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初配信! 後編 / 涼side

 


『えーと…次行きますね?』


 雷雲ザック:そうしろそうしろ

 ザックくん助かったね

 ザックくんホッとしてる〜!!

 2人ともかわいいーー!

 かえでちゃん次行こ〜!


 〔かえでちゃんはどんなゲームが好きですか?〕


『好きなゲームですか…第六人外とか好きかな…銃を使うゲームはすごく苦手です…』


 銃苦手なんだ〜

 第六人外私もやってるー!

 配信とかするの〜??

 第六人外ならザックくんもやってたよね〜!

 雷雲ザック:やってるな

 ザックく〜〜ん!!

 コラボ期待したいけど事務所内じゃないと厳しそう


『参加型の配信とかもやりたいな…出来るならコラボもやりたいです!』


 あとはザックくんが出来たら…

 ザック×かえでコンビだから…ザクかえコンビだね!

 それいい!ザクかえコンビ待ってる!

 でも苦手な銃ゲームの配信も見てみたい!

 確かに〜見てみたいよね〜


『…ご主人様は意地悪です…用意しときます…次のまろ行きますね…』


 かえでちゃんかわいい!!

 ポンコツかえでちゃん早くみたい!

 かえでちゃんのために意地悪しちゃうぞ〜!

 かえでちゃんに意地悪とか許さない(#゜Д゜)ブッコロスゾォ!!


『みんな物騒ですよ…?』


 〔夏コミの参加はありますか?〕


『夏コミはちょっと間に合わないから冬コミは何かしたいと思ってるかな…でもママとパパにも相談しなきゃだから決まったらご報告しますね!』


 夏コミ来れないの残念(´;ω;`)

 冬は何がなんでも行くしかねえ

 なんなら仕事辞めてくるわ

 あれ、でもその言い方は冬コミかえでちゃんが来るの?

 あ、個人勢なら可能なのか


『リアル参加は考えてるので良かったら会いに来てくださいね!』


 それは神

 もう仕事辞めてきた

 辞めるのはや笑

 俺も学校やめてきたよ


『み、みんな仕事も学校も頑張らなきゃダメだよ…?』


 明日も仕事頑張れるわ笑

 日曜も仕事お疲れ様

 かえでちゃんの配信があれば生きていけそう

 私も〜!

 冬コミでは何出す予定なの?

 ボイス求む


『えーと、ボイスはやってみたいかな…あとはキャラソンと今流れてるinstrument ver.とか歌とか出したいです!』


 これはもう行くしかねえな

 会社休めるか確認してくる

 出来なかったら辞表叩きつけるまでだな!

 私も学校やめてくる!

 みんなやべぇな

 他のグッズとかは?

 かえでちゃん抱きしめたいから抱き枕出して!


『他のグッズとかも考えてみますね!』


 〔今後もIKUYAZAKIからデビューするVtuberはいますか?〕


 あ、何気に気になるやつ来た

 このクオリティのモデルでデビューしたら他のVtuber大変だよな

 かえでちゃんほんとに可愛いもんね

 作りが精巧で完成度高杉晋作


『うーん、僕はよくわかってないですね…そういう話は聞かないから未定だと思います!』


 そっかぁ…

 でももしデビューしてかえでちゃんの後輩が出来たら嬉しいよね?

 かえでちゃんが面倒見るってなんかすごい…


『僕に後輩は全然想像できない…でもとっても楽しそうです!』



 その後もいくつかマシュマロを食べたり、キャラソンを軽く歌ってみたり、リスナーさんに答えながら雑談していたらあっという間に2時間が過ぎて配信終了の予定時間が来てしまった。


『ちょっと寂しいけどそろそろ時間だから今日はこの辺で終わりますね!』


 もうそんな時間か〜

 2時間早すぎてつらい

 かえでちゃん次はいつ配信するの??

 我慢できるかなぁ


『次は明日ゲーム配信とかしてみようかなって思ってますよ〜』


 明日!?

 すぐに会えるって幸せ

 明日仕事なんだよぉ

 アーカイブ残してくれること祈るしかないね

 アーカイブちゃんと見るわ


『アーカイブは残すから良かったら見てみてくださいね! じゃあ今日はここまでにします! ご主人様おやすみなさいませ!』


 おやすみ〜

 お疲れ様〜

 おつおつー

 乙カレー

 おやすみ〜

 おつかれ〜


 [この配信は終了しました]



「ふぅ…」


 初めての配信を終えて大きく深呼吸した僕。


 身につけていた機材を外して机に並べるとさすがに緊張していたのか全身にどっと疲れが巡っていく。


 時刻は丁度10時を回ったところ、配信の前にご飯は食べていたし配信中にお腹が減った時のことを考えて軽くつまめるものは用意していたので、今はお腹は減っていない。


 今日はもう疲れたからお風呂に入って早く寝てしまおうと思い配信部屋から自室へ移動して、服を一式持ってお風呂へ向かった。




 ーーーーーーーー




 ー涼sideー


(やっぱり甘夢かえでは楓だよなぁ…)


 間違いない、話し方を変えていてもあの声にところどころで現れていた話し方のくせは間違いなく楓だ。


 知ってしまった以上、俺も初配信の時は酷く疲れたことを覚えているから労ってやりたいがそのまま伝えたら嫌がられるかもしれない。


 俺が見に行ったことはバレているがだからと言ってしまうのは、何か意図があって黙っていたとしたら嫌だろう。


(それでも何か言いたいんだよなぁ…)


 心の中ではやめた方がいいとわかっているのに気持ちは我慢という単語をなかなか飲み込めないらしく、楓になんと声をかけようか悩み続けている。


 先程から楓のPINEに文章を打ってはけしてをくりかえしたり、直接電話でもかけてみようかとしてやめるのを繰り返している。


(俺らしくねえなぁ…)


 そんなふうにして30分ほど経った頃にPINEからメッセージが届いたことを伝える通知が鳴った。


 楓<黙っててごめんね…もう少し経験値積んでから驚かそうと思ってたの…]


 メッセージは先程から気になって仕方の無い相手、楓のトークに届いていた。


 なるほど、メッセージによると俺に言わなかったのは驚かせたいかららしい。


 そもそも俺に言うことが義務でもなんでもないので俺に責める権利は全くない。


 前に女の子かどうか強く聞きすぎて怯えさせたことは、未だに心の中に残って俺の言動を責めてきて後悔の気持ちを抉るのだ。


 結局楓の方からメッセージをくれたことも踏まえると、何も言わなかったことは正解だったかもしれない。


 涼<気にしてないよ、すごくびっくりしたけど]


 涼<そんなことより初配信お疲れ様]


 返事はこれで平気だろうか、当たり障りないように書いたつもりだが。


 楓<良かったぁ…また水野くんを傷つけちゃったらと思って…]


 涼<いやいやこちらこそ突然配信行っちゃってごめんな、軽く騒ぎになっちゃったからな…]


 楓には楓の段取りというものがあっただろうに申し訳ないことをした。


 俺が初配信の時は、事務所側からある程度配信の段取りを決められてその通りに進行したから上手く行ったが楓の場合は自分で構想していたはずだからな。


 楓<ううん、それこそ気にしてないよ! そうだ、バレちゃったしVtuberの活動色々教えてほしいな]


 涼<それならおやすい御用だよ。今度また時間とって教えるよ]


 楓<ありがとう!!]


 一瞬、どこかで直接話そうと送りかけてすぐにやめた。


 楓は気にしないかもしれない、だが楓が女の子であるとわかった以上異性と2人で出かけるなどデートになりかねない。


 好きあっている男女でもないのだからと、咄嗟にそれはダメだとストップをかけて打ちかけた文字を消したのだ。


 おやすみという旨のメッセージを送ると楓からザックのおやすみスタンプが送られてきた。


 それ以降メッセージが来ないのを確認してから、別のメッセージを立ち上げて素早くマネージャー宛のメッセージを打ち込む。


 鈴<あら、涼くんこんな遅くにメッセージくれるなんて珍しいね。どうしたの?]


 涼<鈴さんのことですからさっきの配信見てたと思いますが甘夢かえでとのコラボの許可が降りるかどうかです]


 紫乃宮(しのみや)(すず)さん、俺が所属するVtuber事務所EXTENDLIVERで働く社員で雷雲ザックを担当するマネージャー。


 敬語は使っているがあまり構えずに話せる身近な存在で、非常にお世話になっている。


 雷雲ザックがここまで人気に慣れたのも彼女の敏腕っぷりに発揮してくれたからと言って間違いない。


 鈴<ええ見てたわよ。事務所内ならともかく他の人の配信に行く時は別垢使えとあれだけ言ったはずなんだけどなあ…コラボの件は上に確認取ってみるから少し待っててね]


 涼<すみません別垢に変えたつもりだったんですけど変わってなかったみたいで…気をつけます。よろしくお願いします]


(まあ怒られるよなぁ…)


 既に売れているVtuberが配信に現れたらそれなりに騒がれてしまう。


 事務所内ならまだしも別の事務所や個人勢の配信者に迷惑をかけかねないので、俺の事務所では誰かの配信にお邪魔する時はアカウントを変えるように注意がけしているのだ。


 鈴<それにしても甘夢かえでのモデル、あれは問題ね…]


 涼<そうですよね、レベルが違いすぎます]


 鈴<言い方が悪いけれどうちの事務所としてもあのモデルは迷惑よ…うちのVtuberはもちろん他の事務所も個人勢も到底及ばない…]


 鈴<甘夢かえでを担当したのはIKUYAZAKIだったよね、恐ろしいアバターを作ってくれちゃって…]


 涼<そうですね]


 鈴さんはIKUYAZAKIを知っているんだろうか、俺も今回のことを受けて調べてみたがあらゆるデザイン業に手を出していて3Dデザインだけをしている訳では無いようだった。


 鈴さんの文面を見ると悔しい以外に身近な何かを感じるような気がする。


 涼<鈴さんはIKUYAZAKIを知っていたんですか?]


 鈴<知っているというか、私の高校の後輩よ…]


 涼<まじですか]


 鈴<ついでに言うともう1人椎名っていう矢崎の親友も甘夢かえでに噛んでるようね…]


 親友ということと鈴さんの言い方からしてその椎名という人も後輩なのだろう。


 鈴<懐かしいわ…]


 涼<なんか嬉しそうですね]


 鈴<そりゃかわいい後輩の活躍は嬉しいものよ]


 俺は鈴さんにそうですねと返してもう一度IKUYAZAKIを調べてみようと心に決めたのだった。


 ついでにその椎名という人についても調べてみよう。


 その後も少しだけ話してから、鈴さんとのPINEを閉じてIvirtualをスリープモードにしたのを確認してベッドにダイブした。


(楓にIKUYAZAKIのことを聞いてみるか)


 明日は楓も俺も配信の予定があるが、時間を選べば少しは話せるだろう。

まずはお待たせしました。

正直に言うと体調を崩してしまい書く余裕がありませんでした。

(あ、コロナではないです)


曜日時間を決めて投稿とは言ったのですが今の状況だとまだ厳しそうなので一章同様書けたら投稿していくことにしました。

しばらくはこのままでやっていきます。


体調を心配してくださった方がいらっしゃいましてコメントを頂きました。

すごく力になりました、本当にありがとうございます。

コメントって貰う側は本当に力になります。

書く時はもちろん生活していく上でも支えになりますね。


さて、初配信ということで前後編にしたのに間があいてしまったわけですが何とか初配信が終わりました。

配信の部分の地の文をもう少しちゃんと書けるようにしていきたいと思ってます。


あ、そういえば一章キャラ紹介の時に書いたブクマ評価数が軽々と越えました。

ブクマ登録高評価してくださった皆様、本当にありがとうございます。

プールもしくは海回を近いうちに書こうと思います。

各キャラクターに着て欲しい水着とかコメントしてくれたら採用して反映させるかもしれません。

奮ってご参加くださいなんて言っちゃったりして笑


それでは今日はこの辺でまた次回お会いしましょう!

ブクマ登録、高評価、コメントしてくださると楓がポンコツになります!

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― 新着の感想 ―
[気になる点] 第五人格楽しいですよね。この名前のモチーフにしてますwww
[一言] 投稿待ってました~!体調の方は大丈夫でしょうか?あまり無理はなさらないようゆっくりのペースで大丈夫ですよ~!初配信が終わったということで…。いやぁ~、これからザクかえてぇてぇが見れるんですか…
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