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不完全詩集

楽しみな事が怖い

作者: 雪傘 吹雪

全部、妄想だったらどうしよう


全部、独り善がりだったらどうしよう


全部、夢だったらどうしよう


全部、嘘だったらどうしよう


そう思うと


楽しみな事も


楽しみと純粋に思えないのです


それに対して脳のリソースが9割割かれて


何も手が付かなくて


それが近付いてくる程


ただただ、不安な気持ちに押し込まれそうにって


何でそれを作ってしまったんだろうと後悔してしまう


勿論、それが来て欲しいとも願える


だけど、結局それ以上の不安を前には


その感情も搔き消されてしまう


どれだけ孤独感や背徳感、罪悪感に追われ吐きそうになったて


それは私だけの問題で


どんだけ伝えたって迷惑だし


無価値である


もう、どうしようもない


ポジティブとネガティブに挟まれて


潰れそうになったって


周りから見れば


「楽しみだね」


だけで終わっちゃうんだ


この気持ちを必死に訴えたって


「じゃあ作らなきゃいいだけじゃん」


って言われる


そうじゃないんだよ!!


全く楽しみじゃない訳じゃないんだ!


楽しみだよ!


楽しみだし楽しみたいよ……


けど、何時まで経っても


この気持ちから脱却できない


ただ、未来に対する不安が増幅されていく一方で


加速する期待感も止まらない


でも、期待や希望が裏切れられた時が一番苦しいって


何度も周りから教えられたから


もう出来ない


捨てられるのが怖いから


自分の想いを率直に伝えるような大胆な行動は出来ないし


阻止されてしまう


逃げ出したいんだ


このカルマから


激しい矛盾の中から


逃げたい


ただただ


楽しみな事が怖い

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