表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
戦国魔法記―藤堂高虎  作者: 可月フミヤ
2/32

不思議な力の正体

「全軍撤退、織田軍に不思議な力を持つ者が現れた、全軍撤退せよ。」


それを聞いた浅井軍の兵は我先にと一斉に逃げ出したが、俺は不思議な力がどんなものか気になったので、密かに見に行く事にした。


味方の旗が一番乱れている戦場の左側に俺はいってみることにした。するとそこにいたのは、数人の男達であった。


格好を見ただけで相当な偉い地位にいる事が分かった。さらに、耳を疑うような会話が聞こえてきた。


「信長様、敵はここ、左翼から雪崩のように崩れていっております。追い討ちをかけるなら今かと…」


「そのぐらい分かっておるは、光秀」


「申し訳ございません。」


「サル、ここに城を築け、浅井を滅ぼす拠点とする。」


「承知しました、今すぐ作って見せましょう。」


(なっ、信長は敵の大将だ、何でこんな前線に?

それに光秀とは明智光秀の事だろう、サルはここ最近織田家で出世した秀吉に違いない。打ち取れば一気に出世できる。)

俺がそう思い、刀にてをかけた時だった、


「万物の創造主オムニア・クレアートル


サルと呼ばれていた秀吉がそういった瞬間に1つの城が出来てしまった。


普通ではあり得ない出来事に俺は驚き、


(もう少しここで話を聞かなければ。)


という気持ちとは逆にその場から逃げ出していた。



小谷城


小谷城は浅井氏の本拠地であり、堅固な城として知られている。


そこに姉川の戦いに負けた浅井軍が着いたのは翌朝のことだった。


この敗戦により、浅井軍は大損害を受け、今のままでは信長に勝つことはおろか、互角に戦うこと

さえ、難しくなってしまった。


そんな時でも一応手柄のあった者には褒美が渡される。


俺の打ち取った男は齋藤某という多少なの知れた者だったらしい。


この手柄によって、俺は君主である浅井長政から感状をもらった。(感状と言うのは今の賞状のような物。)


もらった時はとても嬉しく、誇らしい気持ちになったが、浅井家の将来はとても危険だった。あの不思議な力を浅井家も手に入れなければ…


3年が経った、俺は今も浅井家に仕えている。


俺は自分で、不思議な力について調べた、


「魔法」と呼ばれるその力は異国から伝わったものらしい。


そして先日、浅井家の重臣に俺が見た魔法について話したが信じては貰えなかった。


こうしている間に信長が小谷城を攻めるため、こちらに向かって、進軍して来るという情報がきた。


(魔法がない浅井家は信長に勝てない…)


そう考えた俺は小谷城から脱出することにした。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ