一刀、溶かされてしまうのこと!?
汜水関の先鋒を任された一刀達劉備軍(総勢8人)
汜水関へと向かう炎をイナモの力で攻略したのの、汜水関に董卓軍武将・猫と妖怪・銀角が現れ、一刀が銀角の持つ瓢箪の中に吸い込まれてしまったのだった。
桃香「愛紗ちゃん、早くしないと一刀さんが!?」
愛紗「わかってはいますが、これだけの数を相手に早くは無理です!?」
総勢8人な上にそのうち戦えるのは4人、更に一刀が吸い込まれてしまったため3人しかおらず、いくら愛紗、鈴々、星が強力な武将とはいえたった3人で董卓軍兵士達の相手をした上に銀角の持つ瓢箪を奪うなぞ無理ゲーすぎた。
しかも相手が兵士だけならまだ万が一の可能性があるのだが
猫「どうした関羽、貴様の実力はその程度なのか!」
汜水関を守る武将・董卓軍の猫が邪魔をしているため苦戦していた。
愛紗「華雄よ、貴様らの背後には妖怪がいる! その事を知って妖怪に協力しているというのか!」
猫「妖怪だと? 戯けたことをぬかすな!」
猫を説得しようとする愛紗だが猫は聞く耳を持っていなかった。
そんななか
銀角「ぐひひっ、振れば早く酒になるかもな?」
ふりふりっ!
一刀が吸い込まれた瓢箪を振りまくる銀角
桃香「だ┅ダメェ!? イナモちゃん、何とかならないの!?」
イナモ「無理じゃ!? 今のワシの妖力では銀角から瓢箪を奪い取ることができぬ!?」
早く一刀を出さなければ溶かされて酒になってしまう!?
しかし、そうはさせまいと董卓軍が邪魔をしてくるのだった。
おまけに焦る愛紗達は焦ったせいで実力を出しきれていないのだ。
愛紗「くっ!?」
鈴々「敵が多すぎるのだ!?」
星「このままでは一刀殿を助けるより先に我々が倒されてしまうぞ!?」
愛紗「わかっている!」
増援もない愛紗達が苦戦していたその時
ピーッ!
何処からか音が鳴った。
その音の出所は┅
銀角「おっ、完全に溶かされたようだな」
銀角の持つ瓢箪から鳴っていた。
桃香「そんな!? 嘘です! 一刀さんが溶かされてなんか┅!!」
銀角「残念ながら嘘じゃない」
キュポッ!
銀角は瓢箪の口を開け、盃に瓢箪の口を向けると
コポポッ!
瓢箪の口から大量のお酒が出てきた。
鈴々「あぁっ!?」
愛紗「そんな!?」
銀角「これでわかっただろう。安心しろ、すぐにお前達も酒に変えてやる。それよりまずは味見をしないとな♪」
そして銀角が溶かされて酒になってしまった一刀を飲もうとしたその時!
ずずずっ!
銀角「えっ?」
酒が急に人の形になると
一刀「あぁ~、危なかった!?」
バァンッ!!
何と!? 一刀が復活してしまった。
桃香「何でなの!? そういえば!」
驚く桃香だがすぐに理解した。
以前一刀は華琳に首を切り落とされたことがあった。
その時も首は切られたものの、すぐに別の頭が生えてくるという不死身を見せた。
そう。一刀は人間の時ならば痛覚こそあるものの、時間が経てば甦るという不死身なのである。
まさに妖怪以上の妖怪であった。
一刀「うるせぇ!」
だが一刀の体質を知らない銀角は
銀角「どうなっているんだ!? 瓢箪が壊れているのか?」
瓢箪が壊れていると思い、瓢箪の口を覗いた直後
一刀「おい銀角!」
銀角「何だ!」
銀角が一刀の言葉に反応した瞬間
銀角「あっ!?」
銀角は瓢箪の口が自分に向けられていることに気付くも時既に遅く
キュイィーーンッ!!
銀角「うわぁーっ!?」
すぽっ!
銀角は瓢箪の中に吸い込まれてしまった。
一刀「自分の道具に封じ込められるとは馬鹿な奴だぜ♪」
一刀に馬鹿呼ばわりされて銀角も不憫であろう
一刀「さて、後は董卓軍だったな!」
ジャキンッ!
董卓軍に妖怪が絡んでいる。
それを察した一刀は悟空へと変化すると
悟空「久々にいくぜ!」
ブチッ!
ふぅっ!
自分の毛を数本抜いた後、息を吹き掛けた瞬間
ぼぼんっ!!
毛が悟空の姿へと変化した。
悟空「いけ野郎共!」
悟空達「「「うおりゃーっ!」」」
数百人へと増えた悟空達は董卓軍兵士へと向かっていき
ドカカァーーッ!!
董卓軍兵士「うわぁーっ!?」
董卓軍兵士「ぎゃあぁーっ!?」
あっという間に董卓軍兵士達を制圧した。
猫「なっ!? まさか我が軍が負けるだなんて!?」
そして猫が驚いている間に
愛紗「隙ありっ!」
バシィンッ!!
猫「がはぁっ!?」
隙を見せてしまった猫は愛紗の一撃を食らって倒れてしまうのだった。
悟空「一丁あがりっと! さて、瓢箪はと┅」
悟空は銀角が吸い込まれた瓢箪を探すと
悟空「あれっ!? ないっ!?」
いつの間にか瓢箪が消えていた。
悟空「何てこった!? あの瓢箪を改造すれば桃香や愛紗の服だけ溶かして裸にすることだってできたかもしれないのに┅!?」
悟空がそんな邪な野望を口にした直後
愛紗「貴様はそんな破廉恥なことを考えていたのか!」
桃香「お仕置きですっ!」
ドカァッ!!☆ミ
悟空「ぐほぉっ!?」
悟空はお仕置きとして桃香の一撃を食らい、気を失うのだった。
一方その頃、董卓軍本拠地である洛陽の城では
金角「銀角、出ろ!」
瓢箪を取り戻した金角が吸い込まれた銀角を出してみるが
どろりっ!
銀角「あ~に~き~!?」
時既に遅く、銀角はスライムのように溶かされていた。
金角「銀角!? 我が弟よ、かわいそうに! 連合軍め、よくも銀角をこんな目に遭わせやがったな! 次の戦い、この金角様が参戦してやるぜ!」
銀角の敵討ちをと、気合いを入れる金角であった。




