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一刀、逃走を企むが態度を豹変するとのこと

桃香の夢である平和な国を作るため旅を続ける一行


だが


ゴッチィーーンッ!!☆ミ


一刀「いた~い!?」


愛紗「またお前は道行く女を襲いおって!」


桃香「連れが申し訳ありませんでした! 早くお逃げください!」


女「は┅はい!?」


一刀が美女にすれ違う度にセクハラ(胸や尻触り等)を繰り出すため速度が遅くなっていた。


一刀「いいじゃんか! 胸や尻触ったって減るもんじゃないんだから」


愛紗「馬鹿者め、そういうものではない!」


朱里「一刀さんって女を見れば襲いかかるだなんて」


雛里「最低ですね」


新しく仲間になった朱里と雛里にまで最低扱いされるなか


鈴々「お兄ちゃんは面白いからあれでいいのだ」


能天気な鈴々だけが一刀のことを好いていた。


一刀「あぁ、神様よ。どうか俺にエッチなことをされても断らない女の子を出してください!」


愛紗「そんなものを要求するな!」


ちなみにその神様も一刀が毛嫌いしているお釈迦様である。


そんなこんなで一行が旅を続けていたある日


桃香「ねぇねぇ、あそこに村があるから今日は休ませてもらおうよ」


愛紗「そうですね。どこぞの馬鹿のせいで遅れているわけですし」


一刀「まったく、言われてるぞ鈴々」


鈴々「にゃにゃっ!?」


愛紗「お前に決まっているだろうが一刀!」


一刀達が揉めている間に


桃香「すみません。旅の者ですが泊めてください」


桃香が村の人と交渉しようとすると


おばさん「あら、いらっしゃい」


老婆「よく村に来てくださいました」


その村は中年のおばさんや老婆等が多く、若い娘が一人もいなかった。


一刀「何だよ。ここは姥捨山(うばすてやま)ならぬ姥捨村(うばすてむら)か?」


愛紗「失礼なことを言うな!」


ゴンッ!!☆ミ


失礼な発言をする一刀を殴る愛紗


するとその時


おばさん「おぉっ! 旅の御方に男の方がいましたか!」


桃香「え┅えぇ、そうですけど!?」


迫るおばさんに桃香が驚くと


おばさん「お願いでございます! どうか村を救いください!」


桃香「えっ!?」


村の人達が一斉に頭を下げてきた。


というのも、この近くの山に住んでいる妖怪がやってきて男達が仕事でいない間に『(わらわ)より美しいものは始末する!』と言って村の若い女達は皆殺されてしまった。


そして妖怪は去り際に『妾を倒したければ男を挑ませることだな』と言い残して妖怪は消えていった。


そんな妖怪なんて退治してやると村の男達が総出で挑みに行ったのだが誰一人帰ってこず、心配になった村の女達も捜索に向かったが妖怪の住みかは見つからなかった。


それからというもの、村の近くを通る男に妖怪を倒してもらおうと向かわせたのだが誰一人として戻ってくることはなかった。


おばさん「というわけでございます」


桃香「成程。わかりました。私達にお任せください。一刀さん、出番ですよ」


桃香は一刀の方を見るが


一刀「よいしょっと!」


一刀は風呂敷包みを背負い


一刀「お世話になりました」


桃香「あっ、こちらこそどうも」


一刀「んじゃ!」


そのまま去ろうとする一刀であったが


ガシィッ!!


桃香「逃げちゃダメですよ!?」


愛紗「男なら戦え!!」


一刀「やだやだーっ! 相手は妖怪なんだろ戦いたくなーい!!」


駄々をこねながら逃げようとする一刀を引き留めようとする桃香と愛紗


桃香「ご褒美として妖怪を退治したら胸を揉ませてあげますから!」


愛紗「桃香様!?」


一刀を引き留めるためとはいえ無茶な提案をする桃香

だが


一刀「退治したらって俺が帰らなかったらおっぱい揉めないじゃんか! 揉ませるなら先払いにしてーっ!」


桃香「どうせ揉んだら逃げるだろうからダメです!」


一刀と桃香達が揉めていると


おばさん「そういえば妖怪の姿は絶世の美女でございました」


と村のおばさんが言った直後


一刀「妖怪め、必ず俺が退治してやるぜ!」


さっきまでの態度と打って代わり、風呂敷包みを捨ててやる気を出す一刀に


愛紗「お前は態度が変わり過ぎだ!」


ゴッチィーーンッ!!☆ミ


一刀「ぎゃんっ!?」


愛紗が制裁を食らわせるのだった。


そして


桃香「一刀さん、絶対に村の人を助けてくださいね」


一刀「おうっ! 任せとけ!」


と言う一刀であったが


一刀「(絶世の美女! 絶世の美女!┅)」


頭の中は絶世の美女でうまっていた。


するとその時


もわぁっ!


物凄い霧が発生した。


愛紗「皆、大丈夫か!?」


桃香「大丈夫だよ!?」


鈴々「全然見えないのだ!?」


朱里「はわわ!?」


雛里「あわわ!?」


桃香達が霧に苦戦するなか


一刀「何言ってるんだ? 霧なんて出てないのに?」


一刀は皆の言動を不思議に思っていた。


何故なら一刀の目には霧なんて見えないのだから


すると


一刀「おっ、何だか知らないけどお城みたいなところを発見! きっとあそこが美女の住みかだな♪」


一刀は桃香達を置いてお城へと向かっていった。


その後


ぱぁ~っ!


朱里「霧が晴れました」


霧は消えたのだが


鈴々「お兄ちゃんがいないのだ!?」


愛紗「何だと!?」


同時に一刀の姿も消えてしまった。


一方その頃


一刀「こんなお城に住んでるなんてどんな美女なんだろうな♪」


一刀がお城に通じる道を進んでいると


バァンッ!


ついに城に到着し、そして┅


美女「これはこれは、ようこそおいで下さいました」


ぶるるんっ♪


一刀を出迎えたのは物凄い爆乳の持ち主である美女であり


一刀「うっひょほーっ!」


美女を目にした一刀はすぐにメロメロになってしまったのだった。


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