表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

白い犬と少女

作者: ゆー

学校の帰り道、少女はいつも白い犬に出会った。

公園に住む白い犬は、いつも私を観ると草陰へと身を隠す。

内気でかわいい、白い犬は、いつも私に元気をくれた。


ある日も少女は、白い犬に出会った。

いつものように、少女に気づくと身を翻してどこかへ隠れようとする。

「まって!」

少女は呼びかけてみるが、白い犬の姿はもうなくなっている。


友達の遊んだ帰り道。

暗い夜道に白い犬に出会った。

そっと近づく少女にも、白い犬はすぐに気づく。

でも、今日は逃げない。

少女の手には「じゃがりこ(サラダ味)」が握られている。

ふと目をやり、「じゃがりこ」を白い犬の前に差し出す。

白い犬は「じゃがりこ」を食べた。

この日から、少女と白い犬は仲良しになった。


ある日、悲劇が起こった。

白い犬の前に水たまりがあった。

ランニング中の人が「ぴしゃ!」とその水たまり踏む。

泥水が白い犬にかかり、白い犬は黒っぽい犬になってしまった。


でも大丈夫。

展から雨が降り注ぎ、黒っぽい犬は白い犬へと戻った。


数年がたち、数十年がたち、

少女が少女ではなくなっても、白い犬はかわらず白い犬だった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[良い点] 長い間友達でいてくれるものの存在の大切さを感じさせられました。 ちょっとの間黒い犬になっちゃったのが面白かったです
2014/10/13 16:55 退会済み
管理
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ