*夢のその先へ*
ディアの腕の中で泣いていたラプンツェルが落ち着くとディアはあることを頼みました。
「国王に会わせてくれないかな?」
「お父様に?」
ディアは優しく微笑むと首を縦に振ります。
ラプンツェルはディアを王子様の部屋へと案内しました。
幼い頃の記憶を頼りに王子様の部屋へと進み扉をノックします。
「お父様…」
「入りたまえ」
ラプンツェルとディアは王子様の部屋へと入ります。
「君は…」
「はじめまして、ディアレット・モブディと言います」
「ディアレット・モブディ…モブディ?貴方は隣国の国王ではないですか。なぜ国王がこの国に…」
王子様はディアに向かい頭を下げます。
「ディア、あなた国王だったの?」
ラプンツェルは驚きました。
「一応国王なんだよ。まぁ、国に居ることはあまりないんだけどね。この国の国王にお願いがあります。どうか彼女の望みを聞いてあげてください」
「それは…」
「僕の願いでも聞いては頂けませんか?」
「貴方の願いならば…」
「ありがとうございます。ラプンツェル、君の願いはなに?」
「…私の願いは、ここでお父様とお母様…そしてマリンと一緒に暮らすこと」
ラプンツェルは強い意思で応えます。
「だそうです。僕は彼女から全て聞いています。なので国王の魔女に対する思いは想像することしか今の僕には出来ないけど理解できます。けれどラプンツェルは戻ってきたんです」
「…はぁ。魔女をここへ呼びたまえ」
王子様は従者を呼びつけ命令しました。
「あなたは罪人だ。だから罪を償ってもらう。…今後プリンセスの従者として生きよ。そしてどんな時でもプリンセスの盾となり護るのだ。よってあなたを解放する」
「え…」
マリンは困惑しました。
「いくら魔力に長けていたとしても、武術も習ってもらう。…これでいいな、ラプンツェル」
王子様はラプンツェルの願いを叶えてくれました。
ラプンツェルは王子様の胸に飛びつきます。
「お父様…ありがとう。だいすき」
その様子を見ていたディアは部屋からそっと出ていきました。
魔女の側にいた王子様の従者が魔女の拘束を解きます。
そしてラプンツェルが魔女の側に近づきました。
「これであなたは私のものよ。言ったでしょ?絶対あの部屋から出すって。死なせたりなんかしないって」
「プリンセス…」
「ラプンツェルって呼んで」
「…はい」
マリンは涙を流して応えました。
こうしてラプンツェルは夢を叶えました。
大好きな人達と1匹のウサギとこれから先幸せに暮らすのです。
ラプンツェルは部屋を出てディアに話しかけます。
「ディア、ありがとう。ディアのおかげで私の夢が叶ったわ。だいすきっ」
ディアの頬にキスをしてラプンツェルは微笑みました。
この時ラプンツェルはまた新たな夢を見つけたのです。
その新たな夢とはディアとの恋…。
ラプンツェルは彼に惹かれ始めていました。
そしてディアもラプンツェルに…
ですがこの夢のお話はまたいつか…。
* 「だそうです。僕は彼女から全て聞いています。なので国王の魔女に対する思いは想像することしか今の僕には出来ないけど理解できます。けれどラプンツェルは戻ってきたんです」
「…はぁ。魔女をここへ呼びたまえ」
王子様は従者を呼びつけ命令しました。
「あなたは罪人だ。だから罪を償ってもらう。…今後プリンセスの従者として生きよ。そしてどんな時でもプリンセスの盾となり護るのだ。よってあなたを解放する」
「え…」
マリンは困惑しました。
「いくら魔力に長けていたとしても、武術も習ってもらう。…これでいいな、ラプンツェル」
王子様はラプンツェルの願いを叶えてくれました。
ラプンツェルは王子様の胸に飛びつきます。
「お父様…ありがとう。だいすき」
その様子を見ていたディアは部屋からそっと出ていきました。
魔女の側にいた王子様の従者が魔女の拘束を解きます。
そしてラプンツェルが魔女の側に近づきました。
「これであなたは私のものよ。言ったでしょ?絶対あの部屋から出すって。死なせたりなんかしないって」
「プリンセス…」
「ラプンツェルって呼んで」
「…はい」
マリンは涙を流して応えました。
こうしてラプンツェルは夢を叶えました。
大好きな人達と1匹のウサギとこれから先幸せに暮らすのです。
ラプンツェルは部屋を出てディアに話しかけます。
「ディア、ありがとう。ディアのおかげで私の夢が叶ったわ。だいすきっ」
ディアの頬にキスをしてラプンツェルは微笑みました。
この時ラプンツェルはまた新たな夢を見つけたのです。
その新たな夢とはディアとの恋…。
ラプンツェルは彼に惹かれ始めていました。
そしてディアもラプンツェルに…
ですがこの夢のお話はまたいつか…。
* Fin *
「ラプンツェルの夢」を読んでいただきありがとうございます。
はじめまして作者のMeguです(*´∀`)
「ラプンツェルの夢」は童話「ラプンツェル」を元に新たに描いてみた物語です。
童話やDisneyでお馴染みの物語とは少し違いますが、読んでくださった読者の皆様に愛していただける物語になっていたら…と心から思っています。