表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
猫課長( ΦωΦ )  作者: 櫻木サヱ


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

3/15

会議室の小さな戦争

朝イチの定例会議。

部下たちは資料を抱えて会議室に入るが、そこには既に堂々と座るシャム猫課長・ミスティがいた。

椅子の高さのせいで、ちょこんと前足がテーブルに乗っている。


課長「……遅いぞ。時間厳守と言ったはずだ」


課長の声(翻訳されたビジネス猫語)はいつも通りキリッとしている。

けれど、本猫は知らない。

その「時間厳守」が、丸くて小さい口から発されるのが、どうしようもなく可愛いことを。


佐伯(心の声:やべ…小さい口で叱られると“もっと叱ってください”みたいな謎の感情が芽生える…落ち着け俺…)

山根(心の声:今日も目がうるうるしてる…寝起き? かわ…いや違う、課長は課長!)


課長「まずは営業実績の報告だ。佐伯、頼む」


佐伯「は、はい!」


佐伯は資料をめくりながら説明するが、

説明中、ミスティ課長がじっと見つめてくる。

青い目がまばたきをゆっくりするたび、空気がふにゃっと和む。


佐伯(心の声:見ないで課長…目が…目が可愛くて集中飛ぶ…!)


山根(心の声:あのトコトコした座り直し…耳がぴょこ…反則だろ…)


課長「……佐伯? 数字の読み上げが途中で止まったぞ?」


佐伯「す、すみません!大丈夫です!」


するとミスティ課長は、ストンと座り直し、

尻尾をしゅるんと巻き付けながら言う。


課長「緊張することはない。私は部下を信頼している。落ち着いて話せ」


その言葉は完全に上司の風格なのだが――


佐伯(心の声:課長…優しい…!いや違う、“しっぽの巻き方”が可愛いのよ!!)

山根(心の声:信頼されてるのに癒されてる場合じゃない!けど癒される…!)


会議はなんとか進行。

だが、資料確認のタイミングで、課長が紙を前足でちょいちょい触るという事件が発生。


山根(心の声:あああ!紙パンチするのやめて!可愛すぎ!)

佐伯(心の声:なにそのちょいちょい…写真撮りたい…いや職場で何考えてんだ俺…)


課長「……このページ、印刷がかすれているな。後で修正しろ」


佐伯「了解しました…!」


(心の声:めっちゃ可愛いパンチだった…)


会議が終わる頃には部下全員のHPが0近い。

仕事の疲れではなく、“癒しダメージ”で瀕死なのだ。


課長「では午後は外回りだ。各自、準備をしておけ」


佐伯(心の声:はぁ…今日もがんばれる…課長の存在が尊すぎる…)

山根(心の声:可愛いって言ったら怒られるんだろうな…絶対言わんけど…でも可愛い…)


ミスティ課長は、自分がチームを癒やしの沼に沈めているとは夢にも思わず、

尻尾を揺らしながら堂々と去っていった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ