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体育祭の競技を決めよう!

前の話で紗良ちゃんが去年実行委員をやったからっていう風に書いちゃったんですけどこの子達1年生なのでおかしなことになってました...理由をいじって変えてあります。

すみません...楓達は高校1年生です。

 


「3日後には体育祭の練習が始まる。毎年急で申し訳ないが、今日は全員揃っているし決めてくれ」


 清水先生の少し申し訳なさそうな謝罪とともに夏休み明け最初のイベント、体育祭の詳細を決めることになった。


 親以外でも外部の人を呼ぶのは許可されているのでお姉ちゃんと涼くんと清水くんと小雪ちゃんと妃更ちゃんと…みんな来て欲しいな…!


「楓、なんの種目出る?」


 誰を呼ぼうかななんて考えていると前の席の絢斗が振り返って小さな声で話しかけてきた。


「うーん、まだ何があるかも分からないし…」


 僕達は高校1年生だから初めての参加なのでどんな競技があるのか知らない。


「まあそうだけどさ、定番のものってあるじゃん?」


「うーん…あんまり激しくないのがいいなぁ…玉入れとかがいいな〜、絢斗は?」


「俺は…やっぱ騎馬戦やりたいな」


「騎馬戦ってだいたい全員参加じゃない…?」


「そっか…」


 そんなことを話していたら先生が体育祭の詳細を配るぞ〜ってプリントを配り始めた。


 なんの種目があるか少し楽しみにしながら配布されたプリントに目を通す。


 体育祭競技


 徒競走 全員参加

 騎馬戦 男子全員参加

 ムカデ競走 女子全員参加(チアを除く)

 クラス対抗リレー 各クラス8名(男女4名ずつ)

 カラー対抗リレー 各クラス2名(男女1名ずつ)

 部活対抗リレー 各部8名

 大玉送り 全員参加

 カラー対抗綱引き 各クラス男子15名

 カラー対抗棒引き 各クラス女子12名

 借り物競走 各クラス8名(男女4名ずつ)

 玉入れ 各クラス8名(男女4名ずつ)

 駕籠かきリレー 各クラス15名(男子12名女子3名)

 パン食い競走 各クラス4名(男女2名ずつ)

 仮装障害物競走 各クラス4名(男女2名ずつ)

 カラーダンス 全員参加

 応援団 各クラス男子5名

 チア 各クラス女子3名

 実行委員 各クラス2名(男女1名ずつ)



「まあ知ってる人もいると思うが毎年応援団とチアは有志で集めてきた。だが応援団は応募人数以上に集まるのに対してチアが集まらなくてな…今年からクラスで決めた人数出すことになったからそれも決めてくれ」


 男子からヒューと歓喜の声が上がり女子からはえぇぇ〜と不満の声が上がった。


 まあ男子ってこうだよね…僕が男の子の時だったら喜んだかな…。


 でもチアはやりたくないなぁ…多分ジャンケンになるから何とかして勝たないと…。


「とりあえず進行はクラス委員の遠藤、頼む」


「は〜い」


 先生から指名されて紗良ちゃんが教卓に立つ。


「じゃあまずは実行委員を決めるから立候補いる? 実行委員の仕事は大会の運営だね〜、決まったら早速明日から行ってもらう事になるんだけど…実行委員は応援団とチア出来ないからどうしてもそっちやりたい人は言ってね〜」


 みんなの反応は…うーん、あんまりみたい…しょうがないよね…絶対大変だもん。


 僕も出来ればやりたくないなぁ…。


「誰もいないなら俺やるよ」


「絢斗?」


 クラスがシーンとなっていたところに絢斗が手を挙げて立候補した。


「他に立候補いなかったら男子は瀬名くんにお願いするけどみんなおっけ〜? ん、じゃああとは女子決めよっか」


 やっぱり誰も手を挙げない…絢斗もやるって言ってたし僕もやるべきかな…でもそうしたらしばらく配信とかもできなくなるかも…。


「う〜ん…推薦は嫌だから立候補ないならジャンケンにしちゃうけどそれでいい?」


 はーいとクラスの女子。


 確かに推薦って聞こえはいいけど言っちゃえば押し付けるような話だもんね…いじめにもなっちゃうかもだし…。


 ジャンケンかぁ…出来れば勝ちたいな…。


「じゃあ2列ごとでジャンケンしてもらって1人ずつ残してくれる? そしたら最後に3人でジャンケンね」


 6列並んでいてどの列も男女が交互で座っているのでちょうど3等分できる。


 僕も…今や女子なので集まってジャンケンをする。


「「「「「じゃーんけーん」」」」」


「「「「「ぽん!」」」」」


 グー、パー、パー、チョキ、グー


「「「「「あーいこーで」」」」」


「「「「「しょ!」」」」」


 チョキ、パー、チョキ、チョキ、パー


 やった!


 僕はチョキを出して勝てた!


「「じゃーんけーん」」


「「ぽん!」」


 グー、パー


「やったぁぁ!!!」


「負けたぁ…」


 僕のところの1人が決まって席に戻る。


「お、楓おめでと」


「ありがと…緊張したぁ…」


 絢斗が労ってくれてお礼を言いながらクラスを見渡すとちょうどどの列もじゃんけんが終わったみたい。


 残った3人が前に集まる。


 あ…美咲ちゃん…。


「じゃあこの3人でジャンケンして決めるよ〜」


 紗良ちゃんも一瞬美咲ちゃんを心配するような顔をしたがさすがに公平にしなきゃいけないのですぐに表情を戻す。


「「じゃーんけーん」」


「「ぽん!」」


 グー、グー、チョキ


「やった!」


「よかったぁ…」


「…」


 最後に負けたのは美咲ちゃんだった。


「美咲…大丈夫?」


「…うん…負けちゃったから…」


「頑張って…」


「ありがと…」


「じゃあ実行委員は瀬名くんと渡辺さんにお願いします。みんなおっけーね?」


 紗良ちゃんがそういうとみんながおっけーって答えて次の役決めに移る。


「じゃあ次は応援団を5人決めようかな、応援団の人は優先的に種目選んでもらうからね〜。立候補する人は手上げて〜!」


 紗良ちゃんがそういうとちょうど5人男子が手を挙げてすんなり決まった。


 ってことは次は…。


「じゃあ次はチア決めるよ〜、チアも優先して種目選んでもらうからね。立候補いる?」


「私やる〜!」


 あ、意外にも立候補がいた…1人だけど。


 手を挙げたのは真由ちゃんでこれは決定になった。


「んん…またジャンケンする?」


 真由ちゃんは立候補してくれたからあと2人なんだけど…他に誰も立候補がいないので結局ジャンケンになりそう…。


「じゃあ渡辺さんと鈴木さん以外でまたジャンケンしてくれる?」


 もう一度列で集まってジャンケン。


 絶対負けたくない!


 ……………やっちゃった…。


「じゃあこの3人から2人選ぶよ〜」


 うん、フラグってこういうことなのかな…2列で真由ちゃんを除いて4人いたんだけど結果は3人パーで僕だけグー…瞬殺…一瞬で決まった…。


 でも別の列の所で南も負けてる…。


 ごめんね南…僕が勝ったら南がチアになっちゃうけど僕は容赦しないからね!


「「「…じゃーんけーん…」」」


「「「ぽん…」」」


 グー、グー、パー


「じゃあチアは鈴木さんと夢川さんと星月さんに決定でいい?」


 クラスのみんながおっけーと答える…。


 僕はもう…それはもうガッカリというかとぼとぼと自分の机まで戻った。


「楓…まあ、どんまい。頑張って俺らを応援してくれ」


「うん…アリガトウ…ガンバルネ…」


 しばらく机に突っ伏して脱力した僕であった。




 ーーーーーーーー




「じゃあここからは競技の方決めてくから実行委員と応援団とチアは前出てきてくれる? 先に1個選んでもらって他の人で残りの競技埋めてくよ〜」


 チアになったことをいい方向で考えようと気持ちを切り替えた僕は張り切って教卓に集まった。


 チアにはなってしまったけどこの権利で仮装障害物競走は回避出来る…これなら気持ちも楽になる…!


 まずは実行委員の2人希望を言って次に応援団の5人が希望を出した。


 ちなみに絢斗の希望は駕籠かきリレー、美咲ちゃんの希望は玉入れだった。


 駕籠かきリレーっていうのは4人で棒を持って1人が真ん中でしがみついて競争する競技みたい。


 一応男子が4人で持って女子がぶら下がるみたい。


 応援団の5人も被ることなくすんなり種目が決まった。


 美咲ちゃんの玉入れも被る心配は無いので決定、美咲ちゃんも安心した表情をしていた。


「じゃあ最後チアの3人ね、真由は何出たい?」


「んー、じゃあ借り物出ようかな〜」


「おっけー、楓どうする?」


「僕は玉入れやりたい!」


「おけ、南は?」


「私も玉入れいい?」


「りょ〜、じゃあ決まりね!」


 絢斗は駕籠かきリレー、僕と美咲ちゃんと南は玉入れ、真由ちゃんは借り物競走で無事希望が通った。


 よかったぁ〜…玉入れの人数的に絶対平気だとは思ってたけどちゃんと決まると安心するよね!


 その後は残りのクラスメイトで全員参加以外の種目の枠を埋めていった。


 うちの女子は17人、女子の全員参加以外の枠の数はチアを除くムカデ競走を数えて45枠。


 僕達4人が先に決めたから41枠、クラスの残りは13人だからムカデ含めて1人3種目出場で39枠…つまり残り2枠…。


 仮装障害物競走…。


「あちゃ〜…2枠残っちゃった…実行委員もチアもひとつと考えても2つだから4人の中で選びたいけど大変な仕事だからなぁ…」


 急激にどんよりとする女子たち…。


 僕も背筋が寒くなってきて嫌な予感がしてきたよ…!?


「ここは公平に全員でジャンケンしよっか!」


 さんせーいとみんなが口々に言う。


 結局仮装障害物に出る可能性あるじゃん…。


 何もいいことないよぉ…。


 泣きたい気持ちを抑えながらまた列ごとのジャンケンに参加したのだった。




 ーーーーーーーー




「楓〜、大丈夫?」


「うん…」


「美咲も…」


「…ぅん…」


 最後までジャンケンに負けたのは僕と美咲ちゃんの2人だった。


 2人ともジャンケン弱くない!?


 美咲ちゃんは実行委員で準備から時間ないし仮装の準備大変だから外してあげようという意見もあったにはあったのだが…ごめんね美咲ちゃん…絢斗のせいにしていいからね…。


 絢斗が実行委員でありながら仮装障害物に出ると言い出したばかりに美咲ちゃんもジャンケンに参加せざるを得ない状況になったのだ…。


 今は放課後で僕と絢斗と南、それから美咲ちゃんと紗良ちゃんと真由ちゃんの6人で教室に残っている。


 僕も美咲ちゃんも魂を抜いた抜け殻みたいな状態…。


 まあ僕は100歩…1万歩譲っていいよやるよ…やりたくないけど!


 でも美咲ちゃんが心配…人前に出たがらず常に紗良ちゃんの後ろに隠れているような美咲ちゃんが仮装で皆の前で走らなきゃ行けない…。


 すごく心配…。


 結局1時間くらい慰められていた僕達だったけど絢斗も南も真由ちゃんもそれぞれの部活の先輩から呼ばれてしまって部活に向かった。


 紗良ちゃんは残ろうとしてくれていたけどバイト先かな?からしつこく電話がかかってきて仕事に向かっていた。


「美咲ちゃん…大丈夫?」


「…はぃ…でも私なんかが仮装したら…みんな嫌がります…」


「そんなことないよ?」


「私…ほんとは仮装とか興味はあるんです…」


「でも…私なんかの仮装…みんな嫌だと思います…」


 そう、意外にも美咲ちゃんは仮装をすることには抵抗はなかった。


 けれどやはり人の目を気にしてしまう性格がそれを拒み落ち込んでいた。


 うーん…僕にできることは…ないかな…。


「美咲ちゃん…とりあえず帰ろ? ケーキ食べに行こ?」


「…はい…ケーキ行きます…」




まあ、TSしちゃってる上に主人公補正までかかったらそりゃ両方やることになりますよね...。

チアと仮装...コスプレ決定の楓ちゃんです!

ちょっと心配なのは美咲...大丈夫でしょうか...


次回はそんな美咲視点の話になります!

急遽変更で生まれた美咲のキャラなんですけど私が好きすぎるがために思いっきり活躍してもらいます!笑


それでは今回も最後まで読んでくれてありがとうございました!!!

楓と美咲のコスプレが早く見たいという方は是非ブクマ登録、高評価、コメントください!!笑

美咲のコスプレはもう決めてあるんですけど楓のはまだ悩んでるのでコメントでこんなのやって欲しいってあれば採用するかもです!

かえでへの質問、マシュマロを常に募集しています!

コメントやTwitterDMに送ってくれたら配信回で返します!


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― 新着の感想 ―
[気になる点] これ番外編ってなってるけど本編と入れる所間違えてない? [一言] 楓ちゃんのチア姿楽しみですねぇ 楓ちゃんのコスプレかぁ〜、デフォルトがメイド服のコスプレイメージがあるから悩むな…こ…
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