空の切り絵
中秋の名月と空を見て考えた詩
一年で一番美しい月が
今空に打ちあがる
あいにく、月は雲の中
でもその雲を照らしてる
雲の隙間と周りから
名月の残りが漏れ出てる
夜空には雲が浮かび上がる
昼よりはっきり浮かび上がる
雲の隙間、つなぎ目、輪郭が、
月の光に照らされて
切り絵みたいに浮かび上がる
昼より綺麗に浮かび上がる
明るい夜空を見ていると
だんだんと雲が揺れていく
煙みたいにたゆたって
煙みたいに消えてって
急に目の奥を殴られる
あまりに苛烈で目を逸らす
夜空の切り絵はもう見れず
ただ刺激だけがそこに落ちる
みんなは刺激を求めてる
私は切り絵を求めてる
みんなは落ちてく光を求めてる
私は浮かぶ影だけを求めてる
みんなは、夜も夢を追っている
私は、夜に空を見上げてる
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