秘められた能力?
遅くなりましたー!
どんどん批評コメ待ってます!
パーティーメンバーを探しに集会所にやって来たカイリとフィーネ。メンバーは少なくともあと二人は欲しいところである、最近のRPGでは四人パーティーが支流となっているからだ。
パーティーメンバーを探すにあたって気になることがあった。
「なあ、フィーネ。お前って種族とかジョブってあるのか?」
そう質問すると、フィーネはよくぞ聞いてくれたと言わんばかりに答える。
「私の種族自体は人間だからさほど珍しいものじゃないよ!でも、魔法を使える人間っていうのはとっても珍しいんだよね。だから私のことをもっと崇めなさい!」
感想はすごいよりウザいが正解なのだろう。この答えから魔女などの種族などが存在することが想像つく。ここである疑問が思い浮かぶ。
「そういえば、俺って何か能力ってあるのか?こういうのって秘められた能力があるとか、伝説の道具や武器を持ってるとか、転生した時に特殊能力を授かるとかあるだろ?」
そう聞くと、フィーネは鼻で笑いながらに言った。
「ふん!カイリにそんな秘められた能力なんかある訳ないじゃん!転生した時もそういった特殊能力も授けてないしね。しいて言うなら家事スキルは完璧に習得させといたぐらいかな、私家事すんの嫌いだしダルいから。」
この異世界を救うにあたって得た能力が専業主婦のようなものだった。しかも理由がこいつが家事をさせる為だけにというダブルショック。魔王の城へ行って敵じゃなくて汚れを掃除しろってか?
「お前な!?この世界を救って欲しいなら戦いで使える特殊能力とかよこせよ!一生カナヅチだが食べると能力が手に入る悪◯の実とか、ザ・ワー◯ドみたいに時止めたりだとかよ!こんな能力で世界なんか救えるか!」
カイリは呆れと怒りが入り混じった顔で怒鳴っていた。
「大丈夫!そこまでカイリに期待してないから!」
清々しいほどの笑顔で言われてしまったカイリは素で落ち込んでしまった。メンタルは強いカイリだが完全にグッサリいかれた。
自分が投げな言葉のナイフに気づいてないフィーネは呑気にパーティー募集の張り紙を描き始めた。
その光景を横目にカイリは今日の夜の献立を考えていた。こいつの今日の夜ご飯は豆にしてやろうと。