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戦国魔法記―藤堂高虎  作者: 可月フミヤ
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賤ヶ岳の戦いを……

 今は柳生宗厳の館の中に入り、ユタがどんな稽古をしているか見ているが……


なんだあれは⁉俺の時とは大違いだ、凄い楽な稽古だな、あんぐらいなら俺も続けられた。


「高虎‼」


宗厳が手に持っていた木刀を投げつけてきた。


「ガッ、先生……俺にも教えて頂くことは……」


「逃げ出す奴に教えることはないぞ。」


「先生、私からもお願いします。」


ユタが上目遣いでお願いした、破壊力がヤバい……俺は咄嗟に視線を移した。


「わ、分かった……ユタには敵わんな。」


嘘だろ⁉このジジイ、女にめっちゃ弱いじゃねえか、こいつを昔尊敬していた事が恥ずかしくなってくる。


「先生、ありがとうございます。」


「逃げたら殺すからな。」


ユタの時とは明らかに雰囲気が違う、威厳がある。


「はい。」


こうしてやっと稽古をしてもらえる事になったが、昔の稽古より厳しかった。


さらにユタは俺より剣の才能があるようで、すぐ俺に追いついた、それを見て宗厳は笑っていたが俺からすれば笑い事じゃない。


ユタに頭だけでなく、今までユタには勝っていた武術も抜かされたら俺はただの能無しじゃないか。


それにユタは俺の役に立ちたいと言ってたが、俺が足を引っ張って迷惑をかける訳にはいかない。


俺は6ヵ月死物狂いで頑張った。


「高虎、やればできるじゃないか、今のお前の腕なら道満にはあと少しの所で勝てんだろうが、魔法を組み合わせれば勝てる可能性もある、まぁ頑張れよ。」


「はい、ありがとうございました。」


「ユタ、お前もその腕ならもう一度戦に行けるだろう、お前よりダメな奴だが高虎を頼んだぞ。」


「はい。」


柳生から長浜に急いで帰ると清正がいた。


「高虎、残念だったな戦は終わったぞ。」


「え?」


「柴田勝家と賤ヶ岳で戦ったんだ。」


「そんなの聞いてないぞ、あとお前手柄はたてたのか?」


「あぁ、最前線で戦ったんだ、恩賞で4千石加増された。」


「お前もう大名になったか?」


「いや、まだ8千石だ、正則や三成、吉継も最前線で手柄をたてたぞ。」


「だ、だが俺も柳生で武術を習ってきた、すぐに追いついてやる。」


「そうか、頑張れよ、あと近いうちに家康と戦が起こるかもしれないから準備しといた方がいいぞ。」


「そうなのか、ありがとう。」


家康は戦上手だ、それに無敵の猛将本多忠勝もその配下にいる。


俺は急いで準備を始めた。


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