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【検証】1-6

さて、ゲームとは違い、現実に魔物みたいなのと出くわしたらまず間違いなく勇敢にも戦おう立ち向かおうなどという選択肢を取ろうとは思えない。まず撤退を考えるだろう。

今度死んだらもうこんな転生?みたいなことなどないだろうし、そもそも本来、人は死ねばそれで終わり。

死後なんてものはそもそも存在しないというのが、コバヤシのちょっとした見解だった(なので今回のことはどう説明すれば、、)


とにもかくにも、再び死んでしまうなどということは避けなければならない。そのためにはそうならないように自身を強くしておくべきだろう。。

このステータスやスキルとやらが果たしてどれぐらいの効力があるかはまだ分からないが、その検証も含めてもう少しこのメニューとやらをいじってみることにする。


 まずは、、“market”

目の前にまるでネットショッピングのような画面が広がる。


― ナーロゥ商店 ―

初心者の方からベテランの方まで! お役立ち商品が充実! これであなたもレッツチート!

おっふせが♪あっなたの♪ちっからにな~る♪


・・・これは、、ふざけているのだろうか、、


このチートとはなんだったか、、コバヤシにはあまりなじみのない言葉だったが聞き覚えはあった気がした。

確か“ずるい”とかそんな意味だった気がするが。


この“商店”に並んでいるものを眺める。


『SPまとめ買いお得パック、カンストセット、初心者お役立ちセット、即席勇者セット、強くてニューゲームセット、バラエティスキルセレクト、各種SPパック・・・』


商品もふざけているとしか思えない、、


とりあえず試しに何か購入してみるか。確かこっちは“TP”で購入するのだったか。商店の上部に表示されているものを見る。


『コバヤシ様が現在保有されているTPは 100000000 Pです。』


最初に見た時も思ったが、やはりこのTPとやらのポイント数はあまりにも桁が多い気がする。

奇術師男もこのポイント数は多いと言っていたが、、


少し悩んだ末に『SPまと買いお得セット』とやらを購入してみることに決める。


これはどうしたら購入できるのだろうかと思っていると目の前に


『“SPまとめ買いお得セット”を100TPで購入します。』

『よろしいですか?』


なるほど、これも考えるだけで操作できるわけか。


『購入しました。』

『コバヤシ様が現在保有されているTPは 99999900 Pです。』


これでSPとやらが入手出来ているはずだ。


“skill”


確かにSPがこれまでの0から1000に増えている。100TPで1000SPか。

さっそく索敵スキルをいじれるかとりあえず試してみる。


『《索敵》skill Lv 10/10 Max』


どうやら索敵スキルは10SPで限界まで上げることが出来るようだ。

レベルを9から10に上げるときだけ2SP消費するのか、、


ん?


そのときコバヤシは自身の感覚が普段と違っていることに気づいた。


なんだろうこれは、


“脅威”として認識できる存在が、自分の今居る位置から北東のほうに3人


何故だかはまるでわからないがはっきりと認識することができた。位置と距離までもが正確に分かる。


なるほど、、おそらくこれが索敵レベルを最大にまで上げた影響なのだろう。

脅威として認識したその三人はどうやらまだ自分の位置からはかなり離れている場所に居ることが分かる。

目的は分からないがどうやら森の奥で立ち止まっているようである。


この距離ならさほど気にしなくても良いか、、


コバヤシは検証・実証の続きへと戻る。


 しかしこれのおかげでスキルレベルとやらの確認は体感レベルである程度出来た。もちろん他のスキルでも試す必要はまだ残っているが、、

コバヤシは先ほどの会話内容を思い返す。


― スキルはそれぞれの習得条件を満たせば自身のスキルメニューに表示されます ―


ふと、コバヤシは近くに落ちていた小石を拾う。


しばしその石を眺めた後でおもむろに海へと向かいその小石を海面に対して水平になるよう投石する。

海へと水平に投げられたその石はすぱぱと綺麗に三回ほど跳ねた後、ぽちゃんと海へ消えていった。


コバヤシは自身のメニュー表示を確認する。


なるほど“skill”が点滅している、、


見るとスキル欄に《投擲》と《水切り》の新しく二つが登録されている。


水切りスキルなど全く使い道がないようにしか感じられないが、コバヤシはそのスキルレベルをMaxにする。


やはりSPは同じく10消費されるのか、、全スキル統一か?


次にコバヤシは再び近くの手ごろな石を拾い上げると、先ほどと同じ要領で海へとその石を投げこむ。


すぱぱぱぱぱぱぱ・・・。


石は見えなくなるほど遠くまで海面を跳ねていった。


・・・これがスキルレベルか、、


半ばあきれつつコバヤシは自身の検証に納得する(水切りスキルのレベルは元に戻す)


次にステータスの検証をしてみるか、、


・・・?


ふと、遠くで女性の悲鳴のようなものが聞こえた気がした。良くないことに先ほど索敵で敵意を感じた方面からである。

嫌な予感がしたコバヤシはもう少し耳を澄ませてみる。


・・・。


やはり聞こえる、、何かもめているかのようだが、、

さてどうしたものか。

面倒事に巻き込まれるのは避けたいが、、こちらに向かってこられては困るしな、、


そこで自身のスキルメニューが再び点滅していることに気づく。

見るとなるほど、《聞き耳》《リゼリア語》という新スキルが習得されている。

後者に関して少しだけ気になったが、コバヤシはすぐにそれらのスキルレベルを最大にまで上げ、再び耳を澄ませる。

今度は何人かの人間の声がはっきりと聞き取れる。

あきらかに日本語ではなかったがなぜか意味を理解することが出来る。やはりこれもスキルとやらの恩恵なのだろう。


― いいじゃねえかよちょっとくらい・・ ―

― やるなら早くやれよな、てめえは遅いんだからよ・・ ― 

― やめてください!! お願いします・・・ ― 


いかにもな悪人達、男三人だろうか、そして襲われていると思われる女性1、、

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