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死生活記録  作者: U
3/8

母性本能では無い、実験台にしたお礼として添い寝パブ嬢になったつもり

記録 3


自殺をしようと試みるのは数年に一度の時も有れば一年に数回の時もある。三十路を過ぎてからは桜の季節になると自殺を試みるが失敗に終わる。花は好きだが桜には嫌われていてあの木の下に埋めて貰うというロマンチックな事は私には敷居が高い模様だ。

百合の花に囲まれて等は夢のまた夢だしリアリティに欠ける。

今回は前回失敗した首吊りを確実に熟そうと、念入りに調べ他人で予行練習を試みた。前回は苦しくて意識を失う前に挫折した、頸動脈を狙えていなかったのだ。場所と道具は前回と同じで良いと理解したので頸動脈の位置を確認するべくして外出した。

「首、絞めてもいい?」

「そんなプレイ好きだったの?別にいいよ。」

とりあえず自宅から近い以前少し交際をした男性に連絡を取り、久しぶりに再会をした。久しぶりに再会した男性は外面はデブに育ち内面は痩せていた。

少し酒を呑みながら適当に世間話をして頸動脈の位置を確認したら、とっとと帰宅する予定だった。赤の他人とダラダラ時間を過ごすつもりも無ければ殺すつもりも無い、寧ろ殺人者になり塀の高い三食昼寝付きの場所へ行く予定は無い。

ベッドの上に横たわっている赤の他人は、私が的中させた頸動脈を圧迫されて動かないのか的中していなくて苦しいけれど生きる事に疲れて面倒だから殺してくれと動かないのか酔っ払って寝ているのか判らないので参考にならない。首を絞め無くても私がフルスイングでビンタをしたらこの人の首は千切れて外野席まで吹っ飛びそうだ。背中をトントンしてやると、頭も撫でてくれと言うので従った。

お互いに人として破錠している事しか解らない無駄足だった。

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