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ユーロン・ユーサネイジア  作者: 伏見七尾
三.赤い夜の不協和音
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一.ひとごろし

『次回は、先日結婚したばかりの紫月(しげつ)さんをお迎えして新曲を――!』


 どこかで、つけっぱなしのラジオが陽気な声を流している。

 電灯に照らされたテーブルは造花で飾られ、新鮮な肉を盛った皿が整然と並んでいる。

 青白いテーブルクロスの上で、小さな蠅の影が戯れていた。

 席に着く者は皆、息絶えていた。切断された頭部を抱え、がっくりとうつむいている。

 そんな惨憺たる景色に、主賓の席に座る壊人鬼かいじんきはため息をついた。

「……やれやれ。次はどうするかな」

 壊人鬼は暗い声を漏らして、マーマレードをトーストに塗る。

 ざりざりとトーストにオレンジ色が広がる。

 ぽたぽたと床に赤色が広がる。

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