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なろうラジオ大賞用 超短編集

悪役令嬢~私、世界の警察やめたいです~

作者: 風柳

私はとある企業の娘だ。

そして私はある時、思い立った。

この国の党首になろうと。

なんやかんやあったけど私は見事に党首に当選した。


私の国は世界の警察を自負している。

まずそこがおかしい。

なんでそこまで利益にならないのにそんな事をせにゃならんのか。

そんなわけで、まずはそこから変えていくことにした。

とりあえず利益の無い紛争地域からは兵士を即時撤退。

テロが頻発するようになった?

そんなの知ったこっちゃないよ。


次に行った政策は不法移民の退去命令。

いくら私の国が移民の国だからと言っても今はそんな時代じゃない。

移民が増えすぎて、国民の仕事を奪ってる。

それにテロの危険も増す。

だから移民は制限します。

国境にも壁を作りますのでご安心くださいませ。


そんな訳で私は今までの党首が手を付けられなかったような問題に次々と着手していった。

しかし私の国外での評判はどんどん下っていくばかり。

国内の熱狂的な支持者は支持してくれるんだけどね。

でもなー。

何でこんなに人気が落ちるんだろう。

私の政策ってそんなに変かな?


だって自分の国の利益になることを優先してやってるだけだよ?

それが外交ってもんじゃない。

それなのに。

それなのに!


しょうがないから適当な敵対国と仲良くするふりでもしておこうかな。

えーっと。

『親愛なる将軍様。私は貴方と話す準備があります。次の日曜にでもお会いしませんか』

これでいっか。

はい、ぽちっと。

返事はまだかなー。


お、返事が来た来た。

おー……律義にテレビで演説してるよ。

どうやら会ってくれるらしい。

よしよし思惑通りだ。

これで世界中からの視線を独り占めだね。

あ、敵対国の隣の国の統領は今回およびでないから会見場に入れないでおこう。

あいつ、自分の功績だって言い張りそうだしね。

これは私の功績なんだから、将軍様と話すのは私と二人きりで十分だよねー。


そして、将軍様との会見は無事に終了。

私は世界中に激震を走らせると共に世界中のマスコミをくぎ付けにすることに成功した。

やったね。


さーってと。

次はどんな政策をとろうかなー。

とりあえず世界の警察は早く辞めたいから、友好国には自立して防衛してもらわないと困るかな。

じゃあ、最新鋭の戦闘機を100機ばかり買ってもらうことにしよう。

次にミサイル迎撃システムも導入してもらおう。


こうして私は私の国の為の政策を続けていく。

全ては世界の警察をやめるために。

時事ネタシリーズ第三話です。

実在の人物とは一切関係ありませn(あ

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― 新着の感想 ―
[一言] ある意味理想の政策。 しかし他国が一癖二癖あるから……ねぇ? とりあえず真の理想国家の樹立に犠牲はつきものですな。
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