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友達に詰め寄られる...そして

 


「ねえ楓ちゃん、ちょっといいかな」


「うん…うん…」


「真由ちゃん…美咲ちゃん…?」


 涼くんとデートした翌日の月曜日、僕は早速真由ちゃんと美咲ちゃんに詰め寄られていた。


 紗良ちゃんは…まだ来てないみたいだけど来たら絶対混ざる…。


 すごく嫌な予感がするのは僕だけかな…!?


 ち、ちなみにだけどイベントは今週末の日曜日…もう一週間切っちゃった…。


「な、なにかな…?」


 にこにこしながら詰め寄ってくる真由ちゃんと遠慮がちに真由ちゃんの後ろから興味津々といった様子の美咲ちゃん。


「私たちね〜、昨日ふたりでテラ〇モールに行ったんだけどね〜」


「へ、へ〜」


「実は楓さんを…見かけて…」


「へ〜…」


 あ…やっぱり…見られてたよねぇ…。


 何となく嫌な予感してたけど…いい予感しても外れる時ってあるじゃん…なんで悪い予感はよく当たるのかな!!


「いや〜、お熱いようだったから何も言わなかった私たちに感謝して欲しいな〜」


「そ、そうだね…ありがと…」


「上手くいってる…んですね…よかった…!」


「え!?」


「じゃあ洗いざらい話してもらいましょうか、楓ちゃん」


「うっ………別に僕達そんなんじゃないし…」


「真っ赤になりながら言っても説得力ないからね、全部はなそっか」


 これは逃げられそうにない…。


「真由と美咲おはよ〜、楓はどしたの? お顔真っ赤っかだけど」


 うっ…紗良ちゃんまで集まっちゃった…。


 本格的に全部話すまで解放されない予感がした僕だった。




 ♣♠♣♠♣♠♣♠♣♠




 結局僕は昨日のこと全部洗いざらい話すことになった…。


 間接キスしちゃったこととかパンツ見られちゃったこととか下着見られちゃったこととか色々…。


「楓って結構大胆だね」


「うんうん、楓ちゃん大胆だなぁ」


「えと…はい…」


 ニヤニヤ顔の紗良ちゃんと真由ちゃん、それに僕の話を聞いて真っ赤っかの美咲ちゃん。


「下着姿見られちゃって間接キスしちゃって…ねぇ…」


「うぅ…」


 話したと言っても質問されて答えてただけなんだけど…昨日起きたこと全部話しちゃったよ!?


 誘導尋問!?


 なんでよぉ…絶対誰にも知られたくなかったのにい…。


「でも楓幸せそう」


「確かにね〜、私たちが聞いて答えてもらったけどすごく楽しそうなんだもん」


「これはもっと色々聞かないとね〜」


「うんうん」


「お、お手柔らかに…」


 僕の机のところに自分の椅子を持ってきて両側にピッタリくっ付くふたり。


 美咲ちゃんも僕の前の席に座る。


 う、うぅ…これ以上話すことなんて何も無いよ!?


「まずはふたりがどこまで行ってるのか聞いちゃおうかな〜」


「ど、どこまで!?」


「だってあんなに幸せオーラ全開だったからね〜、それくらいは聞きたくなっちゃうでしょ?」


「ま、まだ付き合ってないし…」


「まだ?」


「好きなんだね〜」


「ち、違くて…」


「え〜、ほんとに? 好きじゃないの?」


「ぅ…」


 膝をぴたっと合わせて両手を揃えて縮こまる僕。


 そんなだから紗良ちゃんも真由ちゃんも距離を詰めてくっついてくる。


 ほっぺたをうりうりとされて太もももさすさすされて変な声出そうだからやめてっ…。


「す、好き…好きだから…すとっぷ」


「そっかそっか〜」


「それでどうなの? 告白するの?」


「し、しないっ…だって迷惑だから…僕男の子だったこと知ってるから…」


「そうかな〜」


「そんなことないんじゃないかな、だって昨日あの人楽しそうだったよ?」


「私も…そう思います…」


 美咲ちゃんまで同意しちゃって…え、もしかして僕このまま涼くんに告白しなきゃいけない流れとか嫌だよ!?


 絶対嫌われちゃうもん…。


「みんな何話してるの?」


「あ、南…えっとかくかくしかじかで…」


「へー、そっか…楓可哀想だからあんまりやりすぎたらだめだよ」


「ありがと南…南…?」


「私もう席行くから」


「う、うん…」


 南が来てくれたおかげで何とか助かったけど、どうしたんだろう…すごく不機嫌だった…。




 ♣♠♣♠♣♠♣♠♣♠




「南、移動教室一緒に…」


「ごめんね楓、ちょっと寄らなきゃいけないとこあるから」


「うん…わかった」


 そ、そっか…移動教室に行く途中に朝のこと聞けたらって思ったけど…それなら仕方ないね…。


「南、今日一緒にお弁当…」


「ごめん楓、私今日学食だから」


「うん…」


 そっか…学食行くなら仕方ないよね…。


「南…一緒に帰ろ…」


「今日ちょっと用事あるから…」


「一緒に行くよ…?」


「いいのいいの、じゃあまた明日ね」


「うん……」


 そのまま下駄箱で靴を履き替えてさっさと帰ってしまう南。


 追うことも出来ず理由も分からない南のイライラに僕も不安になるのだった。


 南になにかしちゃったかな…怒らせるようなこと…ないと思う…。


 また明日ちゃんと話さなきゃ…。

ごめんなさい全然書けなかった...納得いってないので後で修正するかもしれません...。


コラボ配信の掲示板は明日投稿します


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― 新着の感想 ―
[一言] まあ、つらいよなぁ……
[一言] 南…強く生きるんや…
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