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お釈迦様、悟空と子供のような争いをし、間違えるとのこと

地上に置いておくわけにはいかないとして天界に招かれた石猿・悟空


だが悟空は与えられたのが馬の世話役という弼馬温(ひつばおん)に腹を立て天界で大暴れし、天界側も強力な戦力である二郎真君を向かわせるが悟空の卑劣な手により二郎真君は倒されてしまう。


もはやこれまでかと思われたその時、天界の最高権力者であるお釈迦様が現れたのだった。


神A「おぉ、お釈迦様!」


神B「何度見ても神々しい光を放っておられる」


神々が背後から後光を放つお釈迦様に感服していると


お釈迦様「さて、もういいぞ」


プチンッ!


お釈迦様は背中に背負っていたライトの電源を切り、それと同時に後光が消え


ずこぉーっ!!


それを見た神々は一斉にずっこけた。


そんななか


悟空「何だよ。この奈良にいそうな大仏は?」


相手がお釈迦様であっても無礼な態度をしていた。


神の使い「無礼者! この御方をどなたと心得る。恐れ多くも天下の副将軍┅じゃなかった。天界の最高権力者であるお釈迦様であるぞ! ()が高い、控えろ!」


どこぞの時代劇風に神の使いが言うと


お釈迦様「ははぁっ!」


お釈迦様が頭をひかえた。


神の使い「お釈迦様! あなたが控えてどうするんですか!」


お釈迦様「すまんすまん。久々だったのですっかりボケてしまったわい」


この大仏は本当にお釈迦様なのだろうか?


そう思った言葉を代弁し


悟空「この大仏、馬鹿じゃねぇの?」


悟空が言った直後


お釈迦様「私が馬鹿だと┅、馬鹿は馬鹿という奴が一番馬鹿なんじゃい! この馬鹿猿が!」


お釈迦様は自分が一番馬鹿と言っているくせに子供の喧嘩のように言い返した。


悟空「ケッ、お前のような馬鹿が天界のトップになれるんだったら俺なんてこの世のトップになれるぜ」


お釈迦様「何を~! さっきから黙って聞いておればお釈迦様に対して無礼である! それに私はお前よりかは賢いぞ!」


悟空「ホントかよ」


疑いの目でお釈迦様を見る悟空


お釈迦様「ならば互いに問題を出し合おう。私が解けなければ天界の権力を全てくれてやる!」


神の使い「そんなお釈迦様!?」


いくらお釈迦様とはいえ無茶な提案である。


悟空「面白い。その話のったぜ!」


そして悟空対お釈迦様の知恵比べが開始された。


お釈迦様「まずは私からいくぞ!」


先攻はお釈迦様


はたして、お釈迦様が出す問題は!?


お釈迦様「11×11は?」


単純な計算、しかも超簡単なものであった。


神の使い「ちょっとお釈迦様、いくらなんでも簡単すぎます!」


お釈迦様「それはどうかな、馬鹿猿を見るがいい」


神の使い「えっ?」


そう言われて悟空の方を見ると


悟空「えぇと!? 1、2、3、4、5┅だぁーっ!! 指が足りねぇ!!」


実は悟空、二桁同士のかけ算ができないのだ。


お釈迦様「降参かな猿?」


お釈迦様が悟空に聞くと


悟空「誰が降参なんてするもんか! えぇと┅、ひぃ、ふぅ、みぃ┅!?」


そして計算していくうちに悟空の頭から白い煙が発生し


ドッカアァーーンッ!!


最終的に悟空の頭が爆発した。


悟空はややこしい計算問題をすると頭が爆発するのだ。


悟空「ま┅参りました~!?」


お釈迦様「ほーほっほっ、私の力を思い知ったか」


これは別にお釈迦様の力ではないような気がするのだが?


お釈迦様「次はお前が問題を出すがよい。私が解けなければ天界の権力を全てくれてやる」


悟空「よぅし!」


対する悟空は


悟空「いっぱいの『い』を『お』に変えて言ってみな!」


これまたくだらない問題を出してきた。


これは冷静に考えれば分かる問題なのだが


お釈迦様「そんなの簡単じゃ。おっぱぃ┅」


お釈迦様がおっぱいと答えようとしたその時


神の使い「ゴホンッ! ゴホゴホンッ!!」


神の使いがわざとらしくくしゃみをしまくると


はっ!?


お釈迦様「答えはおっぱおだ!」


神の使いのくしゃみにより正気に戻ったお釈迦様は正解を言った。


悟空「ちょっと待て! いま大仏は確かにおっぱいって言おうとしたよな!」


確かに神の使いがわざとらしくくしゃみをしなければ間違えていたのだが


お釈迦様「い┅言ってない!」


お釈迦様は認めなかった。


悟空「しかも回りの手を借りるだなんてそれが神のやることか! 不正を認めろ!」


こればかりは悟空の方が正論なのだが


お釈迦様「だ┅黙れ! 先程からお釈迦様である私に対して無礼な数々、仏の顔も三度というがもう我慢できん!」


ビビビィッ!!


悟空「う┅動けない!?」


お釈迦様は指から光線を出して悟空の動きを封じると


お釈迦様「岩の中で反省するがよい!」


ドドォッ!!


悟空「ぎゃあぁーっ!?」


悟空を岩山の中へ封じ込め


お釈迦様「ほいっとな!」


ヒューッ!!


その岩山を地上目掛けて落としたのだった。


お釈迦様「はぁはぁ┅!? 神に逆らうからこうなるのだ!?」


とても神様のやることとは思えない行動に他の神達が黙るなか


神の使い「あのぅお釈迦様、そんな力があるのでしたら最初から岩に封じてしまえばよかったのでは?」


お釈迦様「あっ!?」


神の使いの話を聞いて今更ながらその事に気付くが


お釈迦様「き┅切り札というのは最後までとっておくものだ!」


誤魔化すお釈迦様であった。


しかし、口答えするとどんな目に遭わされるかわからないため神達は黙るしかなかった。


お釈迦様「私はあの馬鹿猿が蘇るまで寝るとする。だがあと数百年は岩の中にいるだろうな」


そう思うお釈迦様であったが焦って悟空を封じた岩を地上に送ったため間違いが発生していた。


それは本来ならば三蔵法師が通る場所に落とすはずが手違いでとある村に落としてしまったこと


そのせいでお釈迦様の計算通り数百年はかかると思われた悟空の復活が数十年にまで縮まってしまい


劉備「愛紗ちゃん、鈴々ちゃん、今夜はあの村に泊めさせてもらおうよ」


劉備と悟空を遭遇させることとなってしまった。


劉備「っていうか、私ってばメインヒロインなのに出番遅すぎだよ~!!」


劉備は何を言っているのだろう?


ちなみに劉備と三蔵法師は400年くらい年代差があるそうです。

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