朝と夜
二つの時間を行き来する物語「ガールズクロスライン」第10話です。
今回は、ゆるやかな朝の目覚めと、夜のピラミッドが輝く祭りの街を描きます。
天窓から差し込む朝日が、屋根裏部屋を金色に染めていた。
ベッドに大の字で転がった彼女は、もこもこのパジャマのまま手足を投げ出し、気持ちよさそうに笑う。
「ふわぁ〜……ねえ、今日、起きなくてもいい気がしない?」
声は柔らかく、日差しに溶けて消えそうだった。
「でもさ、こうしてゴロゴロしてるとね……新しい一日の始まりが、ちょっと楽しみになるんだ」
彼女の無防備な寝転がり方が、部屋の本棚や観葉植物まで生きているように見せる。
眠気と目覚めの境界線で、僕は思った。
——彼女こそが朝そのものだ、と。
