表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
39/49

一刀、瓢箪に吸い込まれてしまうのこと!?

軍議の最中、人数がたったの8人であることを馬鹿にされた桃香


それに付け加えて一刀が劉備軍は最強(軍議の場にいた胸の数値から)だと宣言したことで麗羽の怒りを買ってしまい汜水関の先陣を任されてしまうのだった。


愛紗「全く、貴様のせいで我々が大変な目に遭わされてしまったではないか」


一刀「面目ありません」


さすがに今回ばかりは責任を感じてしまったからなのか素直に謝る一刀


桃香「まぁまぁ、愛紗ちゃんだって私が止めなかったらどうなっていたかわからなかったわけだし、それくらいで勘弁してあげてよ」


愛紗「それは┅!?」


愛紗も桃香を馬鹿にされ、もし桃香が止めなければ暴れていたのかもしれない


星「しかし、この状況を何とかせねばな」


たった八人、しかもそのうち戦えるのは半分くらいで最低でも1万人に挑む。


どこぞの海賊じゃあるまいし、ほぼ不可能であった。


星「それに今は数よりもどうやって汜水関を攻めるべきかであろう」


ボオォッ!!


そう。いま桃香達が攻めるべき洛陽は炎に包まれ侵略不可能な状態であった。


桃香「袁紹さんの話じゃあの炎は水でも消えないらしいし、幻でもないみたいです」


星の言うように目の前にある炎を何とか攻略しなければならなかった。


だが


イナモ「この炎じゃったら心配いらぬぞ」


桃香「イナモちゃん!」


愛紗「どういうことだ!」


イナモ「ふむ、理由はわからぬがこの炎にはワシと同じ九尾の妖力が流れておる」


一刀「そういやお前って九尾の狐だったっけ」


時折忘れるような設定であった。


イナモ「とにかく、同じ九尾のワシにこの手の炎を避けることなんて可能じゃ。さぁ、早く進もうぞ」


そしてイナモを先頭にした劉備軍は皆で出陣した。


一方


麗羽「おーほっほっほっ! 劉備軍がお馬鹿で助かりましたわ。あんな奴らにわたくしが苦戦した炎が越えられるわけないでしょうしね」


最初から劉備軍に恥をかかせるのが目的の麗羽であったが


猪々子「麗羽様、大変です!? 劉備軍が炎を無傷で通過したとのことです!?」


麗羽「な┅何ですって!?」


猪々子から話を聞いた麗羽は


麗羽「どういうことですの! 予定では劉備軍の丸焼けが八人分出来上がるはずでしたのに! あっ、そうか、きっと今日は炎の勢いが弱い日なのですわ! さぁ、わたくしも出陣しますわよ!」


猪々子「ちょっと麗羽様!?」


もちろんそんなわけがなく、この後、麗羽が炎を通ろうとした瞬間、丸焼けになって戻る羽目になってしまい恥をかく麗羽であった。


一方


桃香「ねぇねぇイナモちゃん、洛陽に九尾の妖力を感じたってことはもしかして┅」


イナモ「うむ。九尾かどうかはわからぬが董卓軍に妖怪が絡んでおるのは間違いないな」


洛陽を炎で囲む時点で気付くことである。


一刀「だったら俺達の出番じゃねぇか! 妖怪の一匹や二匹、俺達で軽く倒してやろうぜ」


愛紗「こら、そう簡単に決めるな。董卓軍に妖怪が絡んでいるのは理解できるが董卓を救うかどうかは別だろうが」


確かに愛紗の言うように董卓が悪人の場合、妖怪を退治しても連合軍に引き渡さなければならないのだ。


一刀「で┅でも董卓が悪い子でも爆乳美女ならこっそり劉備軍に入れて┅!?」


愛紗「却下だ馬鹿者!!」


一刀がやろうと思っていることは犯罪者を匿っているのと同じであった。


一刀「わ┅わかってるよ!? 冗談だってば!?」


愛紗「貴様の場合、冗談には聞こえんのだ。馬鹿者!」


桃香「まぁまぁ、愛紗ちゃん!?」


そんなこんなで桃香達が炎を抜けていくと


バァンッ!!


ようやく汜水関にたどり着いた。


桃香「ここが汜水関!?」


鈴々「大きいのだ!?」


愛紗「ようやく戦場に着いたというわけだ。いつ敵が現れるかわからぬ! 鈴々、星、構えておけ!」


鈴々「応なのだ!」


星「うむっ!」


一刀「それじゃあ、俺も気合いを入れてと」


スッ┅


相手が妖怪絡みと知り、早々に変身しようとする一刀であったが


その変身前であった。


(まお)「フッ、まさかあの炎を越えてくる奴がいるだなんてな」


バァンッ!!


汜水関の上に董卓軍武将・華雄こと猫がいた。


一刀「何処だ? 何処にも(ねこ)なんていないじゃないか」


猫「(ねこ)ではない! 我が真名は(まお)だ!」


スタッフさんもどうしてそんな真名をつけたのだろう?


愛紗「一刀殿、そんなギャグをやってる場合か!」


一刀「ちぇっ、面白かったのに」


どこがだ!


そして愛紗から一刀の名が出直後だった。


?「おい一刀!」


一刀「何だ!」


何処からか一刀を呼ぶ声が聞こえ、一刀が返事をした瞬間


一刀「えっ? うわぁーっ!?」


ギュイィーーンッ!!


桃香「えぇっ!?」


突然一刀の体がぶっ飛び


すぽっ!


猫の隣にいた人物の持つ瓢箪の中に吸い込まれた。


その人物こそ


銀角「馬鹿な奴だぜ!」


銀角であった。


愛紗「貴様、やはり妖怪か!」


鈴々「お兄ちゃんを返せなのだ!」


銀角「やだね。冥土の土産に教えてやろう。この瓢箪の中には鉄をも溶かす液体が入っている。そして瓢箪に吸い込まれたが最期、体が溶かされて酒になる。ちなみに瓢箪を持つものが出ろと命じない限り出ることはない」


愛紗「何だと!?」


随分脱出方法の詳しい説明までしてくれる妖怪だな


銀角「教えたのはお前らに瓢箪を絶対奪うことはできないからだ! やれ董卓軍!」


猫「仕方がない! いくぞ皆!」


うおぉーーっ!!


華雄軍大勢に対し


愛紗「くっ!?」


劉備軍はたったの7人(しかも戦力は3人)


圧倒的不利な上に早く瓢箪を奪わなければ一刀が溶かされるという窮地に立たされていたのだった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ