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切り替えてデート

 


 夢川楓…今日はどうしちゃったの…落ち着いて…大丈夫…この前まで普通だったじゃん…。


 確かに電話先じゃなくて涼くんと実際に会うって所は違うけど別に何も焦ることじゃないはず…。


 うん、デートって言葉が気になっちゃってるだけ…もう平気…戻ったらちゃんといつも通りだから…。


「はあ……よしっ…」


 カラオケの途中にさすがに落ち着きたくてトイレに逃げてきた僕。


 水で手を冷やして鏡の自分を見て落ち着いた。


 これでもう部屋に戻ったらちゃんといつも通りの夢川楓なんだから…。


「ただいま…」


「おう、おかえり。次楓の番だから飲み物取ってくるよ、何飲む?」


「……」


「おーい」


 にゃぁぁぁ…全然ダメじゃん…涼くんの顔みたらまた急に変に意識しちゃって…と、とりあえず何か頼まなきゃ…。


「えっと…涼くんと同じのっ!」


「おっけ〜」


 は、はぁ……とりあえず涼くんいなくなったし…ふぅ。


 な、何歌おうかな…あ、涼くんの上着…気になるとかじゃないよ!?


 でもちょっと…って違うのそういう変態じゃないもん…はあ。


「ただいま〜」


「にゃあぁぁぁぁっっっ」


「どしたの?」


「なっ、なんでもないよ!?」


「?? はいこれ」


「あ、ありがと…」


 受け取ってストローに口をつけて一気に吸い込む。


 あっ、冷たくて美味しい…落ち着く…。


「えっと楓…それ俺のなんだけど…なんで渡してない方に手が伸びてんだ…」


「えっ…えぇぇぇぇっつっ…つ、つまり…」


「ほんと大丈夫か…?」


「か、間接きしゅっ………」


「あ、あぁ…まあそうなるか…大丈夫、新しいの持ってくるから…間違いなんて誰にでもあるからな…?」


 にゃわ、にゃわわわわわっっっ、な、なななななななんで!?


 なんでこんなに僕ダメダメになってるの!?


 さっきせっかくトイレまで行って落ち着いてきたのに…りょ、涼くん前にすると全部だめになっちゃってる…。


「だ、大丈夫っ…僕このままこっち貰うからっ、涼くんは僕のやつを飲んで!?」


「えっ…」


「って何言ってるの僕! だめっ、だめだよ? そっち飲まなきゃダメだよ? って違うのそっち僕のだから…か、間接キスだから…りょ、涼くんがしたいなら…」


「…」


「って違うの違うのっ…全然ちがくてっ…ダメだよ!? あ、あ、僕新しいの持ってくるぅっ!!!!!」


 大急ぎで部屋から飛び出してドリンクバーの方へ走る。


 も、もうっ…もうダメ……。




♣♠♣♠♣♠♣♠♣♠




「う〜ん…服とか見に行きたいかな…」


「だとしたらテラ○モールになるのかなぁ…」


 デートをすることになったから行く場所を決めてるんだけど急な展開だから行きたいとことか考えてなくてカラオケの次にどこに行くか頭を悩ませていた。


 遊園地とか映画とか水族館とか定番もあるけど…遊園地はもう難しいし水族館は落ち着いてられない今は違う気がする…。


 テラ○モールなら映画館もあるしちょうどいいかもと思ってショッピングしながら涼くんに服とか選んでもらったり…やっぱり涼くんの好みとか知りたいし…って違うの違うの…ってそれも違うの…知りたいわけじゃないというか知りたいんだけど…。


「とりあえず行くか」


「う、うん!!」


 駅に向かって歩き出す二人。


 手とか繋いじゃっていいのかな…デートだし…?


 でも、す、好きとかじゃないもんね!


 そんなの絶対だめなんだから…恋人とかはあくまでいじられてるだけなんだから気にしすぎちゃダメなんだから…。


「楓、そっちじゃないんだけど…」


「へっ…あだっ」


 今度は木に正面衝突…。


 痛ぃ……ほんとだめダメだな僕…。


「なんかほんと危なっかしいな…手握るか?」


「えっ…でも……えっと…」


「ん、怒るなら後で怒ってな」


「ひゃっ…」


 右往左往する僕の手をぎゅっと握る涼くん。


 別にはぐれない為、他意はないんだから…ダメダメな僕を心配してくれてるだけなんだから、迷惑ばっかりかけてダメだなぁ僕…。


 手繋ぐだけなのに暖かくて…ドキドキする…って違うのそういう事じゃなくて…安心するなぁって…。


 そんなこんなでドキドキしっぱなしで電車に乗って気づいたら目的地に到着していた。


 まずはお腹も減ってくる時間になったからご飯を食べて…そしたら服見て回りたいな…!


 というわけでしらす丼だよ!


 ……結局2人ともしらす丼じゃん!!


「そういえば今度イベントがあるんだっけ?」


「あ、えっと…うん、矢崎さんのブランド主催のイベントで僕もステージ用意してもらったんだ〜」


「へぇ、楓はほんとにすごいよな」


「涼くんに言われるとなんか…ムカつく…」


「まあ俺はそこそこ長くなるし…事務所の力はあるからさ」


「そうだけど…」


「頑張ってよイベント、見に行くからさ」


「へっ…う、うん…」


 りょ、涼くん来るの!?


 僕コスプレして回ってるのに…見られるの恥ずかしいけど…見て欲しい気も…。


 なんか不思議とやる気出てきちゃった…頑張っちゃうよ!!


「ごちそうさまでしたっ! 涼くん! 服見に行こっ!」


「待って、俺まだ食べてる…」


「あ、ごめんね…僕はしゃいじゃって…」


「いや、楽しそうで見てて嬉しい」


「も、もぅ…」


 僕そんなに急いで食べてたかな…。


 大食い女とか思われてないかな大丈夫かな……。




♣♠♣♠♣♠♣♠♣♠




 やば…楓が美味しそうに食べてるとこ見てて自分が食べ終わってないとか…。


 しっかりしろ俺…。

なんか...勢いで書いた2話が加速しすぎの暴走列車で調整が難しくなった...と正直に告白します...ピエン


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― 新着の感想 ―
[一言] うーん始めっからかえでさん男が好きなのでは じゃなけりゃこんな早々に、TSしなけりゃ順当に 閃けばよろしいのでは
[一言] すいませーん!僕、ブラックコーヒー注文したんですけど、これ甘いですよ〜? チクショウ!イチャイチャしやがってぇ! いいぞもっとやれ!配信ももっとやれ! 掲示板回もやって下さいお願いします(…
[一言] この2人は揃ってのポンコツ度がドンドン加速していってるな
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