表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/1

第一神話 全ての始まり

「暇だぁ」


白く長い髪を持ち、血のように赤く透き通った瞳を持った青年が、空の上で仰向きになりながら宇宙の景色を眺めていた


「なんでこんなに暇なの」


名は創造神『ファラ』

神界で名を馳せいずれ訪れるはずだった厄災カタストロフを鎮めラグナロクを巨人と神の両者被害を出さずに終わらせた、神界でただ一人、頂点に立つ神


そんな神が暇になるほど世界は平和になっていた


「暇なら自分の領域の仕事ぐらいやりなさいよ」


そんな時空から白の短い髪に黒の瞳を持った赤いドレスの少女がやってきた


「あっ!ヘスティオ!」


名は『ヘスティオ』

ファラと同じく神界で名を馳せた天神

神々達の中でも群を抜く程の強さを持ちラグナロクの統率の一部をしていた


ファラとの交渉を承諾しラグナロクを終戦させた内の一柱


「あなたねぇ自分の部下の天使達に任せっぱなしじゃなくて自分も手伝ったらどうなの?」


「えぇ〜だってあの子達が〜」


「「自分達がやっておくので主神様は休んでいてください」」


「って言うから〜」


ファラは手をヒラヒラと振りながら話す


「はぁ、あの子達過労死しないでしょうね」


ヘスティオは手を額に当て呆れていた


「大丈夫でしょ〜最悪生き返らせれるし〜」


そういうと呆れた様子でヘスティオが


「あなたこの前それしようとして失敗してゾンビとして蘇生させたよね?絶対に死ぬ前の状態に蘇生できる魔法使って…」


「あははは…やっぱり蘇生系は苦手なんだよねぇ…」


と言い身体を起こし雑談している時に背後から天使がやってきた


「主神様…少しよろしいでしょうか」


「んー?どうしたの?」


「その…主神様の領域管轄である異世界に問題が」


「えぇ〜?」


「噂をすればなんとやらって奴ね早く行ってきなさい」


「んー…わかったぁ…」


と言い気だるそうに天使と一緒に姿を消す


「――嫌な予感がするわ」



〜アナザーステラ〜


天使達が各々自身の仕事を全うしている最中、挨拶をしながら領域の全管理をしている空間にたどり着く


「こちらの異世界です」


「んーありがと」


そういい領域の異世界の状態を確認する


するとひとつの異世界の形が紫色に変色し歪な状態になっていた


「だいぶ歪んでるね、これって急に?」


「いえそれが…()()()()()()()ような反応で…」


「へぇーでもおかしいよね?これぐらい歪んでいたら普通気づくもんなんだけどなぁ〜」


「申し訳ございません…管理が行き届いてなく…」


天使は汗を流しながら頭を深々と下げた


「謝らないで私だって気づけてなかったんだから」


ファラは天使に手を向け頭をあげるように指示する


「そっ…それで如何致しましょう…ここまで歪んでしまっては消滅以外に」


「んー」


少しだけ沈黙が続く


「(この世界は私が一番最初に創った世界、エンドクロス、今更歪みが発生してるのは何でなのかな?放置していたとはいえここ数万年は歪みの気配すらなかったのに…)」


何かを思い出したかのように目を見開き天使に質問をする


「そういえばあの子たちは?」


「絶神様方は今現在召集が……」


「あー夢想の悪魔の暴走があったんだっけ…忘れてた…」


「(んーでもなにか引っかかる…まぁいいか今は歪みを治すことに集中しよう)」


「とは言っても外からじゃ治せそうにないしなぁ………あ!」


「私行ってくる!」


「行ってくるとはどちらへ?」


「この世界!エンドクロス!私が直接行って治してくる!」


「何を言ってるんですか主神様!!貴方はここの領域の主神様ですよ?!万が一貴方の身になにか起こり!!不在の際この領域が奪われでもしたら!!」


「まぁまぁ落ち着きなさいよ色々と手は打っておくからさ」


「そういう問題じゃ…!」


「まぁまぁ…少しだけ待ってて!!みんなと話してくるから!!」


「あっ!!主神様!!」


すると一瞬で姿を消しその場には呆けた天使が一人と仕事をしていた天使達しかいなかった


「まぁ…なんだ…どんまい…主神様ならどうにかしてくれるって」


頬を膨らませ涙目になる


「うぅ…」


〜アストラスター〜


泉の前で寛いでいる女性に声をかける


「ヘスティオー!」


その声を聞き振り返ると溜息をつきながら


「はぁ…今度は何?」


「あはは…ちょっと領域の歪みがあってさそこ治しに行く間……んぶっ!?」


そう言った瞬間に口を手で防がれる


「声がデカイ…他の神もいるのよ?万が一あなたの領域が奪われでもしたら…」


すると奥からヒソヒソと声が聞こえる


(なぁ…今の聞いたか?)


(あぁ…あの神が不在って)


(おいおい…ってことはあの広大な領域を独り占めできるって…ことか?)


(それじゃああの神を……フヘヘヘ)


というような声が少しだけ聴こえる


「チッ…下賎ね」


「ンググ…ぷはっ!大丈夫だって〜それでさ!!その間ヘスティオに領域を守って欲しいんだよ!」


「はぁ?あなた…はぁ…私が領域を奪うって可能性は考えないの?」


「ん?ヘスティオはそんな事しないでしょ?私へスティオのこととっても信頼してるから!」


するとヘスティオの顔が赤くなり


「なっ?!あなたねぇ……はぁ…分かったわよ…それで?他の信頼できる神にはこのこと話したの?」


「んーんーまだ〜」


「早く言ってきなさい」


「はーい」


するとファラは翼を広げ空を飛びヴァルハラまで飛び立つ


「はぁ…全く」


「(領域を奪われた神は神権を剥奪されて奪った神の隷属となる――。

だけど彼女は誰の隷属にもなっていない()()()()()

彼女を支配したら…神界を支配したも同然なんだから…)」


「(まぁ本人はそんな事も気にせずに他の神と仲良くしてるけど、ほんとそこが好きなのよね)」


〜ヴァルハラ・ヴァーラスキャールヴの館〜


扉を開け玉座に座る戦神と対面する


「オーディーン!!」


「何事だ騒々しい、ファラか久しいなどうした?」


名を『オーディン』

かの有名な戦争と死の神でありユグドラシルで片目を捧げ全知を会得した智神

エメラルドの如く透き通った緑の髪に黄金のような目の色、七尺の背丈

本来ラグナロクでフェンリルに食われるハズだったがファラが終戦をしたため死ぬことはなかった。

この世の全てを見渡し状況を知ることが出来る


「久しぶり!!いやーちょっと頼みたいことがあって…」


すると少しだけ悩む素振りを見せ口を開く


「ふむ…頼み…なるほど自身の領域で問題が生じその問題を解消する為少しだけ領域を守っていて欲しいと」


「さすが世界を見渡す智神!!なんでもお見通しなんだねぇ」


「ふん…世辞は結構、良かろうお前には巡り巡って命を救われているのだそれぐらいは聞き入れようそれに…」


「我がお前の領域を護っていると他の傲慢で愚かな神共が聞けば少しは控えるだろうなんなら我が直接…」


すると肩に乗っていた黒い鳥が


「カンシャシヤガレ!」


「ホントホント!!カンシャシナサイヨグズオンナ!」


「……………」


「あはは…明らかにフギンは私の事嫌いだよね」


「フン!!オーディンサマニイロメツカオウッタッテソウハイカナイワヨ!」


「やめよ騒々しい、フギン、貴様をユグドラシルの木にグングニルで一週間串刺しにしていても良いのだぞ?」


「ヒッ…モウシワケアリマセンオーディンサマ」


「さて…他の神にも言ってくるのだろう?さっさと行くが良い」


「うん!言ってくる!」


するとまた翼を広げ星が輝く場所へ向かう


「チッ…フギン…貴様のせいでまた言えなかったではないか」


「モッ…モウシワケゴザイマセン…」


「ハッ!フギン!クウキグライヨメヨ!」


「ウルサイワネ!スコシダマルノヨ!」


「……………」


「(あわよくば俺が治してやると言おうとしていたが…それを言ったところで彼奴は断っていただろうな…いかんいかん…こんなことを考えていると厄介なことが起こる)」


「それに……()()との約束もあるからな」


すると扉が勢いよく開きヴァルキュリアが走ってくる


「おっ…オーディン様!!」


「なんだ、騒々しい」


「ろっ…ロキ様がまた太陽神様に毒薬を盛って!」


「またかあのクソガキ!今度こそ懲らしめてやる!」


〜月の宮殿〜


中では天使をおめかしして楽しんでいる女性がいた


「こっ…こちらは…どうでしょうか…」


「まぁ!!とっても可愛らしいですわ!」


「あぁ〜!やはり天使たちは容姿が整っている故に似合うものばかりですね!そればかりか性格も可愛げがあって尚良!こんな風に天使を作り上げてくださった方には感謝しなくてはいやただ感謝を伝えるのはダメですね頭を垂れて1時間近く感謝を伝えなければ!(早口)」


「…あら?」


すると扉が開きファラが入城する


「あっ…アルテマー…」


すると急速に


「…まぁ!!これまた可愛らしい友人が!」


名を『アルテマ』

月の女神であり天弓の狩猟者、アポロン(シスコン)の妹で貞潔の女神としても知られている。

ファラとは旧知の中でアポロンが暴走した時

相談役として話をしていたこともあって仲が良くなった。

尚現代で言う腐女子(処女神なのに…)


「あっはははは…」


「ハッ!?ん"ん"ッッ…それで?どうかなさいましたか?貴方が私の所に来るなんて珍しい」


「あー…今大丈夫?」


「えぇ!えぇ!あなたの為ならいくらでも時間を作りますわ!!」


「そのぉ…ちょっと自分の管轄で歪みが出てきて…そこを治しに行くんだけど…その間…」


「うんうん!領域を守っていて欲しいのですね!!んもぅ!ファラったら!素直に言えばいいですのに!!」


「あっははは……それで…」


「ん?なんですの?」


顔を青ざめながら


「そのぉ…オーディンとヘスティオにも話してて…」


「……………」


少しの間沈黙が流れる


「…ヘスティオ姉様はいいでしょう…あの方は仲の良い友人ですから…ですが…何故!何故!何故オーディンなのですか!私この前あの智神に!」


「「お前はもう少し言語能力をどうにかせよ天使をめかしつけるだけしか脳のない腐女子」」


「って言われたんですよ?!なんであんなのと一緒にならなきゃ行けないのですか!!」


そう何を隠そうこのアルテマ、オーディンとくっそ仲が悪いのである

厳密にはオーディン本人が悪い訳ではなく…オーディンの息子ロキが原因である


「……あっははは…災難だったね……」


「(………多分…それ言ったのオーディンに化けたロキなんだよなぁ…)」


「まっ…まぁまぁ!別に無理やりやって欲しい訳じゃないから!嫌だったら……大丈夫だから…」


少しだけ悲しい顔をしながら帰ろうとすると


「…はぁ…分かりました!引き受けます!

んもぅ!貴方がそんな顔しちゃダメですよ!!綺麗なお顔が台無しになってしまうではないですか!」


「……いいの?」


「えぇ!そんな顔を見せられては断ることできないじゃないですか!それに…この際ですからオーディンと話をするのも悪くないですしね」


「!!ありがとう!今度っ…なにかお礼するから!!」


「えぇえぇ!楽しみにしていますわ!」


「(本当にお可愛いこと…あの子ならなんでも捧げてあげたい、何があっても守りたい、そう思えるほど愛おしい…頑張ってくださいねファラ!)」


〜アナザーステラ〜


「戻ったよ〜」


すると天使が迎えに来て


「主神様…本当に行かれるのですか?」


「安心なさいって!オーディンとヘスティオとアルテマに話はつけてるから!これで安心でしょ?」


「そうではなく!!貴方様の身の事です!!」


「あら…ひょっとして私のこと心配してくれてるの?可愛い子ねぇ」


「おちょくるのはやめてください!!…本当に心配なのです…」


「んふーそういえば君は私のとこに来てからまだ日が浅かったね…他の子達に言われなかった?私なら何とかしてくれるって」


「でも!それだけでは!」


「まぁまぁ…最悪の場合でも生きては帰ってくるから…その間は任せたよ」


「ッッ!!………分かりました…ご武運を」


「ふふ…いい子…それじゃあ…行きますか!」



『交差する終焉!エンドクロスへ!』

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ