LONDON ウォルズリー家の歴史と歩み
イギリスはもちろん、ヨーロッパでも有数の名門貴族であるウォルズリー家。
ロンドン郊外に広大な領土を持ち、初代ウォルズリー家当主自身の設計と言われるその居城は壮麗な建築様式と見事に整備された英国式庭園で、数々の古城が残るイギリスでも有数の名城として知られている。
初代当主は謎多き人物として知られ、かのアーサー王を始め歴代のブリテン王に仕えた予言者・魔術師マーリンの末裔であるとか、マーリンそのものであるなど諸説があるが、詳細は明らかではない。
アングロサクソン年代記から続く英国の古い歴史書には、十三世紀に当時のイングランド王であるエドワード一世に賓客として招かれた際に訪れたこの地を気に入り、終の住処とすることを決断したと記されているが、詳細は不明である。
世界各地に所有する不動産や有価証券、歴史的にも貴重な宝石類を始め高級ホテルチェーンであるウォルズリー・ホテル&リゾーツ他、海運・航空・不動産など数多くのビジネスを展開し、およそ百億ポンドとも二百億ポンド(一兆五千億円〜三兆円)以上とも噂される莫大な資産を誇る。
英国王室とも深いつながりを持ち、政治・経済の両面でイギリス政府に対して多大な影響力を持つことから“英国の影の支配者”とも称されている
その一方で長年に渡り発展途上国や紛争地域への積極的な人道支援や財政援助を続け、プロテスタント・カトリックはもちろん、イスラム教や仏教など、世界各国の宗教指導者とも親交が深い。
当主はウォルズリー家と、初代当主からの血縁関係にある十二家と称される親族の中から親族会議によって選ばれ、承認される仕組みになっている。
先代の当主は別名“太陽王”と称されたアーサー・太郎=ウォルズリー。
名前からもわかる通り、彼は歴代当主の中で初めて貴族階級ではない、しかも日本人の父親を持つ異色の人物としても知られ、その出自から批判や中傷を浴びることもあったが博愛の精神と穏やかな人柄、そしてカリスマ性で一族をまとめ上げていた。
アーサーは五十歳を超えてから戦争難民のボランティア活動を通じて知り合った一般女性と結婚し、長男リチャードを授かるが、出産時の出血多量で妻を失う。
また長男リチャードも、結婚してイギリスを離れアメリカに移住していたが、交通事故にあい還らぬ人となる。
現在ウォルズリー家はアーサーの唯一の血縁である孫のジョシュア・ウォルズリーが次期当主を継ぐものと目されているが、正式な親族会議での承認が行われたという報道はされていない。




