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必死の謝罪
まただ…。私の意思なんて、誰も聞いてくれない。ずっと諦めてきたこと、どうしようもないこと。あろうことか、私の事を唯一好きだと言ってくれる妖精にすら…私は尊重されないのか。
「ねぇ…。私のこと、好きなんだよねぇ?なんで、なんで…私の意思は聞いてくれないの…?」
「!!ごめん、ごめんねぇ、リウ。ワタシ、リウと一緒にいたいしか考えてなかったの、リウのことは大好き、ほんとなの!今更かもだけどっ、リウはどうしたいとかある?ワタシにできることならなんでもしてあげる!だから、ずっと一緒にいて?リウといたいの!」
私の仄暗い表情と悲しい声音に、アルシュは慌てふためきながらそう言う。ごめんね、ごめんねと泣きそうな顔で私の目元に口付けて許しを乞う姿に、私は実家で飼っていた文鳥を思い出す。あの子も私の指を強く噛んでしまった時やフンを私の体に落としてしまった時に、こうして「許して、許して」とアピールしてきた。くそぅ、思い出したら笑えてきた。