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戦国魔法記―藤堂高虎  作者: 可月フミヤ
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ノブとユタ

 小谷城から脱出する事にした俺だが、さすがに1人で小谷城から脱出するのは厳しい、何故なら小谷城の警備は普段から厳重な上、織田軍が小谷城に向かって進軍しているため、完璧な防衛体制が整ってないとはいえ、いつもより警備が厳重だからだ。


そう考えた俺は小さい頃から知っている二人に協力を頼むことにした。


「高虎、用があると言っていたがどんな用だ?」


そう言ったのは俺より大柄で武術も俺より上手いが、頭は俺より悪い「ノブ」という男だった。商人の息子だが、武士になり、

軍勢を率いて戦うのが夢らしい。


そのノブの横にいる俺と同じくらいの背の奴は

「ユタ」だ。


ユタは俺と同じで落ちぶれた土豪の家に生まれた、家に男子が生まれなかったので、表向きの性別を男としているが、実際のところは女だ。

俺と同じで落ちぶれた家を再興させるのが夢だと言っていた。

この3人の中では一番頭がいい。


「今日は二人に協力してもらいたい事がある。俺は織田軍が小谷城に到着する前にここを脱出しようと思っている。」



「高虎、浅井家を見捨てるのか?お前の君主じゃないか。それにお前は姉川の戦いで手柄をたてて浅井家で出世したじゃないか。」


「ノブ、私は高虎の判断が正解だと思う。姉川の戦いで浅井軍はいきなり、左翼から崩れて負けたと聞いた。それまで浅井軍に押されまくっていた織田軍がいきなり浅井軍の左翼を崩せたのにはきっと裏になんかあったんだと思う。不思議な力を持つ者がいたとかね。」


ユタが魔法について話したので、俺は姉川で見た事を二人に話した。


二人の反応は浅井家の重臣とは対象的だった。


「一瞬で城ができたという噂は本当だったのか。浅井家にそんな力はない。ここにいても信長に殺されるだけだね…分かった、私も協力しよう。」



「俺も出世はしてみたいからな、こんな所で死ぬのはゴメンだ、ユタもやるなら俺も協力する。」


これで協力を得られた訳だが、作戦を考えなければいけない。噂では信長が小谷城に到着するまでかかるのは一週間かかるらしい。


ユタも、


「間違いない」


と言ったので正しいだろう。俺達はこういった情報を参考にしながら、作戦を考えた。

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