課長と新人ちゃん
月曜日の朝。
営業部に新人・田中あかりがやってきた。
まだ入社3日目、緊張で胸がいっぱいだ。
部長「新人さん、今日から加藤課長のサポートだ」
あかり「は、はい…!」
加藤課長はすでにデスクに座っている。
青い瞳で資料をチェック中。
威厳しかない。
…のだが、歩き方はどこか猫っぽくしなやか。
あかり(心の声:か、課長…ただ者じゃない…でもなんか…かわいい…?)
課長「田中、まずは今日の顧客リストを整理しておけ」
あかり「か、課長!」
しかし、その瞬間、加藤課長のしっぽ(※想像)が資料に触れてフワッと揺れる。
あかり(心の声:しっぽ…動いた…!?や、やばい可愛い…集中しなきゃ…!)
加藤課長は何事もなかったように、資料を前足でちょいと押す。
その仕草にあかりは息を呑む。
あかり「…す、すごい…なんだか資料が整理されてる…!」
加藤課長「当然だ。基礎がなっていれば誰でもできる」
あかり(心の声:いやいや…課長が猫すぎて、何言ってるか頭に入らない…!)
午後、顧客訪問の準備で2人は社外へ。
加藤課長は颯爽と歩く。
その歩き方は猫のようにしなやかで、でも背筋はピンと伸びている。
あかり(心の声:歩き方…絶対猫だ…でもカッコいい…!)
外回り中、書類を落としそうになったあかり。
加藤課長は素早く前足を伸ばし、資料をキャッチ。
あかり「わっ…課長…!」
心の中で叫ぶ。
(可愛い…いや、威厳もある…なんだこの生き物…!)
加藤課長「注意一秒、怪我一生だ。常に慎重に行動すること」
あかり「は、はい…!」
(心の声:課長…完璧すぎて、尊すぎて…頭がパンクする…!)
その後、顧客先で加藤課長は、威厳を保ちながらも時折ヒゲをピクッと動かし、資料にちょいっと触れる仕草を見せる。
誰も気づかない、しかしあかりは完全にノックアウトされる。
帰社後、あかりはフラフラになりながら席に着く。
部下A「新人ちゃん、今日どうだった?」
あかり「課長…完璧で…可愛くて…尊すぎました…!」
部下B「いやいや…威厳ある猫課長だぞ…」
あかり「でも…やっぱ猫…!!」
加藤課長は、そんなことは微塵も知らず、静かに書類を整理している。
加藤課長(今日も部下がしっかり仕事を理解した。よし…)
威厳ある猫課長、今日も大成功である。




