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詩集「くらしいの歌」

大空に恋をして

作者: くらきしい

はじまりは、不運な事故

遊んでて、ふざけて笑ってた

調子のって、物干し竿にぶら下がる

竿が折れた

私、ベランダから真っ逆さま

落ちてった

心臓が縮みあがる

恐怖と、なぜか高揚感

青い空が私を見てた

浮遊感、落ちてく体

衝撃とともに意識も飛んだ


起きたら、病院

消毒の匂いと白

泣いてる家族と微笑む医者

私は泣いた


私はどっか壊れちゃって

退院後、学校の屋上にのぼる

下を覗いて、それから空を見上げて

狂ってる

自分でもそう思う

フェンス乗り越え、後ろ向きに飛び降りる

青、蒼、白

風を切る 堕ちてく

気持ちがいい

やみつきになりそう

もう、なってるか(笑)


起きた途端、父親にぶたれた

あたりまえだよね

普通に考えて、私のしたことは自殺と同じ

運が良すぎて、死ななかっただけ

別に死にたいわけじゃない

怒ったり、泣いたりする家族

申し訳ないな

でも、私、あの空が見たい

ダメだ……

また、飛び降りたくなってきた


遊園地の絶叫マシン

物足りない

バンジージャンプ

命綱が視界の邪魔

やっぱ、そのまま飛び降りたい

落ちて、体壊れて、

痛いのに、死ぬかもしれないのに、

あの空から

堕天使みたいにさ


いけないこと

私の望みは悪いもの

それでも、

私はもう一度飛び降りる

今度は死ぬ?

青い空に問いかける

うん、なんか大丈夫そう

行ってきます

そして、さよなら

また会えるといいね

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