俺と親友とクラス分け
Characters
・涼風 綾
・椛崎 倖十音
・天屯 依利香
・佐々木 洋平
学校、時刻は八時。
綾はクラス別に分けられた掲示板の前にいた。
すると突然後ろから声をかけられる。
「よぉ、綾じゃねーか!久しぶりだな。お前クラスどこ?」
突然後ろから声をかけて来たのは、佐々木 洋平小さい頃からの腐れ縁だ。
「どれどれぇー、おっ!綾また一緒のクラスじゃないかよろしくな!」
「何っ!また一緒か!?」
俺は驚いた、それもそうだろう小学校一年から高校二年まで一緒のクラスだなんて....ありえない、一体どんな悪戯ですか神様?
「えっと他には、おおっ!椛崎さんが同じじゃないか!」
洋平の口から何やら聞いた事のある苗字が聞こえて来た。
掲示板の女子の所を下に見ていくと、真ん中を過ぎた辺りに『椛崎 倖十音』と五文字並んでいた。
続けて洋平がまた大きな声を出す。
「おおっ!?天屯さんまで一緒じゃないか!」
またまた聞いた事のある苗字だ。
さっき、見ていた場所から少し上にいくと今度は『天屯 依利香』の五文字が見えてきた。
....これも何かの悪戯なんですかね、神様?
「ん? どうした青ざめた顔して、学年トップクラスの美少女二人が一緒のクラスなんだぞもっと喜んだらどうだ?」
「ああ、そうだな嬉しいよ、うん」
「どうした、なんかあったのか?」
「い、いや何でも無いよ教室入ろうぜ....」
「うん?そうか....まあいいか」
ちなみに、うちの学校はかなりの生徒がいる、いわゆるマンモス校だ。クラスも多くA組からJ組まであり、高校三年間を通してまだ知り合った事の無い人がいるのも稀な事では無い。
俺の新しいクラスのF組もほとんどがまだ知らない人である、もちろん昨日の二人もだ。
「えっと、俺の席は....ここか」
「おっ!俺、綾の後ろじゃん」
いつまでついてくるんだお前は....?
まあ、名前の順番的な事で言えばこの席になるんだろうけど....さすがにここまでくると気味が悪くなってくる。
すぐに席替えがあるはずだから大丈夫だろう。
八時二十分、チャイムが鳴り朝のホームルームが始まる。