アマニ油の妖精「アマニュー」
こんにちは、名有りです。
久々のギャグ小説。
存在の薄いギャグと衝撃のラストが必見です。
楽しんでってください。
昔々、あるところに、健康診断結果を見ている若者がいました。
「うわ、全体的に良くないじゃん...」
そこは古びたアパートの中。
同棲するような彼女も、シェアハウス、ましてや遊びに来るような友達がいない若者は、1Kの室内で新品のソファに座りながら寂しく読んでいます。
「これからの体調管理どうしよ...」
若者がなんとなくつぶやいた一言は、のちに奇跡(笑)を引き起こします。
「わっ!まぶしっ!」
突然若者の視界が光に包まれました。
それから5秒ほど経ちました。
光っていた場所には蝶のような羽で滞空する一人のそれはそれは小さな女の子がいました。
彼女は自己紹介をしました。
「私はアマニ油の妖精、アマニュー。あなたの健康状態を良くしに来ました。」
「は?」
若者がポカーンとしていると、
「ちょっとそれ見せてください。」
若者の健康診断表を取り上げ、勝手に読み始めてしまいました。
「あ、ちょ」
若者がうろたえますが、アマニューは微動だにせず、健康診断の結果を読み進めながら、若者にこう言いました。
「うわーひどい。一体どんなクソみたいな生活したらこうなるんですか?」
「あら毒舌」
まあツッコむところはそこではないと思いますが、若者は一応突っ込みました。
「でももう大丈夫です。あなたにはアマニ油がありますから。」
「アマニ油ってそんなにいいものなのか?」
「ええもちろん。」
「具体的にはどういう効果があるんだ?」
それまでは自信満々だったアマニューですが、突然黙ってしまいました。
「どうした?わからないのか?お前アマニ油の妖精だろ?」
「あ、う...」
「あ、本当にわからないのか」
アマニューは頷きました。
「えぇ...まじかよ」
「どうすんの、自分はオメガ3脂肪酸が多いことしか知らないが」
「ま、まあとにかく!これからはそのゴミクズみたいな生活やめて、アマニ油摂って、健康に生きなさい!」
若者の発言に食い気味に言いました。
「ゴミクズってかなり毒舌ね」
若者がそう言うと、
「一つ質問があるのだけど」
アマニューが言いました。
「なに?」
「あなたって男よね?」
.
..
...
....
.....
「え?何言ってるの?自分は女よ」
「えええええええええええええ!!!???」
おしまい。
こんばんは、名有りです。
面白かったでしょうか?
多分クソつまらんので答えは訊きませんが。
時間が押しに押してるのでここまでです。
お疲れさまでした。