ラーゼフォン
「ほうほう、なかなかこじゃれた部屋じゃのう」
四畳の畳の部屋に昔ながらのちゃぶ台や家具一式が揃った部屋を見ながら小次郎はにこやかに笑う。
イスタリアから願われたのは異世界ラーゼフォンを平穏に導いて欲しいという願い、その為に異世界から善行を重ねた善人たる魂を探したところ合致したのが住良木小次郎という老人であった。若かりし頃は剣聖とも呼べる名もなき剣術を操り、地球において戦争があった時代には敵国の兵すらも助け、生涯独身を通しながらも戦争終結後は孤児院を創設、初代院長を務め、多くの子供達に笑顔を与える。
多くの善行は数知れず彼に救われた人間も数知れない、そんな人物であるのだから地球の神が薦めるのも無理はない。
「………年齢は今更変えてもつまらんし、剣術は自前があるからのお、不老になったのは面白いの、粗方知識はもらったし、しばらくは魔法やら今の身体のチェックじゃの、痛いのやじゃし」
「じいちゃんは相変わらずだなあ」
「また同じ事いうなあ、ミケはわしはお前と話せてうれしいがな」
「僕もだよ、なんだか、僕はダンジョンマスターの眷族になるみたいだね」
ミケLV120
ダンジョンマスターの眷族
種族:魔猫族三毛猫
「なんじゃか、こちらの世界はレベル制というもんがあるみたいじゃの、ゲームみたいにステータスは表示されないみたいじゃが、単純にレベルが上がれば無敵になるみたいな」
「わかりやすいからいいんじゃないかね」
「そうじゃな」
コジロウ=スメラギ
LV鑑定不能
種族ダンジョンマスター
「………わしバグじゃないか?」
「少なくとも最強じゃないかねえ」
ミケはにゃあと笑う。




