波乱万丈☆
朝8時45分。
加藤課長はオフィスのドアを押し開ける。今日も部下たちの出勤状況を確認するのが日課だ。
(皆、まだ眠そうだな…)
威厳を保つため、視線は鋭く、背筋はピンと伸びている。
尾(※想像)はわずかに揺れるが、それもまた自然だ。
部下の佐伯が書類を整理している。
加藤課長(心の声:手際は悪くない。だが目線はどこを見ている…?)
ちらっと見られても、課長は何も感じない。あくまで仕事に集中しているだけだ。
山根がコーヒーを淹れる香りが漂う。
加藤課長(心の声:香りの調整は悪くない。業務に支障はない)
可愛いなんて思う余地は皆無。すべては効率的判断だ。
朝のプリンタ前。
加藤課長は資料をコピーしようとするが、紙詰まりが発生。
無言で直す手さばきは、しなやかで猫のように敏捷。
部下A(心の声:課長、ちょっと猫っぽい…!)
加藤課長は気づかない。あくまで作業効率のための動きだ。
午前の会議。
資料を前に前足をちょいっと動かす。
人間から見れば可愛い動きだろうが、課長にとっては業務の一部。
心の中は仕事の進行と部下の理解度のみ。
部下たちは息を呑み、心の中で叫ぶ。
(可愛い…威厳もある…反則…!)
加藤課長は気づかず、淡々と説明を続ける。
昼休み。
誰かのポテチ袋の匂いが漂う。
加藤課長(心の声:…誘惑か。しかし午後の会議に集中せねば)
一瞬目を細めるが、すぐ仕事に戻る。
部下C(心の声:やばい、課長微妙に可愛い…!)
加藤課長は無自覚。あくまで集中しているだけだ。
昼礼中。
ペンが転がり、課長の前に。
無意識に前足でキャッチ。
部下D(心の声:なんでそんな猫っぽく…!!)
加藤課長「注意一秒、怪我一生だ」
威厳を保ちつつ、可愛さは部下だけが感じる現象。
午後の外回り。
新人・田中あかりが同行する。
歩き方は猫のようにしなやかで、背筋はまっすぐ。
あかり(心の声:課長…完璧で猫っぽくて尊い…!)
加藤課長は気づかない。
ただ、顧客対応を完璧に行うことしか頭にない。
顧客先で書類を落としそうになったあかり。
加藤課長は素早くキャッチ。
あかり(心の声:可愛い…でも威厳も…尊い…!)
課長の目は常に仕事モード。可愛さの自覚はゼロ。
帰社後。
フロアで書類整理。
前足(※想像)をちょいっと動かす仕草も自然だ。
部下たちはその動きに心の中で悶絶。
加藤課長(心の声:明日も部下がしっかり働けるように…)
可愛さなど微塵も考えていない。
退社前。
フロアを一周し、全員の進捗をチェック。
(今日も全員よくやった…うむ)
胸を張り、オフィスを後にする。
部下たちはほのかに笑いながら、心の中で加藤課長を尊敬しつつ萌えている。
――威厳とギリギリ可愛さの加藤課長。
今日も職場は平和で、部下たちの心はほっこりと満たされたままだ。




