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【ユウキ・イチノセ Ⅳ】3-4

《索敵》《マップ》《身体能力強化》《拡張》《無詠唱》《剣術》・・・

イチノセは、“market”で取得したスキルをほとんどonにする。

それだけで彼は、自分に勝てるような存在などこの世に居るはずがないということに確信を覚える。


なんて“チート”なんだ俺は、、くっくっくく、、


この世界は本当に素晴らしい、と彼は何度も何度も思う。

金目になる魔物や資源を取りに、イチノセは森の奥深くへと来ていた。自身のスキルによって、周囲の魔物達の気配を一つ残さず知ることが出来る。

彼はアイテムボックスから“聖剣”を取り出す。


そして、不意に走り出す。

狙いは、、一番近い獲物、、


「ぁあああああああああああああ!!!」

イチノセは、見えてきたその魔物へと向かい、手に持つ聖剣を力任せに大きく振る。

轟音が鳴り響く。

おそらくはスライムとかだったであっただろうその魔物は、塵一つ残さずに吹き飛ぶ。斬れたというよりは、辺りの空間がまるごと吹き飛んだ、といった具合であった。

森が()()()、地形が変わっている。剣が振られたその軌道上の地面は()()()()いた。もちろん木々などは消し飛んでいる。


「…は、はは、、」

すごい、、本当にすごい、、

「あーーはははははははははははははは!!!」

イチノセは、手にしているその聖剣を更に思い切り振り回す。

まるで圧縮された超巨大台風、竜巻のように、そこから嵐が広がる。

いくつもの猛烈な風の刃が、あたりをすさまじい速さで切り裂いていく、吹き飛ばしていく。

その中で立っていられるのは、自身が“台風の目”であるイチノセのみであった。


「あはははははは!!!」


余裕余裕余裕余裕!!


彼は、辺りがすべて“更地”になったところで、その行為を止める。


あー、、どんな魔物倒したかとかこれじゃわかんねえな、、

彼は周りを見渡しながら思う。


しっかし俺ってば強すぎだろ、、くはは、

さっすが“異世界チートもの”だな、と考える。


「そしてさすがは“選ばれし者”ってか?」

きっとこれが彼が前世で愛した“異世界モノ”の主人公達の気持ちに違いないとイチノセはその思いをはせる。


それにしても、どうもここらへんは雑魚しかいないっぽいからもうちょっと強い魔物でも探しに行くかな。

彼はそう考えると、上空へ向けて思いっきり《跳躍》する。

びゅおっという音と共に彼の身体は大きく舞い上がり、瞬く間に地上から何十メートルも離れる。そして、

《風魔法》

するとイチノセの身体を猛烈な風が包み込む。


目指すはネ●ーランドってか、、

上空で、自身の体を()()()()()()()イチノセは、その高揚を抑えきれない。


…俺は、何だって出来る、、っ!!

彼は、そのまま前方へと、その身体を加速させる。


楽しい、、楽しい楽しい楽しい楽しいぃいい!!!


「誰でも何でもかかってこいやぁああああ!!」

飛びながら、彼は叫ぶ。


そして目の前に、小さい“竜”のような生物の群れを発見する。

“ワイバーン”だろうか、、

「ちょうどいい、、」

イチノセはその群れへと向かってまっすぐに突っ込んでいく。


全員、()()()()にしてやる、、っ!


「うらぁああああああ!!!」


・・・


その夜、

メリエ東街、“奴隷商”の前にイチノセは居た。


先ほどの“狩り”で手に入れた品々を全てギルドに納品し、彼は軽く()()()を築いた後であった。

“ユウキ・イチノセ”の名前は瞬く間にギルドへと伝わる。

ちやほやされたあとに彼が向かったのがここ、奴隷商であった。


“異世界”に“チート”ときたら、、

「あとは“ハーレム”だよな、、」

彼は暗い路地へと入っていきながらもそう考える。


“異世界もの”でやりたいことを全部やる。

やっと転生出来たんだから、、くふふはは、、


「奴隷を揃えたら、、次は“国”を作るかな、」

彼は笑いながらそんなことを口走る。

しかしそこで、イチノセは自分がとてつもないナイスアイディアを思いついたことに気がつく。


…待てよ、、それだったらいっそのこと、、


()()()()、そのまま俺のものにしちまえばいいんじゃねえか」

そうすればもうお金や住む場所に困ることもない。ハーレムも作り放題だ、、


「俺が“国王”・・・」

彼は、そのあまりの考えに鳥肌が立つ。

俺が、、建国、、

「…あぁ、、」

笑いが、おさまらない、、

どうせこの街を治めてるとかいう貴族なんてのは“悪い奴”に違いないだろう。貴族なんてものはそうだと相場が決まっている。

もし魔王とかが出れば、俺がさくっと倒してやろうかな、、

この国の“王”にして“救世主”か


くっくく、、くあはははははははははははは!!


すごい! すごいぞ、、っ!!



「…俺が、、()()()なんだ、、」



そうして“彼”は、闇に消える。


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