去ろうとする麗羽であったが


金角「待ちな、せっかくだからお前には銀角と同じ目に遭ってもらうぜ」


麗羽「へっ?」


そう言いながら麗羽に瓢箪を向ける金角


この瓢箪は名前を言われ、返事をすると瓢箪の中に吸い込まれてしまい、最期には溶けて酒になってしまうという一刀ですらも大変な目に遭わされたものである。


金角「おい┅」


そして金角が麗羽の名を言おうとしたその時


金角「袁ひょ┅」


がちんっ!


金角は舌を噛んでしまった。


金角「あだだぁーっ!? いっ┅いてぇーっ!?」


鋭い歯で舌を噛んでしまったことで痛がる金角


そしてそんな金角を見て


麗羽「ブフッ! おーほっほっほっ! どうやらあなた、見た目は怖そうで少しは強いようですが馬鹿のようですわね」


大爆笑し、金角を馬鹿呼ばわりする麗羽


馬鹿に馬鹿呼ばわりされるという屈辱を味わった金角は


金角「て┅テメェ、だったらテメェも恥をかいてもらうぜ!」


ゴォッ!!


麗羽「へっ?」


怒りに燃え、麗羽に近づいた。


それから少しして


斗詩「麗羽様を残して戻ってきちゃったけど大丈夫かな?」


猪々子「大丈夫だって、麗羽様は人類が絶滅したってゴキブリと共に生きそうな人物だからさ」


凄い失礼な言い方であるがその通りであったりする。


するとその時だった。


キランッ☆


斗詩「文ちゃん、空に光が!?」


猪々子「まさかまた隕石でも落としてきたのか!?」


警戒する二人であったが空から落ちてきたのは隕石ではなく


麗羽「あ~れ~!?」


全裸にされた挙げ句、髪の毛まで切られつるつる頭となった麗羽であった。


ドッゴォーーンッ!!


麗羽「うーうーっ!?」


空から落ちてきた麗羽は頭が地面に埋まって抜けることができず、まともに全裸を見せる形になってしまった。


猪々子「うわぁ!? 何だか過去最高にひどい目に遭わされた気が!?」


斗詩「文ちゃん、それよりこの紙を見てよ!?」


斗詩が麗羽の尻の割れ目に挟まっていた紙を見つけると


猪々子「何々、『明朝、連合軍を攻めるので覚悟しておけ!』だってよ!?」


斗詩「大変だぁっ!?」


明朝に董卓軍が攻めてくるという手紙を見て驚く二人であったが


麗羽「もごっ! もごごーっ!!(そんなことより早くわたくしを引き抜きなさい!)」


二人が麗羽に気付くのはこの更に数分後であった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ