人々の流れに溶け込む都会の交差点と、天を突くように輝く星降る塔。第19話は、日常のざわめきと幻想のきらめきを行き来する物語です。少女の笑顔が現実を優しく照らし、もう一人の姿は無数の光と星屑に包まれて未来を見上げます。異なる風景を結びながら、物語はさらに高みへと進んでいきます。
信号が青に変わるたび、人波が一斉に動き出す都会の交差点。
ビルのガラスに反射する夏の光、響き合うクラクションと人々の声。
その中で彼女はふと立ち止まり、こちらに向かって満面の笑みを浮かべた。
頬に差す陽射しを受け、片目を閉じたウィンクがあまりに自然で、ざわめきの中にひときわ強い輝きを灯す。
「今日も、ちゃんと見てるよ」
その言葉が胸に響いた気がして、僕は足を止める。流れに抗ってでも、この瞬間を確かに焼き付けたいと思った。
