袁紹、洛陽を攻めるのこと
一刀達が呑気に旅を続けるなか、大陸ではあることが話題となっていた。
それは洛陽にて董卓という人物が民達を苦しめ悪行の限りを尽くしているという
これに対して帝は董卓を倒すよう文を送ったのだが、送った人物が悪かった。
何故ならば、その人物は袁紹といい、家柄だけなら名家なのだが
斗詩「麗羽様、文が届きました!」
袁紹の側近の一人である顔良(真名は斗詩)が城の中を駆け、袁紹のいる広間にやって来るとそこには┅
バァンッ!!
麗羽「斗詩、あなたも名家出身であるわたくしの側近でしたらどんな時であっても落ち着いて行動なさい!」
全裸でマッサージを受けている袁紹(真名は麗羽)がいた。
斗詩「お┅落ち着いている場合じゃないんです!? この文を見てください」
麗羽「文? これが何だといいますの、富くじの当選結果でも書いて┅」
そう言いながら文を受け取った麗羽が文を読んでみると
麗羽「まぁ!? 帝からの勅命(天皇からの言葉)ですって!?」
文を読んだ麗羽は驚いた。
麗羽「ふむふむ、成程。おーほっほっほっ!」
文を読んだ麗羽は突然高笑いをすると
麗羽「さすがは帝ですわね。このような任務をわたくしに命じるだなんて!」
というのも帝は麗羽の先祖と付き合いがあり、現当主である麗羽の存在を知らないから相手が麗羽であっても文を出したのであろう。
麗羽「斗詩、すぐに洛陽に向かう準備をなさい! 董卓なんて輩はこのわたくしが退治してみせますわ!」
斗詩「(大丈夫なのかな)」
少々の不安を感じながらも斗詩は従うしかなかった。
それから数週間後
麗羽は大群を率いて洛陽にやって来た。
麗羽「おーほっほっほっ! 董卓よ、あなたはこのわたくしが滅ぼしてやりますわ! 皆さん、出撃なさい!」
麗羽は軍に進撃を命じるが
猪々子「麗羽様、進撃できません!?」
麗羽の側近である文醜(真名は猪々子)が命令を拒んだ。
麗羽「何を言ってますの! このわたくしの命が聞けないのですか!」
猪々子「いいえ、聞きたいのは聞きたいんですが、あんな状態でどう進撃すればいいんすか?」
そう言う猪々子が指を指した先には
ボオオォーーッ!!
何故か燃えまくる炎が洛陽を囲っていた。
麗羽「な┅何ですのこれ!?」
猪々子「あたい達も驚いてるんすよ。進撃しようとしたら急に炎が燃え上がってきちゃって」
猪々子が説明すると
麗羽「成程。おーほっほっほっ! 董卓軍はわたくしに恐れを抱いて自分から炎を放ったのですわ!」
自分にとって都合のいい展開を考える麗羽
麗羽「そうとわかればさっさと炎を消しなさい! この炎が消えた時、董卓の最期ですわ!」
ところが
斗詩「麗羽様、もう三日も消火活動を行ってますけど炎は消えません!?」
炎に対して水をかけたりしたものの、炎は消えることはなかった。
麗羽「炎が消えないですって!? そうか、これはきっと幻なのですわ! わたくし達は幻覚を見てるに違いありません。なら恐れず突き進むだけですわ!」
麗羽にしてはまともな考えを言い、炎の中を突っ切ろうとするが
ボオオォーーッ!!
麗羽「あちちーっ!?」
斗詩「麗羽様!?」
残念ながら炎は幻ではなく本物だったようで麗羽は一瞬で火だるまとなってしまった。
麗羽「は┅早く水をかけなさい!?」
斗詩「は┅はい!?」
猪々子「それっ!」
バシャァッ!!
何とか消火活動が早かったおかげで黒焦げになるだけですんだ麗羽
麗羽「はぁはぁっ┅!? 危ないところでしたわ!?」
猪々子「さすが麗羽様、全身黒焦げで生きてるなんて生命力ならゴキブリ以上ですね」
斗詩「文ちゃん!」
主人を馬鹿にしているのか褒めているのかわからない発言をする猪々子
麗羽「しかし、あの炎のせいで容易く洛陽には攻められない。一体どうすれば┅」
麗羽が少ない脳みそで打開策を考えた結果
麗羽「そうですわ! 連合軍を組んで董卓を倒しましょう! 別に帝は一人で倒せなんて命じてませんもの、わたくしったら何て頭がよろしいのでしょう。おーほっほっほっ!」
自分じゃ敵わないからって他の人に頼る麗羽
だが麗羽は目の前の炎に気を取られあることを忘れていた。
それは董卓軍には呂布という恐ろしく強い存在がいることを
そして更に洛陽には┅
?「奴らめ、何をしてくるかは知らないが無駄なことだとも知らずに馬鹿な奴らだな」
とある妖怪一味がいることをまだ誰も知らないのだった。




