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曹操、一刀の挑発に乗ってしまうのこと

ある町にて曹操が来ているという情報を手に入れた一刀達


そして一刀は曹操が完璧人間であるという噂を聞いて会いに行くも実際は一刀的にそうではなく罵倒しまくった結果、一刀は罰として桃香達の目の前で


ズバァッ!!


曹操の得物である死神鎌・絶で首を切り落とされたのだった。


桃香「そ┅そんな!?」


鈴々「うわぁーんっ! お兄ちゃんが死んじゃったのだ~!?」


朱里「はわわっ!?」


雛里「あわわっ!?」


星「何と!?」


イナモ「まさか、奴が死ぬなんて!?」


愛紗「一刀殿!?」


華琳「フンッ、私を罵倒するからそんな目に遭うのよ」


桃香達が悲しみ、華琳(曹操)が嘲笑うなか


「ぎゃーっ!? 俺の首が切り落とされたーっ!?」


全員「「「!?」」」


この場にいた全員が突然聞こえてきた声に驚いた。


何故ならその声は┅


バァンッ!!


先程首を切り落とされたはずの一刀から発せられた声であり、しかも何故か身体に新しい頭が生えていた。


一刀「あれ? 俺ってば何で死んでないの?」


愛紗「知るか! こちらが聞きたいわ!!」


愛紗が突っ込んだ直後


華琳「フッ、この私を偽物の首を使うという奇術で騙すだなんてね」


奇術とはマジック、手品のことである。


華琳「だけど早々に首を出したのが間違いだったようね。もう一度切り落としてあげるわ!」


ズバァッ!!


一刀「ぎゃあぁーっ!?」


哀れ!? もう一度首を切り落とされる一刀であったが


にゅうっ!


一刀「いてぇな馬鹿野郎!」


全員「「「!?」」」


何と!? 今度はみんなが見ている目の前で体から新しい首を生やした一刀


これは一体どうなっているのかというと!?


実は一刀自身も知らなかったのだが、一刀は人間のままなら戦闘力は無いが痛覚はあるものの不死身の肉体となり、悟空の姿になれば戦闘力は強くなるが不死身ではなくなっていた。


華琳「このっ! このっ!! このっ!!!」


それを知らない華琳は鎌で一刀の首を切り落としまくるが


一刀「切っても切っても」


ズバァッ!!


一刀「同じ顔」


ズバァッ!!


一刀「妖術・金太郎飴の術」


ズバァッ!!


一刀「な~んちゃって♪」


一刀は痛覚が慣れてしまい不死身の体を遊ぶように使っていた。


華琳「はぁはぁ!?」


いくら切っても直ぐ様新しい頭が生えてくるというこの状況にさすがの華琳も疲れてしまった。


一刀「あれ~? もう疲れちゃったの?」


華琳「もういいわよ化け物!」


しまいには化け物呼ばわりされる一刀であった。


華琳「そこのあなた達、どうやらこの化け物と知り合いのようね」


桃香達の反応から一刀が桃香達の知り合いであることを見抜き桃香達を指さす華琳


桃香「は┅はい。そうです!?」


愛紗「認めたくないが旅の連れだ」


そして桃香達が一刀の知り合いであると認めると


華琳「なら話が早いわ。この化け物の代わりにあなた達を処刑してあげる!」


何と!? 華琳は殺せない一刀の代わりに桃香達を殺すと言ってきた。


桃香「えぇっ!?」


華琳「部下の始末は上のものが責任とるのが常識でしょ」


確かに華琳の言葉は間違っていなかった。


華琳「でもそうねぇ┅」


ちらっ!


愛紗「んっ?」


華琳は愛紗を見ると


華琳「そこの黒髪のあなたが私の元へ来るというのなら見逃してあげてもいいわよ」


愛紗「なっ!?」


華琳は愛紗を生贄に差し出すのなら桃香達を処刑するのを勘弁すると言った。


愛紗「私は┅」


正直に言うと愛紗は悩んでいた。


このままでは桃香を含めた皆が殺されてしまう。だが自分が犠牲になれば皆が救われる。しかし、華琳の元には行きたくない


愛紗を悩みに悩みまくると


桃香「お断りします!」


バァンッ!!


桃香が華琳の提案を断った。


華琳「あら、ならあなた達を処刑┅」


桃香「それもダメです。」


どちらも断る桃香は


桃香「だからお願いします。一刀さんも助けて私達が処刑されずに愛紗ちゃんも助けてください!」


何と!? 交渉してきたのだった。


愛紗「桃香様、私のことでしたら┅」


桃香「ダメだよ愛紗ちゃん、誰かを犠牲にして進む道なんて私は歩きたくないからさ」


王としては立派な道なのだろうが


華琳「甘いわね」


他から見れば甘い考えであった。


華琳「あなた達が無事でいるという選択肢なんてあるわけ┅」


このままでは桃香達全員が処刑されてしまう


そんな時!


一刀「ちょっと待て! さっきの提案だが、よく考えたらどっちを選んでもお前だけが得するじゃねぇか!」


取り押さえられている一刀が口を挟んできた。


一刀「だってそうだろ! 俺達が処刑されればお前は喜ぶし、愛紗がお前の元へ来ればお前は喜ぶ、桃香がどっちを選んでもお前だけが得するじゃねぇか!」


確かによく考えたら一刀の言う通りである。


一刀「選択肢ってのはどっちかが得と損でできてるだろ! そんな損ばかりの選択肢なんてずるいぞ! せめて俺達が得する選択肢を入れろ!」


取り押さえられているというのに強気な一刀


華琳「フンッ、私があなたのような化け物の挑発に乗ると思って┅」


普通の相手ならば一刀の挑発に乗って得する選択肢を入れるのだろうが華琳はそうはいかない


ところが


一刀「やっぱあれって本当だったんだな、胸が豊かな人は心も豊かで、貧乳は心まで貧しいって言葉はよ」


カチンッ!


この一刀の言葉に華琳はキレてしまい


華琳「わかったわ。そこまで言われたら黙っていられないわね。ならこうしましょう! そこの黒髪の娘とそこにいる春蘭とで試合をなさい。万が一、黒髪の娘が勝てばこの件は不問にしてあげるわ」


挑発に乗った華琳は桃香達に有利な選択肢を与えてしまった。


華琳「ただし、もし黒髪の娘が負けたなら黒髪の娘は私の元に来た上に他のものは皆殺しだけどね」


しかし、負けた場合の方がかなり厳しい状況になってしまったが


桃香「わかりました。その条件なら乗ります!」


桃香は了承してしまった。


愛紗「桃香様!?」


桃香「大丈夫。私は愛紗ちゃんを信じているからね」


愛紗を信用しているからこそ賭けに乗った桃香であった。


一刀「(フフッ、偉そうな奴は挑発に乗りやすいってな)」


見事作戦が成功する一刀であったが


朱里「貧乳は心まで貧しいですか」


雛里「ならこれからは一刀さんに対して厳しくしないといけませんね」


二人の敵を作ったことに気付かない一刀であった。


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