猫課長の外回りはhapuninnguがいっぱい☆
午後。
営業チームは、ミスティ課長と一緒にクライアント訪問へ向かうことになった。
佐伯「課長、本日はA社へ—」
課長「案内は任せた。私はお前たちを信頼している」
相変わらず堂々とした態度。
ただし、歩くスピードが「トコトコ」なのは本人だけが知らない。
佐伯(心の声:歩く音かわいすぎ…トコ…トコ……完全に癒やしの音やん…)
山根(心の声:課長のしっぽ、今日いつもよりゆらゆらしてる…機嫌いいのかな…かわ…いや違う!)
エレベーターに乗ると、ミスティ課長は当たり前のように「階数ボタンの前」に座る。
だが、前足が届かない。
課長「……佐伯。5階を押してくれ」
佐伯「は、はい!」
佐伯(心の声:くっ…届かなくて“押してくれ”って頼む課長…可愛さの塊じゃん…)
山根(心の声:威厳ある声で“押せ”って言うのに、体が小さくて届かないのギャップよ…)
エレベーターが開くと、廊下の向こうから別部署の社員が気づく。
社員A「……あっ。ミスティ課長だ……!」
社員B「かわ……いや、失礼しました!」
ミスティ課長は気づかない。
堂々と胸を張って歩いているだけなのだ。
課長「急ぐぞ。時間は有限だ」
佐伯(心の声:はい!課長!小さい背中についていきます!!)
山根(心の声:なんか…子猫の遠足みたいになってる…のに、誰も違和感ないのがすごい…)
――A社 会議室――
担当者「本日はよろしくお願いします、ミスティ課長」
課長は軽くうなずいて席へ。
前足を揃えて座り、青い目でじっと相手を見つめる。
課長「こちらこそ。早速だが、提案内容を説明させてもらおう」
担当者「(心の声:目が……きれい……かわ…いや仕事しろ私!)」
佐伯が資料を渡すと、課長はそれを真剣に見つめる。
だが、ページをめくる時に、どうしても“前足ちょいちょい”になる。
山根(心の声:ああ〜〜今日も発動した“ちょいちょいページ送り”…!)
担当者(心の声:ちょ…かわ……資料読んでる…猫が資料読んでる……かわ……いや仕事…)
課長「今回の提案は、御社の方針にも合致しているはずだ」
担当者「は、はい!とても良いと思います!」
担当者(心の声:威厳すごいのに……かわいい……なんなのこの存在……)
打ち合わせは順調に進み、無事終了。
――廊下――
佐伯「課長、先方手応えよかったですね!」
課長「ああ。当たり前だ。我々の仕事の質は高いからな」
そう言いつつ、歩き出すと fururu… と尻尾がご機嫌に弧を描く。
山根(心の声:うわー!課長今日めっちゃご機嫌しっぽ!かわいい!家に帰ったら絶対思い出してニヤけるやつ!)
佐伯(心の声:課長…ほんとに自分が可愛いとか全然思ってないの尊すぎる…)
課長「……何をにやにやしている? 仕事はまだ終わっていないぞ」
ふたり「す、すみません!!」
心の中(すみません課長…あなたが可愛すぎるのが悪いんです……)
ミスティ課長は首をかしげつつ、
今日も堂々と部下たちを率いて会社へ戻っていった。




