ステータス確認
「ステータス・オープン!」
意気揚々とそう叫ぶと、私の目の前にノートパソコンの液晶サイズの透明な画面が浮かぶ。
ステータス
名前 リウ・ハヤサカ
性別 女性
年齢 28
出身 異世界(日本)
種族 人間・妖精の愛し子
属性 土・水・闇
魔法 可。固有魔法あり。穴を掘る、石を削る
特殊スキル 審美眼(物や人の本質が分かる)
特殊付与 アルシュ(土属性・光属性)の愛し子
特殊能力 アイテムボックス(時間経過無し・サイズ無限大)・妖精愛され体質
おぉーー!!
なんかすっごいのいっぱいきたけど…固有魔法?妖精愛され体質?
なんかわかんないよ!
「アルシュ!アルシュー!」
「なになに?」
興奮気味の私に、アルシュはクスクス笑いながら返事をしてくれる。
「固有魔法って何?妖精愛され体質?とか色々あるよ!?」
「んー。固有魔法っていうのは、その人が最初から使える魔法のこと。普通は勉強とか練習とかしなきゃヒトは魔法って使えないんだ!妖精愛され体質っていうのは、リウが妖精に好かれやすいってことだよ。妖精達がリウを助けてくれる、ってことかな!」
つまり、軽いチートじゃん…。え、なんかフラグ立つやつ?
それは…。
「あ、アルシュ?私、世界救うとか魔王倒すとか偉業をやるとか、無理だからねっ!?」
狼狽えてオロオロする私に、アルシュはお腹を抱えて笑い出す
「アハハハハハッ!!誰もリウにそんなこと頼まないよぉ!ぷッ、クスクス…!」
「な、なによっ!そんなに笑わなくても…」
「さっき説明したじゃん。リウはワタシが勝手に連れてきたの、だからそーいうどうでもいいことはしなくていいし、リウのしたいことだけしたらいいの!わかった?」
アルシュは笑い過ぎて出た涙を拭いながら、そう言って優しく私の鼻に触れる。
よかった、安心したら力抜けた。