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猫課長( ΦωΦ )  作者: 櫻木サヱ


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9/15

課長の外回り

午前10時。

営業部はフロアが少し静かになった。

加藤課長が外回りに出かける時間だ。


部下A「課長、外回りですか?」

加藤課長「うむ。重要顧客の訪問だ。各自、午後の進捗をまとめておけ」


部下B(心の声:課長、外回りでも絶対可愛いんだろうな…)

部下C(心の声:いや、仕事中だから集中…でも見てるだけで癒やされる…)


加藤課長は、颯爽とオフィスを出る…その姿はまるで猫のように軽やかで、しかし威厳は崩さない。


外に出ると、通勤ラッシュの人波をかき分ける。

人々は気づかない。目の前にいるのは、ただの“会社員”としての課長。しかし、その歩き方はどこか猫らしく、しなやかに前足(※想像)を動かしている。


通りすがりの子どもが振り返る。

子ども「わんわん…?」

加藤課長(心の声:犬ではない。猫だ)

その顔は威厳に満ちている。子どもには伝わらない。


訪問先の会社に到着。

加藤課長はドア前で軽く立ち止まり、背筋を伸ばす。


部下D(心の声:ここでも絶対可愛い…!)

部下E(心の声:バレそうでバレないのがズルい…!!)


中に入ると、商談相手が驚く。

「…あの…課長…?」

「はい、加藤です」


堂々とした挨拶。

しかし相手がちらっと見た瞬間、目が青く光っている…気がする。

いや、気のせいかもしれない。


加藤課長はプレゼン資料を置き、静かにスライド操作をする。

その前足の動き…なぜか優雅で、かつ正確。

誰もが尊敬すると同時に、どこか胸がキュンとする。


部下たちは後ろで見守りながら心の中で叫ぶ。

(可愛い…可愛いけど課長は威厳ある…!)

(どうしてこんなに…!!)


商談は順調に進み、加藤課長は軽く頭を下げて退室。

その背中は堂々としていて、誰も可愛いとは口に出せない。


帰社後、部下たちが口々に呟く。

部下A「課長、外回りでも完璧だった…」

部下B「でも…やっぱ可愛いんだよな…」

部下C「見た目じゃなく、動きが…猫っぽいんだよね…」


加藤課長は自席に戻ると、書類に目を落とす。

全員には知られていないが、課長自身は、自分の“猫っぽさ”が可愛いなんて微塵も思っていない。

ただ、今日も仕事を完璧にこなした満足感で胸がいっぱいなのだ。

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