孔明、鳳統、イナモ、半裸で木にしがみつくのこと
旅を続ける一刀達
だが一刀がトイレのため少し離れた間に妖怪・黄風大王とその部下である虎先鋒の手によって愛紗達が離れた時に桃香達が拐われてしまう事件が発生したのだった。
一刀「何だって!? 桃香達が拐われただと!? ったく、三人も強いのがいながら何をやってるんだよ」
愛紗「用を足すのに離れた貴様にだけは言われたくないわ!」
星「愛紗よ、少しは落ち着かんか!?」
桃香達を拐われたことで普段よりも気が立っている愛紗は一刀に迫ろうとしていたがそれを止める星であった。
鈴々「お兄ちゃん、桃香お姉ちゃん達の居場所がわからないかなのだ?」
一刀「う~ん。臭いがあれば追えるんだが、桃香の臭いのするものなんて無いだろうし┅」
一刀が手がかりが無いかと空を見たその時
ひらひらっ!
一刀「んっ?」
ぱさっ!
何かひらひらしたものが一刀の顔に落ちた。
それは┅
一刀「おほぉっ!! ブラジャーじゃねぇか! しかも二つも!? こいつは神様から俺への褒美に違いない!」
二着のブラジャーであった。
愛紗「貴様、こんな時に何を喜んで┅」
ブラジャーを手に喜ぶ一刀に制裁を与えようとする愛紗であったが
一刀「でもできるなら巨乳のブラジャーがよかったな、こんなAカップ以下の貧乳ブラジャーなんてもらったって嬉しくないぜ」
ぽいっ!
ブラジャーのサイズが小さかったことにガッカリし、一刀がブラジャーを捨てた瞬間
ドカァッ!!☆ミ
一刀「がはぁっ!?」
一刀の脳天に一冊の分厚い本が繰り出された。
愛紗「わ┅私ではないぞ!?」
星「はて、この本は何処かで見覚えが┅」
すると
朱里「貧乳で悪かったですね!」
雛里「一刀さんなんてチ〇コもげろです!」
イナモ「これお主ら!?」
何処からか朱里と雛里とイナモの声が聞こえてきた。
一刀「今の声は朱里達か?」
愛紗「一体何処に?」
声を頼りに朱里達を探してみると
鈴々「あーっ! あれを見るのだ!」
鈴々が木を指さした。
その木には┅
バァンッ!!
パンツ一枚の朱里、雛里、イナモがしがみついていたのだ。
一刀「朱里達!? そうか、この木は貧乳が成る木だったのか」
朱里「そんなわけないでしょ!」
雛里「早く下ろしてください!」
どうやら自分達では降りられないらしい
その後、愛紗達の手により木から下ろされた朱里達は手に持っていた服に着替えた。
愛紗「三人とも、一体何があったのだ?」
愛紗が朱里達に話を聞いてみると
朱里「実はですね┅」
遡ること数分前
黄風大王「劉備、その肉もらうぞ!」
黄風大王が桃香達の前に現れた。
桃香「きゃあっ!? 助けて愛紗ちゃん!?」
黄風大王「無駄だ。お前の部下はみんないないからな」
護衛の手を外させるための黄風大王の策であった。
だが
朱里「桃香様に手出しはさせません!」
雛里「わ┅私達が相手でしゅ!?」
イナモ「ワシもおるぞ!」
桃香「みんな┅」
イナモはともかく戦力にならないはずの朱里と雛里まで桃香を守ろうと構えた。
黄風大王「フンッ! お前達のような雑魚なんて軽く吹き飛ばしてくれる」
すると黄風大王は
黄風大王「秘術・三昧神風!」
ビュゴオォーーッ!!
朱里達目掛けて物凄い風を繰り出した。
朱里「はわわ~っ!?」
雛里「飛ばされる~っ!?」
イナモ「うおっ!?」
あまりの強風に手を上げてしまう三人
すると
ビュゴオォーーッ!!
朱里「はわわ~っ!?」
雛里「あわわ~っ!?」
イナモ「服が!?」
三人の服はあまりの強風によってパンツ以外吹き飛ばされてしまった。
※スカートを履いた女に下から強風が繰り出されるとパンツと靴、靴下以外は吹き飛ばされてしまうのだ。
そして
ビュゴオォーーッ!!
朱里「はわわ~っ!?」
雛里「あわわ~っ!?」
イナモ「のわ~っ!?」
朱里、雛里、イナモの三人は強風により飛ばされてしまった。
桃香「朱里ちゃん、雛里ちゃん、イナモちゃん!?」
飛ばされた三人を心配する桃香であったが
黄風大王「フフッ、自分の身が危ないというのに他人の心配をするとは余裕だな」
桃香「えっ!?」
黄風大王「服を着ていると食う時に邪魔だから吹き飛ばしてくれる」
桃香「ちょ┅ちょっと待って!?」
黄風大王「三昧神風!」
ビュゴオォーーッ!!
桃香「きゃあぁーーっ!?」
この後、桃香は朱里達と同じく服を飛ばされ、黄風大王に連れ去られてしまったのだ。
そしてその話を聞いた一刀は
一刀「許せねぇ!」
非常に怒っていた。
普通は桃香を連れ去られたことに怒りを感じるのだが
一刀「単なる雑魚妖怪が桃香の裸を見ただと、俺ですら桃香の裸をばっちり見たことがねぇのに許せねぇ!」
愛紗「何に対して怒っているのだ貴様!」
ドカァッ!!☆ミ
変なことで怒る一刀に愛紗の拳骨が繰り出されるのだった。
鈴々「それで桃香お姉ちゃんは何処へ連れ去られたのだ?」
朱里「それが、私達も強風に耐えるのに必死で桃香様が何処に連れ去られたのか見てないんです」
雛里「ただ、桃香様の服は回収しましたけど」
スッ!
そんな朱里達の手には黄風大王に脱がされた桃香の服があった。
すると
星「ほう。一刀殿、この服の臭いを嗅げば桃香様の行方がわかるのではないか」
一刀「成程。さすが星、では早速┅♪」
星のとんでもない発言を行おうとする一刀であったが
愛紗「そうはさせるか!」
バッ!
そうはさせまいと愛紗に服を奪われてしまった。
愛紗「貴様のような変態に桃香様の服を嗅がせてなるものか!」
断固として拒否する愛紗であったが
星「しかし愛紗よ、他に手はないのだから仕方なかろう」
愛紗「うっ!?」
鈴々「このままじゃ桃香お姉ちゃんが妖怪に食べられてしまうかもなのだ」
愛紗「うぅっ!?」
二人の意見も最もなため
愛紗「今回だけだからな!」
スッ!
愛紗は一刀に桃香の服を渡すのだった。
一刀「わぁい♪ では早速♪」
くんくんっ!
愛紗「くぅっ、殴りたい!」
女の服をくんくん嗅ぎまくる一刀を殴りたい愛紗であったが今は我慢するしかなかった。
それから少しして、とある洞窟では
黄風大王「フフフッ、食えば妖力が身に付くとされる劉備の肉はいただいたぞ」
桃香を捕まえた黄風大王は喜んでいた。
桃香「わ┅私をどうするつもりなの!? へくちゅんっ!」
檻の中でパンツ一枚の桃香はくしゃみをしながら聞くと
黄風大王「決まっているだろう。お前を食べるのさ、そうだ。せっかくだからお前に食事方法を選ばせてやる。何がいい? 丸焼きか? 唐揚げか? それとも三枚おろしか?」
どれを選んでも桃香の命はなかった。
桃香「な┅生で丸飲みで┅!?」
黄風大王「ダメだ。生で食べると腹を壊す。決めた。ミンチにしてやる」
桃香「いやぁーっ!?」
そんなことされれば確実に桃香の命はなかった。
するとその時
「雑魚妖怪、そこまでにしやがれ!」
黄風大王「誰が雑魚だ!」
黄風大王が突然聞こえた声に反応すると
悟空「悟空様、参上だ!」
バァンッ!!
洞窟の入り口に悟空が現れた。
桃香「一刀さん!?」
黄風大王「貴様が馬鹿猿か」
悟空「へんっ! 女の服を吹き飛ばす変態妖怪に言われたくねぇよ」
黄風大王「黙れ! 私が服を吹き飛ばすのは食うのに邪魔だからだ。決して変態ではない! お前も吹き飛ばしてくれる! 三昧神風!」
ビュゴオォーーッ!!
悟空に対して三昧神風を繰り出す黄風大王
悟空「うおっ!? こいつは確かに物凄い風だ!? だが俺は簡単に吹き飛ばされないぞ!」
強風に耐える悟空であったが
黄風大王「馬鹿め、この術の恐ろしさを思い知るがよい!」
黄風大王がそう言った直後
悟空「んっ? ぎゃあぁーっ!? 目がいてぇ!?」
悟空が目を押さえながら痛がっていた。
黄風大王が繰り出す風は単なる風ではなく黄砂がまとわれている。
そんな風を直視すれば黄砂が目に入るのだ。
黄風大王「馬鹿な猿だ! 吹き飛んでしまえ!」
ビュゴオォーーッ!!
悟空「あぁーっ!?」
桃香「一刀さん!?」
黄砂が目に入ったため踏ん張ることに集中できず、悟空は強風に飛ばされてしまうのだった。