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登場人物および舞台紹介

登場人物紹介

 かなりキャラクターが増えてきましたので、軽く紹介など。

 第2章「二人の聖女編」までのネタバレを含みますのでご注意を。



オークキング

 主人公。オーク種のキング亜種(突然変異種)。化け物離れした身体能力を誇る。

 前世はたぶん現代の日本人男性。審美眼は人間のままだが、下半身が反応するのはオークの雌だったのだが……。


>人間の目にはどれも同じ豚面に見えるオークの個体識別は困難であるが、玉座に座り王冠を頭に乗せているお陰で一目瞭然だ。それ以外にも王には額の古傷と大きな牙、並みのオークを二回りほど大きくした巨体、他のオークと同じように腹こそ突き出てはいるが筋肉質な肉体と、かなり特徴があった。(第1章 第8話より)



クローリス

 オークキングのメイドその一。メイド長。巨乳。心優しく母性的な女性だが、たまに怖い。

 オークキングが初陣で得た戦利品であり、オーク生活に辟易していた彼の心の拠り所となった。後にオークキングが父王を弑し、オーク社会を刷新する切っ掛けとなる。


>豊かな栗色の髪とそれ以上に豊かな肉付きの女性だ。といっても太っているわけではなく引っ込むところは引っ込み、出るところが出過ぎているだけだ。衣装と相まってかなり扇情的だが、優しげな目元はむしろ母性的と言って良く、下品になり過ぎないぎりぎりの色気を保っている。(第1章 第1話より)



ティア

 オークキングのメイドその二。ボクっ子ハーフエルフ。言うまでもなくロリ体型。

 元は駆け出しの冒険者で、オークキングに挑戦して敗れ、クローリスに懐いて居付いた。

 娼館で生まれ育ったハーフエルフと言うなかなか闇の深そうな出自だが、本編で語られる予定は今のところない。


>異様なほど顔立ちの整った少女だ。鮮やかな金色の髪を今日はお団子状に後頭部でまとめていて、ヒラヒラとした女性使用人の仕事着―――いわゆるメイド服というやつだ―――を大胆にアレンジしたいつもの衣装を身に纏っている。(第1章 第1話より)



ケイ

 オークキングのメイドその三。武人メイド。スレンダー美人。

 かつてはエルドランド王国の王女にして、双子の姉ジョーとともに“双剣”の異名で称えられた姫騎士。人類最高峰の剣の使い手。

 失踪した姉を探してオークの巣穴に乗り込むも、オークキングに返り討ちにされ、居付く。


>もう一方は青みがかった黒髪を短く切りそろえた凛とした印象の女性だ。鋭い視線は少々冷ややかに感じられるくらいで、クローリスとは対照的に薄く引き締まった体をしている。(第1章 第1話より)



アシュレイ

 女勇者。

 元々は剣術も得意な斥候レンジャーであったが、聖剣を引き抜いたことで勇者に選ばれる。チンピラ気質で口が悪いが、正義感は強い。ケイとは犬猿の仲。


>燃えるように赤い髪を少々乱雑に短く切り、両の瞳も同じく赤だ。人間の顔を見分けるのが苦手なオークであっても忘れようがない鮮烈な印象を放っている。(第1章 第1話より)



ソフィア

 女魔術師。魔術結社“塔”に所属する最高の魔術師“賢者”の称号を持つ。勇者のパーティーの一員。

 あらゆる魔術に通じ、特に火炎を操る攻撃を得意とする。基本的に気だるげだが、魔導研究のこととなるとハイテンションになる。ロリ体型。


>黒のローブに黒のとんがり帽子という、わざとらしいくらいに魔法使い然とした恰好の小柄な少女だ。幅広の鍔から覗く髪も眠そうな目も鉛色をしていて、全体的に色味と生気と感情に欠ける印象だ。(第1章 第1話より)



カタリナ

 女神官。本物の奇跡(※)の担い手であり、教会より“聖女”の認定を受けている。勇者のパーティーの一員。

 敬虔で潔癖な聖職者。悪く言えばヒステリックな宗教女。


>濃紺のベールを被り、手首の先から足元まで同じく濃紺の衣装でぴったりと覆い隠している。ベールからわずかにこぼれた淡い色調の金髪は、ティアの自ら光彩を放つような華やかな金色とは違って、大人しくも清らかな雰囲気だ。(第1章 第1話より)


※“奇跡”と“本物の奇跡”

 神聖魔法(神官の使う回復、補助魔法)を他者に行使することを一般に“奇跡”と呼ぶ。

 対して“本物の奇跡”は魔術では実現不可能な神の御業のこと。蘇生や予知などが該当する。



レオンハルト

 聖堂騎士。質実剛健な偉丈夫。

 幼い頃にカタリナの本物の奇跡“蘇生”によって助けられている。名前の由来は初代勇者にしてグランレイズの建国王レオンハルト。


>足元から首までをきっちりと覆う大仰な鎖帷子チェーンメイルに、大型の楕円盾スクトゥムと、迷宮探索の冒険者としては重装備に過ぎる。(第2章 第13話より)



トリッシュ

 長足ロングストライドの異名で知られるグランレイズ有数の斥候レンジャー。勇者アシュレイの妹分兼弟子。


>褐色の肌に、女性らしい体付きをかえって強調するような軽装の革鎧は、厳かな雰囲気の大聖堂にはあまりに不釣り合いだ。(第2章 第1話より)



アニエス

 神官見習いの少女、とは仮の姿。正体は予知の奇跡を体得した最初の聖女。八百歳。

 自ら予知した死の瞬間が訪れるまで、不老不死で傷を負うこともない。ロリババア枠。


>一ワンド半(150㎝)にも満たない小さな体に、白磁のような肌、白銀色の長い髪。見習い神官らしいゆったりとした衣装の上からでも、折れてしまいそうなほど細い手足が容易に想像出来る。(第2章 第1話より)



ディートリヒ

 勇者アシュレイのストーカー。

 グランレイズの第三皇子にして若き冒険者。正統派美少年で剣術のセンスも超一流。でもストーカー。


>十四、五歳だろうか。絵に描いたような美少年である。ハーフエルフのティアにも負けない鮮やかな金髪に、ぱっちりとした目は緑色。何とも豪奢な顔立ちをしていた。(第2章 第7話より)



リアン

 女ドワーフ。後宮の古株の一人。

 オーク城の設計に建築、ゴーレムや諸々の備品の製作までこなす影の功労者。


>ドワーフは男であれば髭面の老け顔と相場が決まっていて、女もどんぐり眼に団子鼻の純朴な顔立ちの者が多い。しかしリアンはドワーフ然とした口調に反して―――と言っては失礼だが―――なかなか可愛らしい顔をしている。頭身が低く手足が太い身体と相まって、お人形のような愛らしさがあった。(第1章 第18話より)



一番

 オークキングの同腹弟。ハイオーク。近衛兵で一番の強者。

 ハイオークの中では小柄な体格だが俊敏。王への忠誠心は抜群で、オークらしからぬ勤勉な性格。



二番

 オークキングと一番の同腹妹。ハイオーク。近衛兵で二番目の強者。

 一番と同じく小柄で俊敏。堅物の一番あにと比べるといくぶんフランクな性格。



マリー

 人間の村娘。一番と恋仲になり、夫婦となる。



トマ

 マリーの兄。二番とはちょっと良い感じ。




舞台紹介(国家や文化など)


グランレイズ帝国

 大陸中央部に位置する人類圏の覇権国家。

 おおよそ八百年前、初代勇者レオンハルトが大陸を席巻したオークを駆逐し、斬り開いた土地に建国した。

 北にアウランティ、南にロンガムと言う二つの大河に挟まれた肥沃な河内平原が国土の大部分を占め、人口は人類総数の八割を超える。

 帝都内には聖心教が所有する教皇領、国内の各地にはエルフやドワーフ、リトルフットら亜人の自治区が点在する。



南方諸国

 人間の小国十数と、亜人の庄が複数存在。北はロンガム河、南は魔界に接する。魔物との緩衝地帯としてグランレイズが放棄した地域。


オーク王国

 オークキングが南方諸国の一つソルガムを占拠し建国した。後に隣国エルドランドも併合して南方では最大規模の国家に。オークを兵力や農耕機代わりに活用することで富国強兵に成功している。



※お気付きの方もいるかもしれませんが、西洋風ファンタジー作品ではありますが地形などは中国をイメージしています。

 アウランティ河(アウランティはラテン語で“オレンジ”)=黄河。ロンガム河(ロンガム(ロングム)はラテン語で“長い”)=長江。河内平原=中原。そして中原の外には夷敵(魔物)が存在する。




聖心教せいしんきょう

 T字架を象徴とする宗教。人類はほぼ例外なく信仰している。


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