『ある警察署内での会話(非公式)』
…はい?
「それは、、本当の話なんですか、、?」
男は、彼の上司と思われる目の前の人物から聞かされた“その話”に自身の耳を疑う。
「…俺の方がそう聞きてえぐらいなんだよ、、」
だがまあ、間違いないそうだ、、
上司と見られる男が、彼の部下と思われるその若い男へと告げる。
「しかし、、」
若い方の男は、いまだその話を信じることができなかった。
一体誰が、、というよりどうやって、、いや、そもそも何の目的で、、?
「こんなの、、一体どう公表しようってんだって上の方は頭抱えているらしいな、、」
年配の男が自嘲気味に笑いながらそう呟く。
「…なんらかの“マジック”のようなものではないでしょうか、、」
若い男が、自分でもふざけたことを言っているとは思いながらもそう発言する。
「“マジック”っておまえ、、」
年配の男は呆れたようにため息をつきながらもそれ以上は何も言ってこなかった。
おそらく彼にも、この件に関して多く思うことがあるのだろう。
若い男は、これから自分たちが行うであろう仕事のことを考えながらも、上がこの件についてどう対応するのだろうかと予測をたててみるのだった…
・・・
『●月×日、正確な発生時刻は不明。発見時刻は~時~分頃。発見者;検死官□□△。以下詳細…
死体安置所内の廊下で発見されたその遺体(発見者の供述によると、それはあまりに“ぐちゃぐちゃの状態”であったとされる)は、詳しい鑑定の結果その身元が判明する。
その身元は(信じられないことに)同日こつぜんと消えてなくなったあの死体「一之瀬雄生」であることが発覚した。
つまりその遺体は、遺体安置所で一度姿を消し、そして再びその日のうちに、今度はぐちゃぐちゃの状態となって、そこに再び出現したということになる。
この遺体については依然その詳細を調査中であるが、検死官の見立てによるとその遺体は、まるで“何らかの生物”によって食い散らかされたとでもいうような傷跡が多くあったという。
なおこの件に関しては、上層部の判断をこれから仰ぐ形になるために、このまま公表されるかはいまのところ分からない。』
●月×日 記述者;坂野上亮二
※後にこの記述は機密保持のため、厳重に破棄されることとなる。




