『冒険者組合受付嬢 ネリネ・ノルフェシアは後にこう語る』
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はい、そうです。確かに私の担当の時でした。
え? そうですね、、確か三回目ぐらいだったかと思います、、
それはもちろんあの顔のせいですよ、、顔というか目つきというか、、
ええそうです。だってまた連れの人が増えてたんですからね、しかもとんでもない美人さんの、、
子供を連れてきたときもそりゃ驚きましたけど、、
いや、聞いてません。あまり冒険者の内情に受付が踏み入るものではないと考えてますので、、いえ、決して恐いからとかではありません。断じて違います。
そうですね、、その時は確か依頼の報告でした。一日で終るような仕事ではなかったんですがね、、しかしお連れのメイリィアさん、あ、先ほどの美人の方のことです、ええ、その方の証言と、提供された鉱石の信憑性が非常に高かったので、ええ。
メイリィアさん達についてはとても残念な知らせでしたが、、
そうですね、、絶対に起こりえないということではないので、、ええ
でもほんとにあの方、コバヤシさんは不思議な方です。なんというか、どこか世間知らずというか、顔は恐ろしいんですけど、言葉遣いや態度はとても冒険者の方とは思えないぐらい丁寧で、まあ顔は冒険者の中でもとびきり恐ろしいですけど、、
え? いや、それはないですよ、、そもそもタイプではありませんし、、私のタイプはもっと、いかにもどこかの国の王子様といったエレガントで細身なんだけどでもそれでいて、、あ、そうですか、、
う~ん、あまり聞かないですね、、ほら、冒険者の方ってふらふらしてますしね、、
受付嬢は受付嬢で出会いは無いんですけどねえ、、
あ、もう良いんですか?
いえいえこちらこそ、こんなことで役に立てたのでしたら、ええ、、
はい、、はい、、わかりました。
ええ、それでは、、
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