ロニエの夢
初心者です。
初投稿です。
それでもいいよって言う人は
どうぞ…
月影の剣をタンスにしまい、
寝巻きに着替えて布団に入る。
「今日は疲れたからすぐ寝れそうだなぁ…」
そんな風に思っていたら、
すぐに眠気が襲ってきた。
目を開けるとそこは、
いつもキリトと一緒に
昼食をとっている庭だった。
「どうしたロニエ?ボーッとして」
「い、いえ何でもありません!!」
突然話しかけられて、
びっくりしてしまう。
「た、確か私寝てたような…」
「ああ、寝てるよ。これは夢だ。」
(やっぱりそうか)
(でなきゃ先輩が私の膝枕で…)
「膝枕!!」
「別にいいだろ?二人の時ぐらい」
「いやいやいや、ダメですってば!!」
「えー」
「えーじゃないですっ!!」
(全く先輩は…)
と思いながらも、
内心は嬉しいロニエ。
「あの、キリト先輩」
「ん?」
「これ夢ですよね?」
「ああ」
「…その…」
「?」
「こ、告白っ…して…いいですか…」
「!」
「夢でなら…言えると思って…」
「ああ…そういう事か…いいよ」
「えっ?良いんですか?」
「ああ、これは夢だから」
「えっとじゃあ…」
(どうしよう、心臓が…)
夢の中とはいえ、
さすがに緊張する。
「せ、先輩…」
「好きです…」
そう言った瞬間、
何かが切れるような気がした。
チュンッチュンッ
鳥のさえずりで目を覚ました。
「んー…あさ…」
少し開けておいた窓から、
風が入ってくる。
「くしゅんっ…」
少し肌寒い感じがする。
制服に着替えながら、
昨晩の夢のことを思い出す。
「…返事…聞きたかったなぁ…」
そうつぶやいてロニエは、
顔を少し赤らめながら、
部屋を出ていった。