前へ目次 次へ PR 56/57 ガールズクロスライン 第28話(夜) 青空の跳躍と渦巻く夜空 都市の上空を覆う雲は巨大な渦を描き、その奥で白く光る中心が脈打っていた。 ビル群の灯りが星座のようにつながり、下から見上げる街全体がひとつの天文図のように広がっている。 少女は立ち止まり、息をのむ。 「これ、宇宙の入口……それとも街の夢かな?」 小さくも真剣な声が夜気に溶け、足元の石畳を震わせた。光は渦を描きながら降り注ぎ、彼女の輪郭を縁取っていく。 見慣れたはずの街は、気づけば境界を越えて星々とつながり始めていた。 彼女は一歩踏み出し、渦の中心に吸い込まれる光を追う。