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戦国魔法記―藤堂高虎  作者: 可月フミヤ
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信長への挨拶

 秀吉の居城は近江国長浜にある、長浜城だ。


信長が浅井氏を滅ぼした時の褒美で、秀吉は小谷城を貰い、更に築城を行う権利も与えられた。


秀吉は長浜城を作り、完成すると小谷城から家族と共に、長浜城に移った。


その長浜城から今日、信長のいる岐阜城に挨拶に行く。


秀吉に同行するのは秀吉の弟秀長、秀吉の軍師であり、精神魔法を使える竹中半兵衛、護衛として俺、藤堂高虎と、ユタ、ノブ、三成、清正、正則がついていく。


行きはとても穏やかな感じで、途中で築城中の安土城にも寄って行った。


実際に見てみるととても面白いもので、俺と同じで、築城に興味を持った、清正と三成と一緒に半兵衛に質問しまくったが、半兵衛は一つ一つの質問に丁寧に答えてくれたため、築城についてはほとんど分かった。


その数日後岐阜に着いた。


岐阜の城下町は長浜と比べものにならない程大きく、城も巨大だった。


話によると、この岐阜城は元は稲葉山城と言ったが、信長が稲葉山城を占領すると、岐阜城と名を変え、自らの手で改良した城らしい。この岐阜城は難攻不落の城として知られている。


岐阜に着いたが、挨拶するのは2日後ということで、暫くは城下にある秀吉の屋敷で待機ということだった。


2日後


今俺は岐阜城の控え室で秀吉を待っている。


秀吉は信長に挨拶に行っているが、その挨拶に着いていったは、秀長と半兵衛の2人だけだ。


半兵衛は、秀吉に着いていく時に、


「騒ぎは起こさないようにお願いしますよ。」


と言って出ていった。


流石に此所で暴れたり、騒いだりするバカはいないと思った。


だがいた、正則だ。


更にもう一人、ノブだ。


「あ~あ、俺達はなんのために此所まで来たんだ、信長を見るために此所まで俺は来たんだぞ!別に会ったっていいじゃねーか、なぁノブ、お前もその為に来たんだろ?」


「あぁ、信長は見てみたい。」


「だよな、俺達も信長見に行こうぜ、行くぞノブ。」


この正則とノブの会話に俺達は驚き、急いでそれを止める。


ノブはユタや三成、俺の説得で思い止まったが、正則は清正の説得を聞かない。


正則が清正を押し退け、部屋から出ようとしていた時に、秀吉達が戻ってきたので事なきをえたが、後で正則は半兵衛に、滅茶苦茶怒られていた。あの正則が半泣きで戻ってきたので相当恐かっただろう。


何とか挨拶は無事に終わったが、帰りの途中で事件は起きた。


岐阜から結構離れた場所だった。崖の上から矢が降ってきた。刺客が崖の上にいたのだろう。


運よく誰も当たらなかったが、崖の反対側からも刺客が何十人も出てくる。


俺達はあっという間に包囲されてしまった。





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