黄忠、激怒し妖怪を退治するのこと
片親の子供を食べるという妖怪・隠れ座頭に娘を拐われた美女のため行動を開始する一刀達
そんななか、偶然にも一刀は隠れ座頭の住みかに着き、子供達に訴えるも信じてもらえず逆に隠れ座頭によって遠くに飛ばされるなか、一刀の元に紫色の短いツインテールの女の子が寄ってきたのだった。
一刀「あの、君は誰?」
一刀が女の子に名前を聞くと
璃々(りり)「璃々は璃々だよ。それよりさっきお兄ちゃんが言ってたみんなが食べられちゃうってほんとうなの?」
一刀「お┅お兄ちゃん」
さっき子供におっさん呼ばわりされていた一刀は喜びを感じていた。
一刀「あぁ、本当だよ。早くしないと美女の子供も隠れ座頭に食べられて┅」
と、ここで一刀は女の子の姿を見て気付いた。
一刀「えぇと、お嬢ちゃん、もしかして君のお母さんっておっぱいがこんなに大きかったりする?」
一刀は胸の前で大きな丸を描くと
璃々「そうだよ。お兄ちゃん、何でお母さんのこと知ってるの?」
やはり一刀が思っていた通り璃々ちゃんは美女が探していた娘のようだ。
一刀「俺は君のお母さんに頼まれて君を助けに来たんだ。そんなことより君は他の子と一緒にいなかったのかい?」
一刀は何故璃々ちゃんが一人でいるのか聞くと
璃々「だって璃々、気になっちゃったんだもん。前におのおじさんと話していた子供が次の日には行方不明になっちゃって、他のみんなにも言ったけど璃々の方がおかしいって信じてくれなかったんだ」
おじさんとは隠れ座頭のことである。
一刀「そうか、君はいい選択をしたな、それより早くここから出ないとな」
早くここから出て愛紗達に知らせたい一刀は璃々ちゃんを連れて一刀が最初に現れた場所に向かうが
一刀「あれ? 歪みが消えている!?」
一刀が来た時にはあった歪みが消えていた。
璃々「璃々が来た時もそうだったよ。ここに着いた後、気になって後ろを見たら入ったところが消えてたの」
一刀「一度入ったら出られないって仕掛けか、そりゃそうだ。入った後、出られるんなら誘拐騒ぎなんて起きねぇよな」
考えが甘かった一刀
一刀「でもこの辺りの何処かに俺が入ってきた場所があるはず、そこさえ見つければ愛紗達が呼べるな」
璃々「でもどうやって見つけるの?」
璃々ちゃんの言う通りなのだが
一刀「まぁ、俺に任せときな! 璃々ちゃんは鼻をつまんでね」
璃々「?」
璃々は一刀の言っていることがわからなかったがとにかく言われた通りに鼻をつまむことにした。
一方その頃
愛紗「早く一刀殿を見つけねば!」
桃香「でも隠れ座頭っていう妖怪の居場所がわからなくちゃ助けに行けないよね」
落ちていた靴から一刀が隠れ座頭のいる場所に着いたと推測した愛紗達であったが、その場所の行き方がわからず困っていた。
?「あぁ、こうしている間にも娘は食べられて!?」
朱里「そんなに落ち込まないでください」
雛里「きっと大丈夫ですから」
娘を拐われ、食べられているかもしれないとショックを受ける美女を朱里達が励ましていたその時だった。
鈴々「にゃにゃっ! 何だか臭い匂いがするのだ」
鈴々が妙な匂いを探り当てた。
愛紗「臭い匂いだと」
桃香「本当だ。何だか臭い匂いが何処からかするね」
匂いの元を探ってみると
イナモ「あそこじゃ!」
何もない場所から黄色い煙のようなものが発生していた。
桃香「この煙は何なの?」
星「何かはわからぬがここが隠れ座頭のいる場所に繋がっているのかもしれぬな」
イナモ「そうとわかれば後はワシの妖力で開いてやるぞ!」
謎の煙とイナモの協力により隠れ座頭のいる場所に繋がる道を探り当てた愛紗達
一方その頃
隠れ座頭「さぁ皆、そろそろお休みの時間だ。よい子は寝る時間だよ」
子供達「「「はぁ~い!」」」
子供達を眠らせようとする隠れ座頭
隠れ座頭「(フフフッ、妙な奴に邪魔されそうになったがこのガキ達も他の奴ら同様、儂の飯になってもらうとするか)」
やはり子供を食べようと企んでいた隠れ座頭
そして隠れ座頭が子供を食べようと近づいたその時
隠れ座頭「むっ、くさぁっ!?」
突然臭い匂いが流れてきて隠れ座頭は鼻を押さえ
子供「くさっ!?」
子供「何だよこの匂い!?」
眠ろうとしていた子供達もあまりの臭さに目覚めてしまった。
すると
隠れ座頭「あちらの方から黄色の煙が! 一体何をやっているのだ!」
匂いの元を見つけた隠れ座頭が現場に向かうとそこには┅
一刀「それもう一発!」
ぶぶぅーーっ!!
一刀が辺りにオナラを繰り出していた。
璃々「お兄ちゃん、すごいね」
一刀「だろ。これだけオナラを繰り出せば愛紗達も気付くはず、だけどもう二、三発でも┅」
隠れ座頭「やめいっ!!」
一刀「あっ、隠れ座頭」
あまりにオナラをしまくる一刀に対して隠れ座頭が止めに入った。
隠れ座頭「この匂いは貴様の仕業か!?」
一刀「そうともよ! 名付けてスカンクの術ってな」
※スカンクはオナラを出す動物として知られてますが実際は物凄い匂いがする毒液を出しています。
隠れ座頭「儂の聖域を臭くしおって許せん!」
一刀「何が聖域だ! 大体片親の子供ばかり拐ってどうするんだよ!」
一刀が隠れ座頭に聞くと
隠れ座頭「決まっているだろう。片親の子供はその時点で親がいないという悲しい気持ちになる。それこそが美味の源となり、絶妙なスパイスとなるのだ!」
悲しみをスパイスとして利用する隠れ座頭であったが
子供「そんな!?」
子供「最初から俺達を食べるためにここに連れてきただなんて!?」
さっきの隠れ座頭の発言はやって来た子供達に全て聞かれてしまった。
隠れ座頭「ちぃっ、聞かれてしまったか、だがもう構わん! 男、貴様は大人だが先に食ってくれる!」
一刀「俺を食うだと、ふざけたこと抜かすんじゃねぇよ!」
ジャキンッ!!
相手が妖怪であり、怒りがたまった一刀は悟空の姿に変身した。
悟空「悪いが俺は強いぜ! 覚悟しやがれ!」
一刀が隠れ座頭と戦う一方
鈴々「長い道なのだ!?」
愛紗「一体何処まで続くというのだ!?」
愛紗達が長い道を進んでいると
璃々「お兄ちゃん、がんばれ~!」
?「今の声は!」
娘の声を聞き、美女が愛紗達よりも先に出口に着くと
?「璃々っ!」
璃々「お母さん!」
美女は娘と再会した。
その一方
悟空「おっ、感動の親子の再会って訳か」
悟空は戦っている最中だというのに親子の再会に目を奪われてしまった隙を狙い
隠れ座頭「食らえ!」
ブシャァーーッ!!
悟空「うわっ!?」
隠れ座頭は口から何かの液体を吹き出して悟空を怯ませると
隠れ座頭「こうなったらそのガキだけでも食ってやる!」
サッ!
悟空「しまった!?」
隠れ座頭は悟空の隙をついて璃々ちゃんを食べようと迫った。
?「させません!」
そうはさせまいと美女は璃々ちゃんを守るべく立ちはだかると
隠れ座頭「どけ! このクソババア!」
隠れ座頭が美女に対してクソババアと言った直後
ブチンッ!
美女の中で何かが切れてしまった。
悟空「テメェ、こんな美女に対してなんて口を!」
隠れ座頭「黙れ! さぁ、そこを退けクソババア!」
更なる罵倒を繰り出す隠れ座頭
その直後
ガシィッ!!
隠れ座頭「へっ?」
?「誰がクソババアなのかしら?」
めきめきぃっ!!
隠れ座頭「ぎゃあぁーっ!?」
隠れ座頭は顔は笑顔だが確実に怒っている美女の手によって顔にアイアンクローを食らってしまった。
?「そんなことを言う口なんて要らないわよねぇ」
めきめきぃっ!!
隠れ座頭「ぐほぉっ!?」
頭蓋骨が砕けるくらいのアイアンクローを美女は隠れ座頭目掛けて繰り出し
悟空「り┅璃々ちゃん、あっち向いて耳を塞ごうね!?」
サッ!
璃々「何でなの?」
悟空は子供に聞かせるべきではないと璃々に見えぬようにし、耳を閉じさせた。
その直後
隠れ座頭「ぎゃあぁーっ!?」
悟空「!?」
隠れ座頭は美女の手により、一部始終を目撃していた悟空が震え上がるくらいのお仕置きを食らうのだった。
その後
愛紗「ようやく着いたか」
愛紗達が隠れ座頭の住みかに着いた時には
ボロッ!
モザイクがかかるくらいボロボロにされた隠れ座頭が倒れていたという
鈴々「お兄ちゃん、いくらなんでもこれはやりすぎなのだ┅!?」
悟空「いや、俺じゃないからね!?」
現場を見ていなかった愛紗達は悟空の仕業としか思えないのだった。
その後
子供「帰ってきた~っ!」
子供「お母さ~ん!」
一刀達と共に隠れ座頭の住みかから帰ってきた子供達はそれぞれ親の元へ帰っていった。
?「皆さん、ありがとうございました。娘に出会えたのも皆さんのおかげです」
璃々「ありがとうございました」
桃香「いえいえ、私達は何もしていませんよ」
愛紗「そういえばまだあなたの名前を聞いていなかったな」
まだ美女の名前を聞いていなかったことに気付き、名前を聞いてみると
紫苑「私は黄忠、娘を助けてくれたお礼として真名の紫苑を預けますわ」
真名まで預かった直後
一刀「紫苑さん、真名をくれたあなたに俺は大人の快感をあげましょう」
バサッ!
と、服を脱いだ一刀は紫苑の前に立つが
ドカァッ!!☆ミ
愛紗「何をやってるか貴様!」
一刀「ぐふっ!?」
当然のごとく愛紗にボコられる一刀であった。
紫苑「あらあら、せっかく快感が得られたかもしれないのに」
桃香「えっ!?」
紫苑の発言に驚きながらもこの後、桃香達も真名を預け、紫苑と別れたのだった。




