表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
戦国魔法記―藤堂高虎  作者: 可月フミヤ
6/32

魔法の習得2

 俺の魔力の少なさを悲観していた俺だが、ねねの話では、魔法は種類によって使用する魔力の量が変わるらしい。


先ほど使ったのは、


小魔法、中魔法、大魔法の3種類の中で最も基本的な中魔法だった。


なので中魔法ではなく、威力や攻撃範囲は落ちるものの、小魔法ならば、俺でも20回ぐらいは使えるかも知れない。そう考えた俺は、明日から小魔法の練習をする事にした。


翌日、実際にやってみたが、なかなか良かった。


土が弾丸の形をして直線に進んでいくだけのものだったが、戦場で敵を何人かは貫くことができるだけの威力はあったし、20回も使えた。


大魔法は2回が限界で、他の皆が大魔法の練習をやっているのを見ると悲しくなったが…


翌日からは魔法の種類によって、練習が別に行われた。


俺の他に自然魔法だったのは、ノブと清正だった。


ノブは植物を、清正は火を操っていた。


自然魔法は操れる物質が近くに無いと使う事ができないらしく、無い場合は魔力を使い、その物質を作らなければならないらしく、清正は、


「火なんて自然には滅多にないぞ、俺は魔法を使う度に火を作らなければいけないのか。」


と文句を言っていた。


俺は土だから滅多に作る事は無さそうだが、俺が作る必要のある物質なら、中魔法を使える回数が実質約4回になるところだった。


だが清正は作らなければならないので、中魔法を使える回数は実質10回、俺と一緒で清正も小魔法を使う事になるのかと考えると、仲間が出来たみたいで嬉しかった。


が、その期待は暫くして裏切られた。


清正は頭が良かったらしく、火をそこらじゅうにある草や木に延焼させて何回中魔法や大魔法を使っても無くならないであろう量の火を作ったのだ。


清正は嬉しそうだったが、俺は悲しかった。


魔法の練習を初めてから暫くだったが、自然魔法を使う3人の中で一番魔法がうまかったのはノブだった。


ユタや三成も話を聞くと上手いらしい。


魔法は案外どのくらいの魔力を放出させるか、などの繊細な作業がいるので、ユタや三成は分かるが、ノブが上手いのは意外だった。


コツを教えてもらおうと、清正と一緒にノブに聞いたが、ノブは


「そんなん何となくやれば何とかなるだろ。」


と言ってきた、それが出来ないから聞いているんのに…


だが暫くたつと、俺も自分の思った通りの魔法が使えるようになった。清正や、苦戦していた正則も使えるようになり、俺達6人は全員魔法を使えるようになった。


魔法が使えるようになって数日後、俺達6人は秀吉から呼び出された。


「お前達に来て貰ったのは、3日後の信長様への挨拶に岐阜城に行く時の護衛を頼みたくてな。


「何故主君の信長様に挨拶をしに行くのに、挨拶がいるのでしょうか?」


「ユタ、お前はなかなか鋭いな、織田家には古くから仕えている者が大勢いるため、儂のような新参者を嫌っている奴が多くてな、何が起こるか分からないからな、まぁ念のため、という感じだ。」


と言った。


どうやら新参者は嫌われるらしい。


最終的に、俺達は秀吉について行くことになった。



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ