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戦国魔法記―藤堂高虎  作者: 可月フミヤ
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本能寺の変2

 信長様がいる方へ向かうと、そこには信長様に殺された兵士達の死体が転がっていた。


その奥から信長様の声がした。


「やっと来たか光秀、この信長を討ち取れるとは思い上がったものだな。」


「確かに以前の私ならば、信長様に殺されていたでしょう、ですが今は違う‼」


そう叫び、刀を振り落とした。


手応えがあった、信長様ならば簡単に避けられたはずだ、信長様を見ると、致命傷にはならないだろうが、確かに血を流していた。


「……光秀、お前の覚悟は分かった、だがそれだけでは信長は討てん。」


「謀神の重圧ストラテジー・プレッシャー


私は重力を操る魔法を使える、私が魔法を使うと、信長様も魔法を使ってきた。


「凍える闇夜アルゲオ・ダークナイト


信長様は闇を操る事できる。


私と信長様の間で、お互いの魔法がぶつかり合っている、私は魔晶石を既に使っているが、すぐには勝てそうにない。


その時だった、


「光秀様‼」


そう叫んで現れたのは斉藤利三だった、信長様がそれに一瞬だが気を取られた。


それが命取りだった、次の瞬間に私の魔法は信長様の魔法を打ち消し、信長様に直撃した。


私は信長様を討ち取った、その後、信忠も打ち取り、京と安土を占領し、私の計画は無事成功した。


中国地方


この事件が秀吉の元に届いたのは翌日の深夜だった、光秀が毛利に協力を頼むための使者が間違って秀吉の陣に着いたのだ。


「なっ⁉信長様が光秀殿に討たれただと‼本当か官兵衛。」


「はっ、光秀の使者から聞き出した情報なので確かかと。」


「そうか……織田家で儂が出世できたのは信長様がいたからだ、信長様がいなくなった織田家に儂の味方はいないだろう、それに兵がこれを聞けば大勢逃げ出すだろう、直属の6千が残ればいいほうだ、前には毛利の大軍、後ろには光秀の軍か……」


「秀吉様、まだ手はあります、三成と吉継を呼んで下さい。」


「分かった。」


「やっと来たか、三成、吉継、実は信長様が光秀に討たれた。」


「えっ⁉」


「まぁ驚くのも無理はないだろう、我らは毛利と光秀に挟まれ危険な状態となっている、そこでお前達には兵達に精神魔法を使いながら、光秀との戦での恩賞は普段の戦の10倍になると噂を流してもらう。」


「分かりました、なぜ精神魔法を使うんですか?」


「三成、知らなかったか?精神魔法は人の心を操れる、精神魔法でその噂を信じこませるためだ。」


「分かりました、では。」


「秀吉様、私は毛利との交渉を済ませます、交渉が終わり次第急ぎ京に向かって下さい。」


「あぁ、分かった、交渉は頼んだぞ官兵衛。」


「お任せを。」


信長の死によって、いきなり絶体絶命の危機となった羽柴軍、官兵衛はこのピンチをどうにかするために1つの策を考えていた。


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